【写真】ラストアイドルメンバーのソロカットほか撮りおろしショット
──まず、最新シングル『何人(なんびと)も』で一番苦労したポイントを教えてください。
阿部 この曲の見所はズバリ殺陣! 刀を持ったアイドルのパフォーマンスなんて前代未聞だし、一度見たら忘れられなくなるようなインパクトがあると思います。
西村 次のシングルで殺陣に挑戦すると聞いたとき、私はすごくうれしかったですね。もともと身体を動かすことが大好きですから。でも練習は……ものすごく大変でした。
安田 これまでもラストアイドルは「団体行動」「最高難度ダンス」などハードな挑戦をしてきましたが、今回が一番キツかったです。
西村 素振りの前に、まず刀をカッターで削るところから始めるんですよ。自分に合う形にしないと、手のひらを痛めてしまうので。
──そんなところまで自分でやられていたんですね。
長月 私は舞台を観るのが大好きなので殺陣も前から興味があったんですけど、実際にやってみるとビックリすることの連続でした。その中で気づいたのは、私たちの殺陣には「女の子ならではのカッコよさ」があるんじゃないかなということ。
──殺陣って斬る側ばかり注目されがちですけど、実は斬られる側のリアクションも重要ですよね。
長月 斬られる側は超重要! そこがすべてと言ってもいいくらいです。
西村 たとえば斬る人が真ん中に1人いますよね。じゃあ、その周りを取り囲む斬られる人たちは何をすればいいのか? ぼけーっと待っているだけだと間抜けに見えるから、すり足で細かく移動したりとか、わざと遠くに飛ばされて戻る時間を稼ぐとか……。そのへんは自分で考えながら、アドリブで動かないとダメなんですよ。
阿部 私は斬る側なんですけど、斬られる側が上手に受け身を取ってくれると見栄えがよくなるし、自分が急に上手になった気がして(笑)。
西村 殺陣の見方が分からないという人は、とりあえず斬られる側の動きに注目していただけると面白さが分かるかもしれないです。
阿部 それと今回の『何人(なんびと)も』は、殺陣のアクションだけじゃなくて歌詞も戦闘的なテイストなんですよ。こんな時代だからこそ、ファンの方の背中を押してあげるような前向きで力強い曲に仕上がっています。ぜひこの曲を聴きながら、一緒に頑張って歩んでいけたらと思います!
──ありがとうございます。さて、ここからは趣向を変えて、みなさんにファンならずとも気になる4つのことについて聞いていきます。
長月 私、最近になって自分の意志で歯の矯正を始めたんですけど、もうこうしている瞬間も痛すぎて限界! どうしたら私を痛めつけるこの器具が取れるのか、思わず休憩中もスマホで調べているほどです。「負けた」というよりは「負けそう」という感じかもしれない。
安田 でも、えらいじゃん。今のところは何とか耐えているわけだから。
長月 1つ発見したのは、コーラを飲むと痛みがごまかせるということ。この記事を読んでいて矯正の痛みで苦しんでいる人がいたら、コーラがお薦めです(笑)。
西村 私は食べることが大好きだから、ダイエットしようと決意しても食欲が勝ってしまうんですよ。特にコンビニの冷製パスタには完敗続きで、「明日からダイエット!」と思いつつ毎日のように食べちゃいます。明太子と大葉の冷製パスタはマジで強敵(笑)。
阿部 食べ物に負けることは私も多いかもしれないな。住んでいるのは東北ですけど、ラストアイドルの活動が忙しくなると東京のホテルに泊まることが多くなるんです。『何人(なんびと)も』でやる殺陣は練習がめちゃくちゃハードだから、移動なんてレッスン場とホテルの往復だけ。
──今はコンビニでの食事も工夫すれば栄養バランスよく摂れますけどね。
阿部 ダメなんですよ。後先考えず、お弁当のついでにカップラーメンも食べたりしちゃって……。そういう意識の低いところが「自分に負けた」と落ち込むポイントです(笑)。
安田 私もダイエットに関する負けが多いですね。最近、どうしてもやめられないのが深夜のアイス! 練習から帰ってくると、疲れきっているからそのまま食事も摂らずに寝ちゃうことが多いんですよ。その反動として、夜中の2時頃起きると冷凍庫の中からアイスをゴソゴソと……。
──『あしたのジョー』に出てくるマンモス西の減量シーンみたいな壮絶さですね。
安田 それとダイエットについては自分の中にポリシーがあって、「お金を使わないで痩せる」ということを肝に銘じているんですね。すぐエステとかに頼るのは、なんだか安直な気がして……。
(取材・文/小野田衛)
▼ラストアイドル最新シングル『何人(なんびと)も』 11月4日(水)発売