「疲れているときほど、いびきをかく」――いびきは単なる疲れのサインだと思われがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。

今回は「いびきは疲れている証拠」という噂について、26歳から69歳までのマイナビニュース会員407名にアンケートを実施。
結果は、信じている方と信じていない方がほぼ半々に分かれました。

回答者の声を見ると、「実際に疲れているときにいびきをかいている」と体験をもとに噂を信じる方がいる一方、「いびきは寝る姿勢や枕のせいではないか」と別の原因を考える方もいました。

では実際のところ、どうなのでしょうか。睡眠呼吸器科医の後平泰信先生にお話を伺ったところ、「いびきは疲れている証拠ではない」という明確な答えが返ってきました。
いびきは睡眠時無呼吸症候群のサイン

後平先生によると、いびきは単なる疲れのサインではなく、多くの場合は睡眠時無呼吸症候群のサインだといいます。いびきをかいている方の約70%に睡眠時無呼吸症候群が認められると言われており、注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの深刻な合併症を引き起こす疾患です。起床時の頭痛や日中の強い眠気として自覚する方もいるそうです。
健康への影響が少ない「単純性いびき」

一方で後平先生は、健康への大きな影響がないいびきとして「単純性いびき」もあると話します。無呼吸や低酸素血症を伴わず、睡眠への影響も少ないことが特徴で、肥満や小顎、加齢などが原因となることがあるそうです。

ただし、単純性いびきと睡眠時無呼吸症候群を自己判断で見分けることは難しいと先生は話します。いびきは、体からの大切なサインかもしれません。
「疲れているだけだから大丈夫」と軽く考えず、気になる方はまず医療機関を受診することを後平先生は勧めています。

○後平 泰信(ごひら やすのぶ)

循環器内科医。徳洲会グループで初期・後期研修を経て循環器内科に従事し、札幌東徳洲会病院では医長、部長を歴任。あわせて睡眠・無呼吸・遠隔医療センター長として、睡眠医療と遠隔医療の診療体制づくりにも携わる。現在は医療法人徳洲会 札幌もいわ徳洲会病院 病院長。専門は循環器内科を軸に、睡眠全般・睡眠時無呼吸症候群、内科診療、スポーツ医学、遠隔医療、地域医療など幅広い領域で臨床と医療連携に取り組む。

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