【写真】山下議員にサイン入り著書をもらうイノサクさん
山下 エンタメ系の雑誌に出してもらうのは、検事時代の『週刊プレイボーイ』(集英社)以来だから、今日は楽しみしていました。
井上 ありがとうございます。山下さんは普段、エンタメに触れる機会はありますか?
山下 もちろん。僕ね、自民党のライブ・エンタメ議員連盟の事務局長で、去年の6月に施行された「チケット不正転売禁止法」の議員提出法案も書きました。
井上 普段どんなジャンルの音楽を聴くんですか?
山下 昔から聴いてきたのは、サザン(サザンオールスターズ)。この前40周年でしたけど、未だに聴きますし、やっぱり10代の頃に聴いていた曲はスイッチを入れてくれますよね。佐野元春さん、YMO、大瀧詠一さん、アリス。最近では、子どもに影響されて、あいみょんやヒゲダン(Official髭男dism)も聴きますよ。
井上 すごい! 若いですね。
山下 あいみょんさんに関しては、去年2月の武道館でのギター1本ライブにも行ったんですよ。ギター1本で1万4000人の心を鷲掴みにしていて、改めて、音楽ってすごいなと感動しましたね。
井上 『突撃!隣の議員会館』(自民党の動画チャンネルで配信されている番組。
山下 当時は法務大臣だったから、答弁の機会も多くてね。国会答弁はある意味、舞台に似たところがあって、演じるわけじゃないけど、高揚感が必要。大臣答弁に立つ前は、QUEENの『We Are The Champions』やヒュー・ジャックマン主演の映画『グレイテスト・ショーマン』の主題歌を聴いていました。気合いが入るんだよね。
井上 音楽、大事ですよね。
山下 大臣当時も朝、眠たくて仕事にスイッチが入らない日もあります。そんなときはDA PUMPの『U.S.A.』を聴いて、1人で盛り上がってから家を出るとかね。そういう経験、誰もがあるじゃないですか。
井上 そうですね。
山下 ライブ・エンタメ業界の人たちは新型コロナウイルスの影響を受け、最初に自粛してくださったんですよ。ところが、一部で「不要不急だから」と言われ方をされてしまった。これに腹を立てているライブ・エンタメ業界の人の気持ちはよく分かります。
井上 でも、非常事態宣言の前から自粛をしてきたライブ・エンタメ業界は大きな影響を受けています。
山下 ライブ・エンタメ業界の方は、お金儲けのためだけを考えている方がいないんですよね。根底には、純粋にお客さんを喜ばせたいという思いがあります。ライブのチケットを例にしても、他の国に比べるとすごく安いんですよ。海外では最前列の特別席は何十万円なんてことが普通にあります。でも、日本ではアーティストの側に「いろんなファンの方に来てもらいたい」「金額でファンを区別することはしたくない」という意志があって、席種も多くてSS、S、A、Bくらい。華々しいイメージがある世界ですが、実は経済的に流れが止まったときに弱い業界なんですよね。実際に自粛が続くなかで経済的に行き詰まり、その日の生活にも困るような状況になってきたという声をたくさん聞いています。
井上 支援はどのように考えてくださっているんですか?
山下 政府与党として、コロナ対策の一次補正予算と二次補正予算でライブ・エンタメ向けの支援策として1500億円を超える予算を計上しました。
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(取材・文/佐口賢作)
▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。『おはスタ』(テレビ東京)の水曜レギュラーほかバラエティ番組を中心に活躍。Twitter:@bling2sakura
▽山下貴司(やました・たかし)
1965年9月8日生まれ、岡山県出身。自民党所属衆議院議員。東京大学卒業後、検察庁検事を経て衆議院議員に。令和初の法務大臣であり、8年で10本の議員立法を実現し、Mr.議員立法と呼ばれる。