2026年に入っても積極的な新製品投入を続けている中国シャオミ。1月15日には、ミドルクラスのスマートフォン「REDMI Note 15」シリーズ2機種、1月22日には「POCO」ブランドの「POCO F8 Pro」を発表していますが、その狙いはどこにあるのでしょうか。
年末から年始にかけて5機種のスマートフォンを投入
進化の停滞や価格高騰などによって国内のスマートフォン販売数は低下し、買い替えサイクルも長期化の傾向にあります。それだけに、スマートフォンメーカーも、最近では国内市場に投入する機種数を絞り込む傾向にあるのですが、逆に投入数を増やす方向に舵を切っているのがシャオミです。
実際同社は、2025年末から2026年初頭にかけても積極的に新製品を投入。2025年12月19日にはローエンドモデルの「REDMI 15 5G」を、2026年1月8日にはオンライン専用ブランド「POCO」の新機種「POCO M8 5G」を発売していますが、2026年1月にはさらに3機種のスマートフォンを相次いで発表しています。
その1つが、ミドルクラスのスマートフォン新機種となる「REDMI Note 15」シリーズ2機種。シャオミらしいコストパフォーマンスの高さに加え、新たに頑丈さに力を入れていることが大きな訴求ポイントとなっています。
なかでも頑丈さに力を入れているのが上位モデルの「REDMI Note 15 Pro 5G」で、高耐久フレームと厚みのあるマザーボード、7層構造の保護設計と多層ショック吸収構造により、本体を落下や衝撃から守る仕組みを強化。IP66/IP68の防水・防塵性能も備え、本体の強靭さにとても力を入れていることが分かります。
下位モデルの「REDMI Note 15 5G」も、強化ガラスや堅牢な内部設計の採用、IP66の防水・防塵性能への対応などによって、上位モデルに及ばないとはいえ従来よりも高い堅牢・耐久性を備えているとのこと。買い替えサイクルの長期化に対応するべく、長く使える頑丈さを重視したモデルに仕上げたことが分かります。
そしてもう1つは、POCOブランドの新モデル「POCO F8 Pro」です。こちらは2025年に国内発売された「POCO F7 Pro」の後継モデルといえる存在で、POCOブランドの中では最上位モデルの1つ下、というべき位置付けとなります。
とはいえ、POCOブランドのスマートフォンは、ゲーミングなどを重視して基本性能が高いモデルが多いだけあって、POCO F8 Proも米クアルコム製のハイエンド向けチップセット「Snapdragon 8 Elite」を搭載しています。ちなみにSnapdragon 8 Eliteは、2025年の最上位モデル「POCO F7 Ultra」にも搭載されていただけに、いかに高い性能を備えているかが理解できるのではないでしょうか。
ほかにも、2K解像度相当のディスプレイとBoseの技術を取り入れたサウンドの強化、6210mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、高い機能・性能に仕上げています。それでいて価格は89,980円からと10万円を大きく切っており、POCOブランドらしいコストパフォーマンスが光る端末となっています。
自社販路拡大には製品数も必要
ですが先にも触れたように、現在日本のスマートフォン市場は価格高騰などが影響し、販売が振るわない状況が続いています。それにもかかわらず、投入するモデル数を増やすと在庫を多く抱えてしまうため、ビジネス面では不利なようにも思えます。
しかもシャオミはここ最近、多くの販売が見込める携帯電話会社(通信キャリア)向けの端末供給が縮小しており、2025年を振り返っても携帯大手から販売されたのはREDMI 15 5Gだけでした。それだけに一層、モデル数を大幅に拡大することには疑問を抱くところですが、その理由は自社販路の拡大が大きく影響しているものと考えられます。
シャオミは自社販路の強化に舵を切っており、オンライン、オフラインともに販路を拡げることに力を入れています。実際、2025年には日本でのPOCOブランド本格展開を打ち出したのに加え、ショッピングモールなどを中心に実店舗「Xiaomi Store」の国内展開を開始。埼玉、千葉に続いて、2025年末には東京都内初となる「Xiaomi Store カメイドクロック店」をオープンしており、2026年には首都圏だけでなく大阪や名古屋にもXiaomi Storeを展開していく方針も示しています。
そして自社で直接販路を持ち、店舗で販売するには展示する製品の数も必要になってくるだけあって、製品数を増やすことに力を入れているのでしょう。
確かに、シャオミは世界各国に多くの自社販路を持ち、製品のローカライズを最小限にとどめることにより、同じ製品を多くの国で安く、効率よく販売できることを強みとしています。それだけに、スマートフォンのラインアップを増やしても、他のメーカーと比べれば在庫リスクはそこまで高くないともいえるのですが、気になるのはFeliCaの存在です。
というのも、国内で販売しているスマートフォンのいくつかは、日本のユーザーの要望に合わせてFeliCaを搭載するカスタマイズが加えられており、他の国で展開するのは難しいからです。実際、ここ最近の新製品でも、REDMI 15 5GやREDMI Note 15 Pro 5Gは日本において、FeliCaのカスタマイズを加えて販売しています。
ただ、シャオミとしてもそうした点には配慮をしているようで、手ごろな価格で特徴があり、より多くの販売数が見込めるモデルにはFeliCaを搭載する一方、そうではないモデルにはFeliCaを搭載していません。REDMI Note 15シリーズでいうならば、頑丈さの特徴が際立つREDMI Note 15 Pro 5Gを国内の主軸に据えてFeliCaを搭載する一方、REDMI Note 15 5GはFeliCaのカスタマイズを加えずそのまま投入し、幅広いバリエーションを欲する人たちのニーズを満たそうとしていることが分かります。
スマートフォンの販売数は依然、携帯大手からの販売が多い状況にありますが、販売数の減少などによってその携帯大手が端末調達を絞り込むなか、メーカーにとって自社販路の開拓がより重要になってきているのは確かです。それだけに、実店舗を展開するなど自社販路の強化に大きく踏み出したシャオミが、国内ユーザーに満足できるラインアップを揃えながら販売を拡大できるかは、今後のスマートフォンの販売のあり方を見極めるうえでも重要になってくるかもしれません。
佐野正弘 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。











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