KDDIが12月25日と26日の2日間、東京・新宿のサナギ新宿前イベントスペースにて、「旅先防災案内所」と題したポップアップイベントを開催しています。旅行や帰省で普段と違う場所で過ごすことが増えるお正月休みを前に、身近なスマホを活用した旅先での災害への備えを知ってもらおうというのが狙いです。


○旅先で役立つ防災の豆知識や備えをクイズやデモで学べる

同社が約3万人に実施した調査によれば、日常生活では防災への備えを意識している人が約46%と半数近くいるのに対し、旅先での備えについて意識している人は約33%と低い結果でした。実際に旅先や帰省先で被災した経験のある人に、その際に困ったことを聞いた調査では、「交通機関が長時間停止し、滞在せざるを得なかった(29.0%)」、「災害情報がすぐに入手できなかった(25.3%)」に次いで、「スマホの充電が切れた・残量が不安だった(23.6%)」、「スマホが圏外だった・電波が不安定だった(22.3%)」といった、スマホや通信に関する困りごとが挙げられています。

スマホは生活になくてはならないものであると同時に、災害時においても情報を得たり、連絡手段として欠かせないものです。「旅先防災案内所」では、東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授の監修のもと、出発前にできる準備から、初日の出・温泉・アウトドアといったさまざまな旅先で役立つスマホの備えや防災の豆知識をクイズ形式で紹介しています。

○Pixel 10やau Starlink Directの災害時に役立つ機能も紹介

圏外でも空が見えればつながる衛星通信サービス「au Starlink Direct」で利用できるアプリのデモや、大容量バッテリーを搭載する「Google Pixel 10」シリーズが体験できるコーナーも設けられています。緊急SOS機能のほか、土地勘のない場所で頼れるGoogleマップ、海外渡航時に役立つリアルタイム翻訳が試せるようになっています。

「ゴールデンウィークやお盆の時期は、au Starlink Directの接続数が増加する傾向にありました。年末年始に向けても同様に、ニーズが高まると想定しています」と語るのは、KDDI マーケティング本部 マーケティング企画部 企画1グループリーダーの武田祐貴氏。「帰省などで圏外の場所に行くこともあると思います。ご家族と連絡がとれないような場面でも、au Starlink Directなら空が見えれば通信ができます。バッテリーが長持ちするGoogle Pixelとあわせて知っていただき、旅先の防災意識を高めていただければと思います」と話していました。

KDDIでは今回のようなポップアップイベントを開催するほか、「旅先防災」をテーマにした特設サイトも公開しています。
こちらでも出発前や旅先で、スマホを使ってできる災害への備えが紹介されているので、出かける前にぜひ一度チェックしてみてください。

著者 : 太田百合子 おおたゆりこ テックライター、エディター。インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できる様々なサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。 この著者の記事一覧はこちら
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