TBS系列のテレビドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』が話題です。

主人公は都内で働くサラリーマン・海老原勝男。
彼は「女の幸せは、家で家庭料理を作って愛する人の帰りを待つこと」であると信じている、いわゆる亭主関白なタイプの男性です。

そして、同棲中の恋人・山岸鮎美が作る手料理に「しいて言うなら、おかずが茶色すぎるかな」とダメ出しをしてしまうなど、視聴者をイラっとさせる言動が目立ちます。

でも、現実世界で出会う“勝男”はもっと酷いかも……。

今回は「亭主関白がすぎるおじさんの問題発言10選」をご紹介します。

その1「女が外で働くなんて、家の恥」

これは女性の社会進出を否定し、家庭に専念すべきと考える古い価値観に基づく発言です。

でも「家庭に専念させてくれる優しい男」であるともとれそう。専業主婦希望の女性にとっては王子様みたいな男性ですね。
その2「誰のおかげで飯を食えると思っているんだ」

この発言は、夫が家庭の経済的な支え手であることを誇張し、妻を依存的な立場におくことを意図したものです。

妻が就労していても、パートや時短勤務などで夫よりも収入が少ない場合、「誰のおかげで飯を食えると思っているんだ」なんて言われてしまうのだとか。

せめてニートさせてやってから言って欲しいものです。
その3「主婦は楽でいいな」

この発言は主婦の役割(家事、育児、家庭運営など)を「楽」だと決めつけ、その労働や責任の価値を軽視するものです。

とはいえ、家族を養うだけの稼ぎを何十年もキープし続けなくてはならないお父さんたちの重責だってけっして軽視できません。
お父さんもお母さんもどっちも偉い。
その4「掃除くらいちゃんとできないの?」

この発言は、掃除を相手の仕事であると決めつけ、その遂行を促すニュアンスを含むものです。

でも、ヘトヘトに疲れて帰ってきた家が散らかってたら私も同じことを言っちゃうかも。反省です。
その5「母さんの肉じゃがと味が違うよ」

これは、相手が作った料理を自身の母親の料理と比較し、暗に「劣っている」と批判するニュアンスを含むものです。

学生時代に付き合っていた男性に実際に「オレの母さんのと違う」と言われたことがあるのですが、亭主関白であることはさておくとしても、あまりにも「マザコン」過ぎて無理でした。

その6「オレの母さんはそんな服着ないよ」

これも学生時代に付き合っていたマザコンに言われたセリフです。

これは、女性のファッションをなぜか母親の基準で評価し、暗に批判したり自分の好みを押し付けるような文脈で使われる発言です。

「お前の母さんじゃないんだから当たり前だろ」と返したところ、ものすごくムッとされました。

――次ページには「家事=全て女性の役割」にこだわり続ける男性たちが


その7「こいつ、オレに洗い物させるんだよ」

男性側の家族のイベントに相手の女性が婚約者や妻として参加する際に、親戚一同の前で

「こいつ、オレに洗い物させるんだよ」

など、彼女に対するクレームや愚痴をこぼす男性がいます。

これは、洗い物等の家事を女性の役割と暗に決めつけ、男性が家事をすることに対する不満を表明するものです。

令和7年の一般的な価値基準にはフィットしません。

その8「また友だちと出かけるの? オレの飯は?」

友人と食事に出かける妻に対し

「また友だちと出かけるの? オレの飯は?」

と、彼女が夫の食事の用意をしないことを非難する男性がいます。

これは、妻が夫の食事を用意することが「当然の義務」であるという前提を含むものです。彼女の個人的な時間や社交を制限し、家事を優先させることを暗に要求してもいます。

こちらも令和7年の一般的な価値基準にはフィットしません。アップデートしていきましょう。
その9「トイレットペーパーがなくなってるよ」

これは、トイレットペーパーの補充を「妻の役割」であると決めつけ、彼女に義務を押し付ける意図を含むものです。

でも、こっちは毎日働いてヘトヘトなんだからトイレットペーパーの補充くらいやっとけよ、と私でも思っちゃうかも。反省です。
その10「まだ寝てるのか」「働いてないくせによくそんなにグーグーと寝ていられるもんだな」

これは、相手(妻や恋人)が家庭外で収入を得る仕事をしていないことを理由に、家事による貢献や努力を軽視する意図を含んだ発言です。

また、女性に対し「自分の期待に沿う行動(早起きや家事の優先など)」をすることを求め、彼女の自由を制限するものでもあります。

でも、私も同じこと言っちゃうかも……こっちは寝る間も惜しんで金稼ぎしてんだよって。反省です。

私たちだって稼ぎで男を黙らせればいい

今回は「亭主関白がすぎるおじさんの問題発言10選」について解説しました。

もう令和7年ですからね。色々とアップデートしていきましょう。

ホステスなんかしていると、寄ってくる男のほとんどは妻子のある既婚男性か、女の収入をアテにするヒモの2択で不幸なのですが、私はどちらかというとヒモに縁のあるタイプの不幸な女でして、ナヨっとした情けない男たちを散々養ってきました。

そして歴代ヒモたちには「誰のおかげで飯を食えると思っているんだ」「お前は楽でいいな」「掃除くらいちゃんとできないの? 」と散々キレ散らかしてきました。

いえ、「そのパジャマもベッドも枕も全部私が買ったんだけど? 文句があるなら裸で寝なよ床で」くらいは言ってます。

勝男が優しく見えるレベルの亭主関白モラハラ女です。

女だって稼ぎで男を黙らせたらいいんです。勝男側へようこそ。

というのは半分はジョークですが、勝男のような亭主関白男を嫌うなら、割り勘デートとかファミレスデートをよしとするタイプの、多少はナヨっとした男のことだって受け入れてあげないといけないかもしれない。

受け入れるか受け入れないかはさておくとしても、女性の総理大臣が誕生する時代です。モリモリ働いて勝男を見返してみるのもアリです。


一緒に頑張りましょう。

みずえちゃん みずえちゃん 1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務しながら、大阪北新地でキャバ嬢デビュー。現在は銀座のクラブに勤めるかたわら、フリーランスのライターとして活動している。 この著者の記事一覧はこちら
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