MMD研究所は10月16日、2025年9月に実施したMVNO(仮想移動通信事業者)のシェア・満足度調査の結果を発表した。MVNO市場全体では前回比0.1ポイント増の9.2%のシェアを獲得しており、サービス別ではIIJmioがトップシェアを占めている。


調査は18歳~69歳の男女4万人を対象にした予備調査と、MVNO利用者1,050人に対する本調査の二段階で実施。2025年9月12日から21日にかけて、インターネット調査を実施した。

メインで利用しているスマートフォンの通信サービスがMVNOである割合は9.2%と、前回の2025年2月調査(9.1%)から微増。メイン利用のMVNOサービスでは、IIJmioが15.6%で首位を占め、次いでOCNモバイルONEが14.8%、mineoが14.0%と続く。

前回調査からの利用率の変化では、IIJmioが1.7ポイント最大の伸長を見せており、日本通信SIMも1.4ポイント増加している。

上位7サービスの年代別利用状況を見ると、IIJmio、OCNモバイルONE、mineoは50代ユーザーが最多で、イオンモバイルとJ:COMモバイルは60代が中心である。一方、楽天モバイル(MVNO)と日本通信SIMは40代利用者が最も多い傾向が見られた。

契約チャネルではほとんどのサービスでオンライン契約が主流となっているが、イオンモバイルのみが例外で77.4%がオフライン契約を選択している。

MVNO7サービスの利用者に対して実施した総合満足度調査では、日本通信SIMが793ポイントで最高評価を獲得した。次点はmineoの769ポイント、イオンモバイルの760ポイントとなっている。

顧客推奨度を示すNPS(ネット・プロモーター・スコア)では、日本通信SIMが6.0で最も高く、家族や友人への推奨意向が強いことが示された。一方、イオンモバイルが-8.7、mineoが-9.3と負の値を示しており、推奨度にはサービス間で大きなばらつきが見られる。

○調査概要

調査名:2025年9月MVNOのシェア・満足度調査
調査期間:2025年9月12日~9月21日
調査方法:インターネット調査
調査対象:予備調査は18歳~69歳の男女、本調査はMVNO利用者
有効回答:予備調査4万人(人口構成比に合わせてウエイトバック実施)、本調査1,050人(IIJmio、OCNモバイルONE、mineo、日本通信SIM、イオンモバイル、楽天モバイル(MVNO)、J:COMモバイル各150人)
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