4月1日に放送を開始したドラマ『102回目のプロポーズ』(フジテレビ系)が、大きな反響を呼んでいる。同作は1991年に社会現象を巻き起こした月9ドラマの金字塔『101回目のプロポーズ』の35年後を描く続編だ。
前作で結ばれた星野達郎(武田鉄矢)と薫(浅野温子)の娘である光(唐田えりか)を主人公に据え、彼女に一目惚れする空野太陽(せいや)との恋模様を描く。

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本作は、放送前からキャスティングについて危惧する声が少なくなかった。

「今作のヒロインを務める唐田は2020年の不倫騒動、また恋人役である伊藤健太郎も同年に道交法違反で、ともに大きく報道されました。地上波の連ドラ、しかも伝説的タイトルの続編への起用は、一部の視聴者から『なぜこの2人なのか』と厳しい視線が注がれていました。さらに相手役が芸人のせいやという異色の布陣。一歩間違えれば、往年のファンの怒りを買いかねない、かなりのギャンブルと言える配役でした」(スポーツ紙記者)

ところが、蓋を開けてみると、視聴者の反応は意外な方向へと向かっているようだ。第2話の放送を終え、SNSでは「唐田えりかが可愛い」「伊藤健太郎の影のある演技が役にハマっている」といった肯定的な意見が出始めている。こうした逆風を押し戻す空気感を作り出している要因の一つが、あの主題歌だ。

「終盤で流れるCHAGE and ASKAの名曲『SAY YES』のパワーは圧倒的。近年のリメイク版にありがちな若手アーティストによるカバーではなく、あえてオリジナルを流すことで、ドラマの世界観を力強く牽引しています。イントロのあの音が響くだけで、リアルタイムで視聴していた世代は一気に35年前の記憶へと引き戻され、劇中で星野家の仏壇に供えられた薫の写真や、伝説の『ナットの指輪』といった小道具が涙腺をくすぐってくる。楽曲と過去作への敬意を前面に押し出す戦略が、一定の効果を上げていると言えます」(テレビ誌ライター)

ネット上でも、「不祥事は気になるけど、曲が流れると全部どうでもよくなって泣けてくる」「せいやと武田鉄矢の掛け合いが面白い」「名作が汚されるのを心配していたが、意外と面白かった」「30分という尺がちょうどいい」といった好意的な感想が飛び交っている。


「かつての達郎は建設会社の万年係長で42歳でしたが、今作の太陽は33歳。今の時代に求められるリアリティを確保するために年齢差を縮めたのも良かった。また薫が他界しているという設定も思い出を美化する効果を生み、当初予想されていたような反発は広がっていないようです」(前出・テレビ誌ライター)

令和に「SAY YES」ブームが再燃するのか、今後の展開に期待したい。

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