NTTドコモは9月16日、「dアカウント」と決済サービス「d払い」において、「iPhoneのマイナンバーカード」機能を活用した本人確認サービスを開始した。
これまではiPhoneユーザーが「dアカウント」の「かんたん本人確認」や「d払い」アプリで本人確認を行う場合、実物のマイナンバーカードをスマートフォンにかざして読み取り、パスワードを入力する必要があった。
今回対応したiPhoneのマイナンバーカード機能を利用することで、カードを用意する手間などを省いて、より手軽に本人確認を実施できるようになる。
dアカウントでは、「dポイントクラブ会員統合」、「ドコモスポーツくじ」、「dポイント送付機能」、「dアカウント即時復旧機能」などが利用できるようになる。d払いアプリでは入金機能や送金機能の利用が可能となる。
新しい本人確認システムでは、利用者が「Appleウォレットで本人確認」ボタンをタップすると、本人確認に使用する情報を事前に確認できる。実際の情報共有はFace IDやTouch IDによる認証後に行われる。
iPhoneのマイナンバーカード機能は、デジタル庁が6月24日から提供開始したサービス。iOS18.5以上のソフトウェアを搭載したiPhoneで「Appleウォレット」の身分証明書としてマイナンバーカードを設定することで利用できる。
ドコモは今後、携帯電話の契約などにもiPhone版マイナンバーカードによる本人確認の適用範囲を拡大していく方針を示している。