春の訪れとともに、今クールも気になる新作ドラマが続々とスタート。数あるラインナップの中から、「これは外せない!」とドラマオタクのアンテナが強く反応した注目作を厳選した。
豪華キャストに挑戦的なテーマ、思わず語りたくなる設定まで粒ぞろい。新しい季節のお供にしたい、“観るべき5本”を一挙に紹介する。

【写真】春ドラマ注目株『サバ缶、宇宙へ行く』の場面カット【3点】

『サバ缶、宇宙へ行く』
フジテレビ系/4月13日(月)21時/北村匠海神木隆之介

高校の新人教師の朝野峻一(北村)が、生徒とともに宇宙食開発に挑む。このドラマの一報を聞いて「おお……!」と歓喜。演技も歌も信頼と安定のある北村匠海が、ついに月9へ君臨するとはいい春だ。しかも彼を囲む出演者がとても豪華。生徒役には出口夏希、最近『九条の大罪』(Netflix)で話題の黒崎煌代。今回のドラマのカギとなる“宇宙食”の開発に神木隆之介、ドラマの舞台となる福井県の面々も粒ぞろい。福井県の高校生たちが実際に挑戦した宇宙食作りが原案になっているのも(現代風に表現するのなら)エモい。

『銀河の一票』
関西テレビ、フジテレビ系/4月20日(月)22時/黒木華野呂佳代

議員秘書の星野茉莉(黒木)がとある理由からクビに。政治に関わることをあきらめず、スナックのママ・月岡あかり(野呂)と都知事選に挑む。『エルピス—希望、あるいは災い—』(2022年)などで知られる、佐野亜裕美氏のプロデュースの選挙や政治をテーマにした作品。
日本はこの話題に触れるのはタブー視される傾向が高い。ただドラマであれば、視聴者=市井が興味を持ついいチャンスになりそう。注目はドラマ出演で無双中の野呂佳代。どんな役も「あ~こういう人いる!」と憑依する魅力が本作でも観られるはず。

『時すでにおスシ!?』
TBS系/火曜22時/永作博美松山ケンイチ

ひとり息子が独立したシングルマザーの待山みなと(永作)は、自分のために時間を使うことが分からなくなっていた。そんなタイミングで偶然出会った『鮨アカデミー』に通い、50歳にして新しく学ぶ決意をする。家事と育児に邁進してきた女性が50代で、突然時間を得て、何をしていいのか迷うのは世間でもよく聞く。そんな多くの人に巡ってくるかもしれない疑問に応える作品になりそう。日本では中高年の女優が主人公を演じるパターンが少ない昨今、55歳の永作が演じるヒロインはどんな姿を見せてくれるのか楽しみだ。

『今夜、秘密のキッチンで』
フジテレビ系/木曜22時/木南晴夏高杉真宙

坪倉あゆみ(木南)は実業家の夫と、先妻の娘と暮らす専業主婦。一見すると幸せそうに見える家庭なのに、実は夫のモラハラに苦しんでいた。そんな矢先に秘密のキッチンで出会ったイタリアンシェフのKei(高杉)だった。
この原稿を書いている4月6日の時点では、春ドラマの激推しラブストーリーだ。あらすじの通り、不倫と(おそらく)年下の男性との悲恋が期待できる。あゆみの夫が大手飲食チェーン店の社長設定なので、ひょっとするとKeiに嫌がらせをしてくるのだろう……など、今から物語を予想中。

『田鎖ブラザーズ』
TBS系/4月17日(金)22時/岡田将生染谷将太

刑事の田鎖真(岡田)と検視官の稔(染谷)の兄弟が、31年前に殺害された両親の事件に挑む。時効を迎えてしまった事件の真相に辿り着くことはできるのか? 完全オリジナル脚本のサスペンスを手がけるのは『最愛』(2021年)などで定評のある、新井順子プロデューサー。主演のふたりをはじめ、井川遥岸谷五朗中条あやみらの出演者らの演技は間違いない。加えて主題歌を飾るのは森山直太朗。キャスト、スタッフともにTBSの最高の布陣できているので「あ、もう観ます」。それ以外に言葉見当たらない。

(文/コラムニスト・小林久乃)

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