“つけて眠るだけ”で女性の体調管理をサポート。 パナソニック初のインナーケア「RizMo」とは？

○インナーケア領域への本格参入するパナソニック

88年にわたり美容家電事業に取り組んできたパナソニック。「パナソニックビューティ」では、ヘアケア、フェイスケア、ボディケアの3つの領域の美容家電を通じてアウターケアを提案している中、昨今のフェムテックに対する関心の高まりを受け、今回新たにインナーケア領域への本格参入に至ったといいます。

月経リズムは心身の不調にも影響があると言われており、日本は世界的に見ても睡眠時間が短く、特に女性は睡眠不足になりやすい傾向があるのだそう。インナーケア領域に参入するにあたり、これまで培ってきた美容や健康に関する研究や生態計測技術、就寝中の腹部計測で寝姿勢を判定できる特許、美容家電で培った小型薄型化ナレッジやユーザーの声をもとに検証していくものづくりの考え方など、同社ならではのノウハウをベースに、専門家監修のもと女性の不調（※1）を原因からサポートするサービス開発に取り組んだといいます。

その結果、正確かつストレスフリーな計測を実現し、月経リズムと連動する衣服温度と睡眠状態を計測できる、国内家電初となるサービスが完成しました。

※1 生理周期や睡眠状態に関係した体調変化
○健康的な生活習慣をサポートする体調ナビゲーションサービス「RizMo」とは？

「女性の体調と揺らぎをそっと見守るパートナーでありたい」という思いを込め、女性の体調リズムをモニタリングして支えていく存在として名付けられた「RizMo」は、女性特有の月経リズムと連動した衣服内温度変化や日々の睡眠状態を手軽に把握できるウェアラブルデバイス「リズムモニター」と、独自のデータ分析アルゴリズムを採用したアプリケーション（※1）により、健康的な生活習慣をサポートする体調ナビゲーションサービスです。

専用アプリを通じて、その日や先々の体調予測、自身に合った体調サポートアドバイスなどを確認できたり、日記のように手軽に心身の状態を記録することも可能。さらに計測・記録したデータをもとに、自身の生理周期毎のパーソナル体調レポートも自動生成されるため、心身の状態や傾向を振り返って客観的に見つめることもできるのだそう。

これだけの充実したサポートを受けられるのは魅力的ですが、気になるのは使用方法。操作が面倒だと三日坊主になりがちなのは筆者だけではきっとないはず……。発表会では、デバイスの使用方法やアプリの機能のデモンストレーションが行われました。

「リズムモニター」を手に取ってみると、握ったら隠れてしまうほどのコンパクトさ。小さなボタンが二つとクリップが付いていました。スイッチを入れたらショーツなどのウエストにデバイスの裏側が肌に触れるようにはさみ、あとは寝るだけです。

寝ている間にデバイスが自動で温度と睡眠のデータを計測するのだそう。デバイスは小さく、肌あたりも良いので睡眠の負担にはならなさそうです。

起きたら転送ボタンを長押しするだけ。スマートフォンに通知が来たらアプリで体調を確認できます。

アプリでは、天気予報のように今日、先々、周期ごとの3つの軸で表示されます。今日の体調を見てみると、体調レベルを表したスコアや体調に影響を与える項目、その日に合った過ごし方の目安が表示されていました。

スワイプしていくと体調のバロメーターや、温度・周期、睡眠の量や質、リズムなども詳しい情報を得ることができます。

続いて、先々の体調予測では、今後1ヶ月の体調のリズムのグラフや、月経周期の特定の時期に繰り返し現れる不調症状を分析したものが表示されます。

「この時にこんな不調が現れるんだ……」と知るきっかけにもなり、事前の準備や心構えにも役立ちそうです。

さらに、周期全体の体調傾向レポートでは、月経周期全体を通じた自分の状態や体調の変化をタイプ別に表示したり、図やグラフなどで結果を知ることができます。

その他に、今日、先々、周期ごとアドバイスをもらえたり、2025年10月の本格展開では専門家の健康相談機能を搭載予定と、デバイスを使用したストレスフリーな計測によって、不調や妊活などの様々な悩みに合わせたサポートを実現したサービスとなっていました。

※1 iPhone専用
○まずは自分の状態を理解することから始めよう

体調ナビゲーションサービス「RizMo」は、2025年7月7日より台数限定で先行的に展開を開始し、10月10日よりサービスが始まります。

痛みや倦怠感など、さまざまな症状で悩まされる生理やPMS。自分の体調やリズムを知ることは、安心感や前向きな気持ちにもつながります。この機会に自分の心身と向き合ってみるのはいかがでしょうか？

（取材・文：吉川夏澄）