「Windows 12」の登場が再び話題となっている。
前回、「Windows 12」の登場が期待されたのは2024年だった。
今回、Windows 12が再び注目される背景にあるのは、2022年に報じられた、Windowsの主要リリースを従来の約3年周期に戻す開発計画である。2024年の更新がWindows 12になるとの観測も、この流れから生まれた。
ただし、Microsoftが公式に示しているWindows 11の機能更新は年1回であり、主要リリースを3年周期とする方針を公式発表したわけではない。一方で、Windows 11の2025年のアップデート「25H2」と2026年の「26H2」は、月例の累積更新で配信された機能を有効にする「有効化パッケージ」によるアップデートにとどまった。報じられた3年周期に当てはめれば、2027年は次の大型更新の年に当たる。加えて、2026年10月にWindows Insider Programが開始から12周年を迎え、Microsoftは記念の壁紙を公開した。数字の巡り合わせもあり、Windows 12への期待が再び高まっている。
そうしたなか、米The Vergeのトム・ウォーレン記者が11月5日付のニュースレター「Notepad」で、Microsoftが2027年に向けてWindows 11の大規模な更新を準備していると報じた。ただし、2027年にWindows 12の名称を採用する可能性については、まだ判断できないとしている。現時点で同氏は、Microsoftが新たな「Windows 12」として投入するよりも、Windows 11の名称を維持し、評判の回復を図る方向にあるとみている。
ウォーレン氏が情報筋から得た情報によると、Microsoftはすでに「Windows 11 バージョン27H2」の準備を進めている。
2026年、MicrosoftはWindows 11の品質改善に注力してきた。Windows+Devices部門を率いるパヴァン・ダヴルリ(Pavan Davuluri)氏は3月20日、「パフォーマンス」「信頼性」「クラフト(使い勝手や完成度)」を柱とする改善計画を公表した。一部標準アプリにおける不要なCopilot連携の削減、Windows Updateに伴う自動再起動の抑制、タスクバーの配置変更への対応といった取り組みが進められ、7月末には8GBメモリ環境への最適化も重点項目に加わった。
Microsoftは11月3日、8GBメモリ搭載PC向けの最適化について進捗を報告した。2026年1月の更新と比べ、スタートや検索などの基本操作の応答性が最大20%向上したという。米Windows Centralや米Windows LatestなどのWindows専門メディアも、8GBメモリ環境で1年前のバージョン25H2と最新の26H2を比較し、起動後のメモリ使用量が減少したとの検証結果を報じている。
ウォーレン氏は、こうした改善は2台のPCを並べて比較しなければ気づきにくく、地道な改善だけでWindows 11に対する評判を変えるのは難しいと指摘する。そのうえで、Microsoftは新しい「Windows 12」としてマーケティング上の刷新を図るよりも、今後も実質的な品質向上を積み重ね、長期的にユーザーの信頼回復を目指しているとの見方を示している。











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