iOSを搭載したiPhoneやiPadユーザーであれば誰でも自由に利用できるインターネットストレージがiCloudです。

家にいるときも外出するときも必ず携帯するスマホですが、毎日待ち歩いているためポケットから落ちてしまったり、水没してしまったりして大切なデータが取り出せなくなってしまう場合があります。


定期的にバックアップをしなければ大切なデータを保護できないことは分かっているものの、ついつい忘れてしまうことが多々あります。

でも、iCloudは自動でバックアップをしてくれるのでとても便利です。

この記事では、iPhoneの写真をiCloudにアップロードする方法をご紹介していきます。




【iCloud】写真をアップロードする方法《iPhone》



iPhoneユーザーの多くは、クラウドであるiCloudとスマホの両方に写真を保存しています。

バックアップとしても役立つiCloudに画像データをバックアップする方法は4つあります。

これから操作方法を順番に説明していきます。

最初に紹介するのはiPhoneでアップロードする方法です。

iPhoneからiCloudに写真をアップロードする手順



iPhoneのホーム画面にある「設定」アプリを開きましょう。

【iCloud】写真をアップロードする方法!iPhone・PCそれぞれ紹介するよ



iPhoneの全般的な設定が行える画面が立ち上がるので「ユーザー名」をタップします。

【iCloud】写真をアップロードする方法!iPhone・PCそれぞれ紹介するよ



Apple IDの画面が立ち上がります。表示されている項目の中に「iCloud」があるのでタップしましょう。

【iCloud】写真をアップロードする方法!iPhone・PCそれぞれ紹介するよ



iCloudに紐付けされたすべてのアプリが一覧になって表示されています。その中から「写真」を選びタップしましょう。

【iCloud】写真をアップロードする方法!iPhone・PCそれぞれ紹介するよ



写真アプリの画面が立ち上がります。
画面の上に「iCloud写真」があるので「ON」に設定しましょう。これでiCloudに写真がアップロードされます。

【iCloud】写真をアップロードする方法!iPhone・PCそれぞれ紹介するよ



iPhoneからアップロードするメリット



iPhone以外にも3つの方法で写真をiCloudにアップロードすることができますが、、それぞれの方法にメリットとデメリットがあります。

まず、iPhoneで写真をiCloudにアップロードする最大のメリットは、iPhoneでiCloudに写真をアップロードできることです。

もう1つのメリットは、対応可能な画像ファイル形式に縛りがないことです。

つまり、どのような形式ファイルにも対応しているので気兼ねなくアップロードできるのです。

iPhoneからアップロードするデメリット



iPhoneからアップロードするメリットだけを聞いていると果たしてデメリットがあるのか疑問に思いますが、1つだけデメリットがあります。

それは、アップロードされる写真を選別できないことです。

「iCloud写真」を「ON」にすると、自動的に写真のアップロードが行われます。

自動アップロードなので「写真」アプリに追加される画像はすべてアップロードされます。

そのため、残したい写真も残したくない写真も共にアップロードされてしまいます。


【iCloud】写真をアップロードする方法《Windows用iCloudを使う》



次に紹介するのは、Windows PC対応のiCloudを使用して写真をiCloudにアップロードする方法です。

Windows PC対応のiCloudの便利な点は、どのデバイスからでもiCloudに保存されているファイルやデータにアクセスできることです。

Windows用iCloudを使ってiCloudに写真をアップロードする手順



操作方法を説明します。

Windows PCにインストールされているiCloudを立ち上げましょう。画面の右側にメニューが表示されるので「写真」にチェックを入れ「オプション」をクリックしましょう。



「写真オプション」画面が立ち上がります。画面の上に「iCloudフォトライブラリ」があるのでチェックを入れましょう。


隠れメニューが表示されます。「自分のフォトストリーム」と「可能なら高効率のオリジナルを残す」以外のすべての項目にチェックが入っていることを確認したら「終了」をクリックしましょう。


Windows用iCloudのメリット



Windows PC対応のiCloudで写真をアップロードするメリットは2つあります。

2つともファイル形式に関するものです。

画像ファイル形式で最も多いJPEGとPNG形式の写真に対応しているのでほとんどの写真をアップロードできるのが1つ目のメリットです。

もう1つのメリットは動画ファイル形式に関するものです。

Appleが開発し現在最も多く使用されているファイル形式であるMP4と、同じくAppleが開発しMacで動画編集や再生を行うのに便利なMOV形式に対応しています。

Windows用iCloudのデメリット



Windows PC対応のiCloudを使ったアップロード方法のデメリットですが、まずアップロードする写真のアルバムを選択できません。

また、ビデオのサムネイルが表示されない場合があることもデメリットの1つです。

さらに写真のアップロードを手順に従って行っても、進捗状況が分からずチェックできないというデメリットもあります。

場合によってはアップロードできないという致命的な問題が起こる場合もあります。


【iCloud】写真をアップロードする方法《CopyTrans Cloudlyを使う》



次に紹介するのは、ソフトウェアを使ってiCloudに写真をアップロードする方法です。

紹介するソフトウェアは「CopyTrans Cloudly」です。


「CopyTrans Cloudly」は「CopyTras」のソフトウェアの中に含まれているプログラムの1つです。

「CopyTras」は、PCが故障してiTunesの画像データや音楽データなどがすべて消えてしまった場合に、iPhoneや他の端末からデータを取り出しPCやiTunesに取り込ませるのに利用されるソフトウェアです。

「CopyTras」を起動させるとiTunesの起動が抑えられるため、iPhoneとiTunesの自動同期がされないように設定できます。

CopyTrans Cloudlyを使ってiCloudに写真をアップロードする手順



「CopyTrans Cloudly」を利用するにはソフトウェアをインストールする必要があります。

下記のリンクにアクセスし「CopyTrans」をまずダウンロードしましょう。
CopyTrans

「CopyTrans」のダウンロードとインストールが終了すると「CopyTrans Control Center」が立ち上がります。インストール可能な9つの項目が表示されているので、その中から「CopyTrans Cloudly」を選びクリックしてインストールを開始しましょう。


「CopyTrans Cloudly」がインストールされると「CopyTrans Control Center」画面の上に表示されるので「実行」を押します。


「iCloudフォトライブラリへログイン」画面がポップアップされるので、Apple IDとパスワードを入力して「→」をクリックします。


iCloudのコンポーネントをインストールするためのセットアップ画面が立ち上がるので「セットアップ」をクリックしましょう。


セットアップが終了すると「iCloudフォトライブラリへログイン」画面に戻るので、もう一度Apple IDとパスワードを入力し「→」をクリックします。


入力したApple IDでログインしている端末に6桁の確認コードが送信されます。

【iCloud】写真をアップロードする方法!iPhone・PCそれぞれ紹介するよ



送信された6桁の確認コードを入力しましょう。



「CopyTrans Cloudly」のセットアップとログインが全て終了するとトップ画面が立ち上がるので「アップロード」アイコンをクリックします。


iCloudへのアップロードを行う画面が立ち上がります。「iCloudにアップロードしたい項目を選択」をクリックしましょう。


PCのライブラリが立ち上がるので、iCloudにアップロードしたい写真を選択しダブルクリックします。


選択した写真が「iCloudにアップロードしたい項目を選択」に入力されます。「開始」をクリックするとアップロードが始まります。


CopyTrans Cloudlyのメリット



「CopyTrans Cloudly」を使って写真をiCloudにアップロードする作業は簡単だということが分かったかと思います。

この操作のシンプルさが「CopyTrans Cloudly」の1つ目のメリットです。

もう1つのメリットは、最も多く利用される画像のファイル形式であるJPEG、PNG、HEICに対応していることです。

そのため、基本的にあらゆる画像をアップロードできます。

CopyTrans Cloudlyのデメリット



操作が簡単でいろいろな画像のファイルを利用できる「CopyTrans Cloudly」ですが、デメリットもあります。

それは、アルバムの選択と同期ができないことです。

同期をしたいと思っている方はほかのツールを使うことをおすすめします。



【iCloud】写真をアップロードする方法《iCloud.com》



次に紹介するのは、Webブラウザで「iCloud.com」にアクセスして同期を行う方法です。

通常、このWebサイトはiCloudに同期されているすべてのデータやファイルをチェックしたり、手を加えて修正したりするのに利用されます。

iCloud.comに写真をアップロードする手順



操作方法を説明します。

まず下記のリンクにアクセスしましょう。
iCloud.com

「iCloud.com」にアクセスできたら、Apple IDとパスワードを入力しましょう。


入力したApple IDでログインしているiOS端末に6桁の認証コードが送信されます。

【iCloud】写真をアップロードする方法!iPhone・PCそれぞれ紹介するよ



送信された6桁の認証コードを入力しましょう。


「iCloud.com」が立ち上がります。表示されているアプリの中から「写真」アプリを選びクリックします。


PCのライブラリを開きアップロードしたい写真を選択します。選択したらドラッグ&ドロップをしましょう。


写真がアップロードされます。


iCloudに写真がアップロードされました。


iCloud.comのメリット



iCloudに保存されたすべてのデータがチェックできる「iCloud.com」ですが、「iCloud.com」で写真をiCloudに同期するメリットは、他の方法では行い作業であるアルバムの選択と同期が行えることです。

iCloud.comのデメリット



「iCloud.com」で写真をiCloudに同期するするデメリットは、2つあります。

同期可能な画像のファイル形式がJPEGだけで他の形式には対応していないので融通が利かないということが1つ目のデメリットです。


2つ目のデメリットは、動画をiCloudへ同期する作業が行えないことです。


【iCloud】写真が正常にアップロードされたか確認する方法



ここからは、iCloudにアップロードした写真がiCloudにしっかりと反映されているかを確認する方法を説明します。

2つの方法で確認できます。

標準アプリから確認する



最初の確認方法は、iPhoneの「写真」アプリです。

「設定」アプリで「iCloud写真」の設定を「ON」にしていれば「写真」アプリ内の写真はすべて自動的にiCloudにアップデートされます。

それをチェックするには、「写真」アプリの「ライブラリ」タブをタップし、「ライブラリ」画面を下にスクロールします。画面の最後に「前回のアップデート:たった今」と表示されています。

この表示があれば、すべての画像は既にiCloudにアップロードされています。


iCloud.comから確認する



2つ目の確認方法は「iCloud.com」から行う方法です。

「iCloud.com」を立ち上げ「写真」アプリを選択すると画面上部に「写真」と「モーメント」があるので、「モーメント」をクリックします。するとアップロードされた写真がすべて表示されます。



【iCloud】写真がアップロードされない際の対処法



iCloudに写真を同期できれば、iPhoneを落としたり水没させてしまったりして画像データが端末から抜き取れなくなっても安心できます。

でも、大切な画像データをiCloudに同期できないことがあるようです。

9つの対処法を紹介します。

インターネット接続を確認する



まずネット環境を確認しましょう。

iCloudはインターネットストレージなので、インターネットが利用できなければ写真のアップロードは行えません。

自宅などセキュリティが高く、限られたユーザーしか接続できないWi-Fi回線でアップロードを行いましょう。

iCloud写真の設定をオンにする



iPhoneでiCloudへのアップロードができない典型的な原因は、「iCloud写真」が「ON」設定になっていないことです。

この記事で紹介した手順で確認してみましょう。

iOSを最新版にアップデートする



iPhoneに搭載されているiOSが最新の状態にされていないと、iCloudに写真がアップロードできなくなる場合があります。

「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進み、アップデートがあればインストールしましょう。


iPhoneのバッテリーを確認する



iPhoneのバッテリー残量が十分でないとiCloudへのアップロードが開始できない場合があります。

充電アダプタとケーブルにiPhoneを接続した状態でアップロードを試してみましょう。

カメラアプリを終了する



iPhoneの「カメラ」アプリがiCloudのアップデートを妨害する場合もあるようです。

「カメラ」アプリを閉じてもバックグラウンドで動いているので完全にアプリを閉じるようにしましょう。


iCloudの空き容量を増やす



iCloudに写真をアップロードしたくても、空き容量が十分でなければ行えません。

5GBまでは無料で利用できますがそれ以上になると課金が求められます。プランを変更してiCloudの使用容量を増やしてみましょう。

「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「ストレージを管理」→「ストレージプランを変更」と進めば変更できます。


省データモードを無効にする



iPhoneの「設定」アプリには「省データモード」があります。

「省データモード」が「ON」設定になっていると、アプリが送受信するデータを少なくすることができます。

バッテリーへの負担は少なくなりますが、iCloudへのアップロードに影響が出ます。「設定」→「Wi-Fi」→「接続しているWi-Fi」と進めば「省データモード」があるので「OFF」にしましょう。


全てのデバイスで同じApple IDでサインインする



ユーザーの中には複数のApple IDを持っている人もいますが、同じApple IDですべてのデバイスがログインされていないとiCloudへのアップロードはできないので注意しましょう。

iTunesから手動で写真をアップロードする



iCloudへアップデートできない場合iTunesを使って写真を同期する方法を試すこともできます。

iPhoneの「iCloud写真」設定を「OFF」にしないとこの作業は行えません。

iTunesを立ち上げ「デバイス」アイコンをクリックしたあと、左メニューの中から「写真」を選択します。画面右側に「写真」の設定メニューが表示されるので「写真を同期」と「選択したフォルダ」にチェックを入れ、フォルダを選択したら「同期」を押せば完了です。


iCloudの障害の可能性も



iCloudへのアップロードができない原因には、Appleのサーバーに問題が起きていることも挙げられます。

その場合、こちらで何か行えることは何もないので、しばらく待って再度試してみましょう。


自分に合った方法で写真をiCloudにアップロードしよう!



大切なデータを守るためにも、iCloudに写真をアップロードすることはとても大切です。

いろいろな方法でicloudにアップロードできるので、自分に合った方法で行ってみましょう。
編集部おすすめ