●初挑戦の『アタック25』で対決
BS10のクイズ番組『BS10 パネルクイズ アタック25』(毎週日曜13:25~)では、数々の名作を生み出した「大映テレビドラマ」の常連キャストだった山下真司、伊藤かずえ、比企理恵、鶴見辰吾が出場する特別大会を、8日に放送。全員が初出場だったが、当時の同窓会のような雰囲気で収録が行われた。
そんな4人が本番後にインタビューに応じ、『アタック25』に挑んだ感想や、独特の演出で知られた「大映ドラマ」の伝説とも言える撮影秘話などを語り合った――。
○クイズ解答より長かった雑談タイム
――収録を終えてのご感想はいかがですか?
伊藤:(早押しボタンを)すっごい早く押してるつもりでも、ピンポンが鳴らないんですよ。それが悔しかったです。
山下:俺は頭の中では分かってるのに、手が動かなかった(笑)
比企:あ~分かる!
鶴見:俺は分かってないくせに押してましたから(笑)。日曜日の午後に児玉(清)さんがやっていて、「アタックチャンス!」って、あのいい声でね。「いつか出てみたいな」と思ってたから、夢がかなったようでちょっとうれしいです。
比企:やっぱり昔からやってた番組だからね。
山下:クイズでは一番の長寿番組でしょう。
――山下さんが出演していた『くいしん坊!万才』(フジテレビ)より長いです。
山下:『くいしん坊』は全然プレッシャーなかったですけど、一般の人と一緒に出たら、まるっきり答えられないでしょうね。
――「テレビで見ていた番組」となると、緊張感もあるのですか?
鶴見:緊張感はね、あんまりない。(他の解答者が)初めて会う人じゃないからね。
山下:そういう意味では、「大映ドラマ」っていうくくりは大きいね。
伊藤:(編集で)切られると思うけど、雑談のほうが長かった(笑)
山下:もう出会って40年ぐらいだからね。それからあまり共演がないというのは寂しいけど(笑)
鶴見:これを機会にちょっと共演したいですよね。
伊藤:旅番組も行きたいですね。BS10はいっぱいあるんですよ。
○伊藤かずえ、松村雄基にプロレス技をかけられる
鶴見:昔は撮影の合間に空き時間があると、よくみんなでゲームしたり、ボウリングしたりしてたんだけど、みんな負けず嫌いなんですよ。それを今回思い出しました。
伊藤:松村(雄基)くんは四字熟語が得意で、言えなくなったらシッペするゲームとかやってたんです。私、悔しいから台本の後ろに四字熟語いっぱい書いて覚えて、負けないようにしてました。
鶴見:あの頃からクイズみたいなことやってたんだよね。
山下:眠くなるからね(笑)
伊藤:あと、足相撲とかね。
比企:足相撲!?
伊藤:脚を絡めてやるんです。
山下:自分で勝てるのしかやらないんだ(笑)
鶴見:いない人のこと言って(笑)
山下:トンチ大会もやってたね。
伊藤:松村くんにプロレスの技かけられたりとかもしてました。朝寒いからって。
山下:細いんだけど意外と強いんだよ。「もうダメ」って言ってるのにまだ絞めてくるから(笑)
――松村さんはクイズも強かったのですか?
伊藤:強いんじゃない?
鶴見:勉強する人だったんで、いろんなことよく知ってて。
伊藤:書道の師範でね…。
比企:もう死んだ人みたいになっちゃった(笑)
鶴見:死んでない死んでない(笑)
伊藤:今回来てたら面白かったと思うけど、1人増えちゃったらダメなのか…。
鶴見:今度は2人ずつでやればいいんじゃない?
――2人だったら、どなたと組みたいですか?
鶴見:小沢仁志と出たいな。
伊藤:あ~おざわっちはどうかな?
山下:意外とマニアックなこと知ってるからね。
比企:いとうまい子ちゃんは頭いいですから。
鶴見:今教授でしょ?
●止まらない遠吠えに監督「犬殺してこーい!」
――撮影の合間にゲームをやるというのは、大映ドラマ独特の風習なのですか?
伊藤:どうなんでしょう? とにかく撮影の時間長くて、待ち時間も結構あったので。
鶴見:夜通しやってましたからね。
伊藤:個人の楽屋がなかったんですよ。だからメイク室にみんなで集まって、テレビもないから、何もすることがなくて。
――スマホなんてない時代ですし。
伊藤:ロケバスに電話が付いたって喜んでたぐらいだから。
鶴見:畑の中のポツンとしたところに、プレハブみたいなセットでやってましたね。
比企:雨が降るとトタン屋根で「バタバタバタバタ」って音が入ってね。
伊藤:梅雨の時はカエルが鳴いたりしてたよね。だから助監督さんが「うわー!」って叫びながら走って、カエルの鳴き声がピタッて止まったら「どうぞ本番!」って(笑)
鶴見:あったあった(笑)。犬の遠吠えとかね。
比企:犬を鳴き止ますのに江崎実生さん(監督)が「犬殺してこーい!」って叫んだり(笑)
伊藤:飛行機が通ったら「撃ち落とせ!」とか言ってた(笑)。せっかちだから。
比企:冬は息が白くなっちゃうから、氷舐めながらやったんですけど、結局白くなっちゃうんですよ。
伊藤:真夏の撮影も大変だったね。
――そこでだいぶ鍛えられたということでしょうか。
鶴見:鍛えられましたね。
山下:若いからできたんだよね。俺らは大映テレビに育てられたというのは、間違いないよね。
○目に包帯を巻いてドラムを叩きながら…「どこまでやらせるの?」
――今思い出して一番印象に残る作品は何ですか?
鶴見:僕が最初にお世話になったのは『高校聖夫婦』っていう、いとうまい子さんと一緒に半年間やってたドラマですね。高校球児の役で甲子園を目指す設定だったから、甲子園までロケバスで行ったんですよ。それで甲子園の土をもらったね(笑)。野球やってたわけじゃないのに。
比企:今でも大事に?
鶴見:どっか行っちゃった(笑)
比企:私は『不良少女とよばれて』ですね。火事で死ぬ設定だったんですけど、当時はCGがないから本当に川原で燃やしてるんですよ。
伊藤:そんなに近くないのに火傷しそうなくらい!
比企:熱いだけでみんな興奮しちゃって、「よーい、本番!」って1回きりなんですごく覚えてます。
伊藤:私は初めての主演の『ポニーテールはふり向かない』ですね。ドラムの稽古とかも頑張ってたんですけど、途中で「目が見えなくなる」という設定があって、目に包帯を巻いてドラム叩きながらセリフ言うシーンがあったんです。「もうどこまでやらせるの?」みたいな(笑)。あれは過酷でした。
――山下さんは、やっぱり『スクール☆ウォーズ』ですか?
山下:そうですね。でも『ヤヌスの鏡』も印象深いですよ。
伊藤:『ヤヌスの鏡』は私の企画なんですよ! 少女マンガが大好きで、春日(千春)プロデューサーに「この二重人格の役、絶対やらせてください!」って持っていったんです。でも、「かずえには『ポニーテールはふり向かない』があるから」って言われて、杉浦幸ちゃんが主役になったんです。すっごいやりがいのある役だったから、それが一つ心残りです。
山下:でも、とにかく毎日毎日、本当に気が抜けない撮影の連続でしたね。2クール半年間の放送だから、撮影でみんなと一緒にいる時間が長いんですよ。
伊藤:ロケも遠いしね。
山下:俺、一度泊まるところなくて、モーテルに泊められたことあるもん。全然寝れないよ(笑)
伊藤:「隣の部屋どうしてるのかな?」って(笑)
山下:そうそうそう、気になっちゃって(笑)。ビジネスホテルもちょこっとしかなかったから。
伊藤:私、横浜の実家から通ってたから、2時間かけて行ってましたよ。電車3本乗り換えて、ものすごい満員電車でぎゅうぎゅうで(笑)
鶴見:主演の女優さんなのにね(笑)
山下:若いからできたんだよね。
伊藤:今だったら車運転できるんですけどね。
――伊藤さんといえば、長年乗られているシーマですもんね。
伊藤:もう34年目で、27万キロ走ってます。

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