歌舞伎俳優松本幸四郎が9日、都内で行われた主演ドラマ『鬼平犯科帳 兇剣』の登壇イベントに登場。亡き火野正平さんへの思いを述べた。


平蔵にとって若き日からのむかしなじみである密偵・相模の彦十役として出演し、物語に欠かせない存在感を示していた火野正平さん(24年11月死去)。幸四郎は、その存在を「今も常に感じています。これは時間がどれだけ経つかということではなくて、大きな穴が空いたことは何十年、何百年経っても同じです」と心境を語る。

だが、「『鬼平犯科帳』はここで立ち止まるというものではないと思いまして、改めてスタートしようと気持ちで作品に取り組みました。ありがたいことに皆さんのご理解をいただきスタートしました」と強調。

「(火野さんと)一緒に走ってますので、油断してたら後ろから突かれて怒られるんじゃないかと感じながらの現場になります。その気持ちは、キャスト・スタッフみんな同じです。だからこの作品ができたんだと思っています」と思いを述べた。

『鬼平犯科帳 兇剣』は18日まで、TOHO シネマズ 日比谷・二条・なんばで「特別先行版」を上映中。時代劇専門チャンネルで1月10日(13:00~、19:00~ほか)に独占初放送され、時代劇専門チャンネルNETでの独占配信に加え、YouTubeチャンネル「24/7 SAMURAI-SHINOBI」で全世界同時配信も行われる。

幸四郎は「言ってみればロードムービーのように移動していく中、で誰かが常に付いてきているんじゃないかというサスペンスも感じられる作品だと思います。相変わらずの人間ドラマが描かれて、それがとても魅力的な作品だと思いますし、繊細ながら大胆に作られた作品で、新たな『鬼平犯科帳』の『兇剣』が誕生いたしました。
ぜひ劇場でもご覧いただき、放送・配信でも楽しみにしていただければ」とアピールした。
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