古くは千手観音、最近では宿儺まで……「マルチアームキャラ」は老若男女問わず憧れの存在です。
もし人類の祖先が昆虫だったら、4本腕ぐらいはワンチャンあったかもしれませんが、我らは哺乳類。
そこで今回レビューするのが、足でクリクリ操作できるプログラマブルデバイス「400-MAB211BK」。あらかじめ登録したキー入力やマウス操作を、シングル&ダブルクリックで実行できる優れモノなのです。
片手デバイスを導入してもなお理想の操作性に到達していない求道者は、ぜひ本レビューを最後までご覧ください。
合計で8つのコマンドを登録できる足用のプログラマブルスイッチ
サンワサプライの「400-MAB211BK」はBluetooth 5.3/USB接続対応のプログラマブルスイッチ。立方体に近い形で、上面に直径16mmのスイッチを用意。シングルクリックとダブルクリックに異なるコマンドを割り当て、足などでプッシュすることで実行します。両手作業と並行して実行したいコマンドを登録しておけば、作業を効率化できるわけです。
なお背面のモード切り替えボタンを押すことで4つのモードに切り替え可能。つまり4つのモードそれぞれにシングルクリック、ダブルクリックへコマンドを割り当てられるので、合計8つのコマンドを登録できるわけです。
本体サイズは55×52×30mm、重量は約37g。
本製品にはひとつ注意点があります。それは設定ソフトウェア「割り当てキーボード/フットペダル用ドライバ」(SANWA-2.0.0-win-x64.exe)がWindows向けにしか用意されていないこと。対応機種は、Windows、Android、iOS、iPadOSとされていますが、設定には必ずWindows PCが必要となります。
まあ一度セットアップすれば、そうひんぱんに設定を変更する必要はないので、会社とか友達、ネカフェ、漫喫のPCで設定すれば済む話ではありますが、最低限Mac用ソフトウェアは用意してほしかったところです。
Bluetooth接続したのち、有線接続してコマンドを登録
設定方法はそれほど難しくはありません。まずは前準備としてUSB ACアダプターやPCと接続して充電。つぎに背面の電源スイッチをオンにしてから、ペアリング・モード切り替えボタンを3秒以上長押しして、ペアリングモードに移行。あとはWindows PCのBluetooth設定から「デバイスの追加」を実行すれば、「400-MAB211BK」をワイヤレス接続できます。
ここまで作業が済んだら、あとはコマンドを登録するだけ。本製品をUSB接続した状態で、「割り当てキーボード/フットペダル用ドライバ」を起動すれば、すぐ設定画面が表示されます。登録画面はキーボード、マウス、文字列、ショートカットに分けられているので、それらで実際のコマンドや文字列を選択したのちに「保存」を押せば、そのコマンドが「400-MAB211BK」に書き込まれます。
すべてのコマンドは「400-MAB211BK」内に保存されているので、ほかのWindows PC、Android、iOS、iPadに接続した場合でも、それぞれのデバイスにソフトウェアをインストールすることなく、登録済みのコマンドを実行できるわけです。
ちょっと悩んだのが「足裏のどこで押すか」ということ。「400-MAB211BK」は意外と小さいので、最初は親指で押そうと考えていました。しかし、これが想像以上に難しい。少なくともノールックで親指だけで正確に踏み抜くのはかなり厳しいと感じました。
最終的には母指球か土踏まずで押すことにしました。利き足の内側に配置し、かかとを支点に回転させるイメージですね。なお、足先をずっと浮かせてスタンバっておくのは、思った以上に疲れます。このあたりは実際に購入したら、ぜひ自分のスタイルに合わせて試してみてください。
ちなみに、脇に挟んで「締める」動作で押すという運用も案外アリ。いずれにしても、足で押すことも想定して設計されているだけあり、スイッチはかため。誤動作はしにくいですよ。
3,180円という手頃な価格で「新しい腕」をゲット
「400-MAB211BK」は、3,180円という手頃な価格で「新しい腕」を手に入れられる、高コスパなデバイスです。
設定用ソフトウェアはWindows専用ですが、設定さえ済めばほかのOSでも使えるのもメリットです。いまの寒い時期なら、ベッド横のスタンドにタブレットを設置して、ヌクヌクした布団のなかで本製品でページめくりすると快適ですね。
ちょっと惜しかったのが「モード切り替え」の難しさ。現状では背面ボタンを押す必要があります。足だけの操作ではほぼ不可能です。スイッチの「長押し」などでモードを順次切り替えられる仕様だったら、全8コマンドをシームレスにフル活用できたはずです。
また、机の下という見づらい場所で使うため、操作を受け付けた際に「ピッ」とビープ音が鳴るオプションがあれば、確実に押したことを判断できてより快適だったと思います。
とは言え現状の仕様でも、ショートカットを多用する作業や、単純な繰り返し作業の効率化には絶大な威力を発揮します。初回販売ぶんはあっという間に蒸発してしまったようなので、完売する前に1月下旬入荷予定の商品を早めに押さえることを強くオススメいたします。
ジャイアン鈴木 PC、スマホ、VR、ドローン系を中心に手がけている物欲系ライター。「自分のモノにしてじっくり使わないと、製品の本当のよさはわからないよね!」と自分を騙して散財し続けています。











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