10月16日(金)に全国順次公開する、映画『鬼ガール!!』。主演は、今作で映画初主演となる女優の井頭愛海だ。
ステキな恋とキラキラした青春に憧れる新高校1年生、ただ一つのコンプレックスは、鬼の末裔であることだけだった……。そんな特殊なコンプレックスを抱える女子高生・鬼瓦ももか役を演じる彼女に、撮影秘話や、プライベートの話を聞いた。

【写真】井頭愛海の笑顔輝く撮り下ろしショット

――これまでドラマでは活躍されていましたが、映画の主演は初めてだそうですね?

井頭 これまでもドラマはお仕事でやらせていただいてたんですが、もっと映画に出てみたいとマネージャーさんとずっと話していました。『鬼ガール!!』は、自分の地元の大阪で撮影できる作品で、ご縁を感じて嬉しく思いました。真っ先にお母さんに報告したら「めっちゃよかったやん!」って言われました(笑)。応援してくれていた親の反応を聞いて「この映画をいろんな人に届けられるように頑張ろう!」と思えました。


――作品でもそうでしたが、関西弁がすごくかわいいですね!

井頭 普段から関西弁が抜けずに喋っていたのですが、監督に「東京よりのイントネーション」だと指摘され、直していきました。東京に染まっているつもりはなかったのですが(笑)。

――ロケ地は大阪の中でも出身と近い場所だった? 

井頭 河内自体は、馴染みのある場所で、友だちや家族で遊びに行っていた場所でした。個人的にオススメなのは、『関西サイクルスポーツセンター』です。自転車など、いろんな乗り物があるんですが、友だちや家族と行ったり、遠足にも使われるような場所で思い出もありますね。映画のロケを通して、こんなにも寺院が多くて、雰囲気のある町なんだと改めて気づきました。
重要文化遺産になっているような場所での撮影もあって、すごく魅力に溢れた地域です。

――ヒロインの鬼瓦ももかちゃんは、全力で青春を楽しみたい女の子です。井頭さんと似ている部分はありますか?

井頭 鬼の末裔なだけあって、感情の起伏が激しく、すぐ気分が上がったり落ち込んだり……その性格はよくわかりますね(笑)。それはももかが、自分探しというか夢中になれるものを見つけたいからなんです。私も、女優になりたい! という思いを持ってこの業界に入ったので、夢中になれるものに対しての気持ちは似てるかもしれません。初心を思い出させるようなセリフもありました。


――芸能界に入ったのは、“美少女コンテスト”がきっかけですよね?

井頭 当時、小学校6年生だったんですけど、その時は夢に向かって、ももかのようにキラキラしてたはずです!(笑)

――今でもキラキラしてますよ!

井頭 いやいやいや(笑)。ありがとうございます。女優を目指したいと思ったきっかけは、母に連れられて観に行ったミュージカル『アニー』に衝撃を受けまして。同年代の子たちが舞台の上でキラキラしている姿に憧れて、「いつか私も舞台に立つ方になりたい!」と思っていた頃を思い出しました。

――作品の中で、イケメンの先輩(上村海成)と、憎たらしい幼馴染(板垣瑞生)の間で揺れ動くももかの恋の行方も気になりました。井頭さんは、こういう両極端の男性のタイプで二択だと、実際はどちらを選びますか?

井頭 う~ん、実際、幼馴染だと小さい頃から知っているので、家族に見えちゃうんだろうなと思います。
それで今までの関係性が壊れるのが嫌なので、一瞬のトキメキに逃げちゃうかもしれません(笑)。でも、映画の中の先輩は、だいぶキラキラしすぎてクセ者でしたね。やりすぎて面白かったんですけど(笑)。

――鬼瓦一家の食卓も仲の良さが出ていてひとつの見どころだと思いました。

井頭 お父さん役の山口(智充)さんが、みんなに話を振ってくださるんです。誰もがそこの空間に置いていかれないような、大らかな空気を作ってくださいました。
弟役の末次寿樹君の話を皆で聞いてあげたり。その時は家族になっていましたね!

――井頭さんのご家庭とも似てました?

井頭 私も弟と妹がいるので、家族構成が同じです。しかも、実際の弟の年齢と末次君の年が近くて、めっちゃかわいかったです! 休憩中も一緒になってかくれんぼして遊んでいました。

――鬼の血を受け継いでいるももかでしたが、井頭さんは、親に影響されたこととかありますか?

井頭 キャンプ好きなところですね。お父さんの趣味で、休みの日は家族みんなで川や海や山でテントを張ってキャンプしていましたね。今でも夏休みが近づくと、家族で予定合わせて出かけたりしていましたね。
今年は無理でしたが、落ち着いたら、富士山の麓の湖にキャンプに行きたいですね。最近、お父さんがサップを買ったので、富士山を眺めながらやりたいです!

――鬼であること以外はフツーの女子高生ですが、感情が高ぶるとツノが出ちゃいます。井頭さんが最近、テンションあがった瞬間は?

井頭 韓国ドラマのキュンキュンシーンを観て、一人で興奮してキャーキャー言ってます(笑)。今さらなのですが「愛の不時着」を見て、ひとりで、「これはずるい!」とか突っ込みながらテレビ見ています。

――それを遠目で見てみたいです(笑)。

井頭 地元の友だちにもテレビ電話で、「ひとりでも楽しそうやな~」って笑われました(笑)。

――ももかは鬼の末裔なので特殊な能力があります。井頭さんの「鬼スゴイ」ところを教えてください。

井頭 昔、やしろ優さんがやる芦田愛菜さんの物まねをずっとやっていたので、そのクオリティだけは誰にも負けないかもしれません(笑)。

――ほかにもレパートリーはあります?

井頭 苗字が似ているので、江頭2:50さんの物まねもたま~に……(笑)。

――女優さんなのに(笑)!

井頭 そういう意外な物まねの特技も極めていけたらいいな(笑)。

▽井頭愛海(いがしら・まなみ)
2001年3月15日生まれ。大阪府出身。2012年に「第13回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞。2017年NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で、ヒロインの娘・さくら役を演じる。本作『鬼ガール!!』で映画初主演を果たす。

映画『鬼ガール!!』
大阪先行公開中
10月16日(金)全国順次公開

出演:井頭愛海
   板垣瑞生、上村海成、桜田ひより、吉田美月喜、曽野舜太
   深尾あむ、末次寿樹
   テイ龍進、六平直政
   山口智充
監督:瀧川元気
原作:中村航
脚本:中村航、作道雄、瀧川元気 
音楽プロデューサー:梶原徹也
製作協力:奥河内ムービー・プロジェクト    
配給:SDP    
(C)2020映画「鬼ガール!!」製作委員会

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