日向坂46を2022年に卒業後、映画『あたしの!』に主演するなど、俳優として着実にキャリアを積み上げている渡邉美穂が、放送中のドラマ『ゆかりくんはギャップがずるい』(TOKYO MX)に主演している。ラブコメ風の本作で同世代の女性を演じての手応えや、同期・濱岸ひよりと久々に共演できた思いなどを聞いた。
(前後編の後編)

【写真】ドラマ『ゆかりくんはギャップがずるい』で主演を務める渡邉美穂【5点】

――芽衣子はアナウンス学校の講師ですが、役作りのためにアナウンサーのことや、専門学校について研究されたりはしましたか?

渡邉 私は父が高校教師で、母も保育園の園長先生だったので、両親が普段どんな風に振る舞っていたかな、と思い返してみました。思い出すと、両親ともフラットに生徒を俯瞰していたなと。芽衣子としても、まずは先生らしく振る舞っている感じを見せたかったですね。彼女もまだ24歳なので、生徒とも仲が良くてあだ名で呼ばれているような先生をイメージしました。でも結局、ゆかり君のことが好きになってしまうんですが(笑)。

――ラジオも続けていますが、「しゃべり」への自信は?

渡邉 そんなに自信はないんですが、「滑舌がいいよね」とか「流暢だね」とほめられることはあったので、それはうれしいです。でも普段のラジオでの喋りと、アナウンサーの方の技術は全然別ですね。お芝居のために動画で勉強しましたが、完パケを見たら、改めて本職の方のすごさも実感して。滑舌もちゃんと「アナウンサーを目指している人」の喋りに見てもらえたらなと思います。

――テレビでのお仕事も経験されてきた中で、すごいと思ったアナウンサーの方はいますか。

渡邉 たくさんいらっしゃいますが…一番は水卜麻美さんですね。

――どんなところでしょうか?

渡邉 以前朝の番組にゲスト出演させていただいた時、局面によって切り替える力がすごかったのを生で見ました。
さっきまでバラエティー風のコーナーで、素直にフリートークも楽しんでいたのに、ほんの数秒でニュースを読むキリっとした顔になっていて。声色も変えて、低い声でニュースを読み上げていらしたのは、強烈に覚えています。生放送だとイレギュラーなことも起こりますし、臨機応変に対応する力も必要なので、すごいマルチタスクを当たり前のようにされているんですよね。ラジオやお芝居とはまた違うハイレベルな分野なのを実感しました。

――今作は久々のラブコメドラマ。この2月には舞台の『混頓vol.8』(2月12日~15日)でもコントに挑戦しています。コメディーへの自信はありますか。

渡邉 もともと明るく振る舞うのは好きなので、コメディーやコントならではのテンションは、すぐ出せる方だなと思います。やっていても楽しいですし、芽衣子のことも、原作にない彼女のバックグラウンドを想像したり、お芝居に臨む上でのルーティーンを楽しめています。

――その、俳優としての渡邉さんのルーティーンとは?

渡邉 台本に描かれていない部分まで、いっぱい想像します。趣味や過去、本当の性格まで。人物像を自分の中で明確にしておかないと、見ている人に伝わらないし、物語への没入感が半減してしまうと思うんです。
私自身がふわっとした解釈のままお芝居をしても、見ている人は役の本音も伝わらないと思います。ちょっと昔風にいうとプロフィール帳を作る気分ですが、私なりに、はっきりとした人物像を持っていたいです。

――今回の芽衣子なら、どんな人物像を?

渡邉 洋画が好き、それも恋愛映画の鑑賞が趣味かなと思います。性格はドラマで見せた以上に複雑というか、一番心の奥深くに秘めたことは、親友にも言えないタイプだなと想像しました。意外と二面性のある人だなと思っています。やっぱり挫折を経験しているので、傷ついたり失敗するのを恐れていて。人前では明るく振る舞えても、内心は100パーセントポジティブにはなれない心がお芝居ににじみ出るようにやってみました。

――学生から社会人になり、思い通りにいかないことも、現実的なことものしかかってきます。

渡邉 この年頃って、人生経験はまだまだですけど、色んな酸いも甘いもある程度見てきて、10代よりは落ち着いてきてもちょっと背伸びしたくなったり…。それは芽衣子と同世代の私だからこそ出せるかなと思って、イケイケ・キラキラと慎重さのバランスも意識しました。

――すると、今は活動や人生全般について、どんな将来を描いていますか。

渡邉 昔から「絶対どうにかなるだろうな」と思って生きています(笑)、あまり悩むほうではないです。
ただ、演じられる年齢層はどうしても変わってきます。これまでは学生役が多かったですが、一昨年は『虎に翼』で妊娠しても裁判官を務める秋山真理子を演じましたし、母親役をいただくこともあると思います。そういう時に深みのあるお芝居をするためにも、色々なことを経験しながら、場数を踏んでいきたいです。そんなプロセスで、もっと深みのある人になっていきたいですね。

(プロフィール)
渡邉美穂(わたなべ・みほ)2000年2月24日生まれ、埼玉県出身。17年8月に「けやき坂46」の追加メンバーオーディションに合格し、2期生として加入。19年2月にグループは日向坂46へ改名。在籍中から日本テレビ系連ドラ『DASADA』(20年)、同『声春っ!』(21年)などに出演。22年7月に日向坂46を卒業すると、初W主演になった映画『あたしの!』(24年)や、NHK連続テレビ小説『虎に翼』などに出演している。ラジオ『渡邉美穂の私、埼玉が好き~~!- 』(文化放送)パーソナリティも務めている。

『ゆかりくんはギャップがずるい』
【放送日時】
TOKYO MX :2月5日より毎週木曜21:25~
SBS(静岡放送):2月9日より毎週月曜24:51~
福島中央テレビ:2月15日より毎週日曜25:30~

【配信】
TVerにて無料見逃し配信(https://tver.jp/series/srofqchtnc)
FODにて見放題配信(https://fod.fujitv.co.jp/)

【出演】
高尾颯斗、渡邉美穂、濱岸ひより、米倉れいあ、速瀬愛、別府由来

【オープニング主題歌】
Lienel『ままならない愛』(SDR)

【エンディング主題歌】
Straight Angeli『魔法のアンブレラ』(Ferment Label)

【HP・SNS】
https://s.mxtv.jp/drama/yukarikun/
https://twitter.com/mx_dramania
https://www.instagram.com/mx_dramania
https://www.tiktok.com/@mx_dramania

【前編】元日向坂46渡邉美穂、同期・濱岸ひよりとラブコメ共演「宅飲みシーンはオフと同じテンションでアドリブも」
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