「App Store」から入手できるアプリはすべて、Apple社の厳しい検査を通過したものだけなので、信頼性と安全性が高く安心してインストールできます。
アプリをインストールする際に本人確認が求められますが、ユーザーの中にはこの段階から先に行けない人がいるようです。
この記事では、iPhoneの「App Store」内の課金ができない原因とその対処法について詳しく説明します。
【App Store内の課金ができない!】対処法の前に基本をおさらい!
有料のアプリを購入する際には当然課金が求められますが、iPhoneの場合どのように課金されるのでしょうか。
App内での課金の方法は3種類
iPhoneユーザーが「App Store」で有料アプリを購入する際に料金を支払う方法は3つあります。
キャリア決済、クレジットカード決済、そしてiTunesカード決済の3つです。
キャリア決済とは、携帯大手キャリアであるdocomo、au、SoftBankの3社の内いずれかと契約しているユーザーが利用できる決済方法で、毎月の支払いの際にアプリの購入で支払った購入費用をまとめて支払います。
クレジットカード決済は、iPhoneにクレジットカードをあらかじめ登録し、アプリの購入の際に登録されたクレジットカードから料金が引き下ろされる仕組みになっています。
iTunesカード決済とは、コンビニやオンラインで購入するiTunesカードというプリペードカードを使って支払う決済方法のことです。
基本の課金方法は?
月額料金がキャリアと比べて安いという理由から、多くのユーザーは格安SIMを提供しているMVNOと契約を結んでいます。
そのため、キャリア決済での課金は行えません。
そのため、「App Store」でアプリを購入する際、多くの人はクレジットカード決済かiTunesカード決済を利用しているということです。
課金ができない原因は?
すべてiPhoneユーザーは、これら3つの決済方法のどれかを選択しアプリを購入します。
では、どうしてアプリを購入したいときに課金できなくなるのでしょうか。
考えられる原因は5つあります。
iPhoneの設定に問題があること、支払い情報に問題があること、クレジットカードとiTunesカードに問題があること、一定金額以上の課金をしたこと、そして通信環境に問題があることです。
ここからは、それぞれの原因ごとに対処法を紹介していきます。
「App Store」でアプリを購入する基本的な方法や支払い方法については下記の記事を参考にしてみてくださいね!
App Storeの基本的な購入方法!支払い方法は賢く選ぼう!
【App Store内の課金ができない!】iPhoneに問題がある場合
最初に取り上げるのは、iPhoneの設定に問題があるために「App Store」でアプリを購入したくても課金ができないことです。
家族みんなでiPhoneを使用しているユーザーの場合、ある設定が原因で「App Store」からアプリの購入が一切できない場合があります。
iPhoneで有料コンテンツの購入ができない設定になっている
最近では小さな子どもにiPhoneを持たせている親が増えています。
子どもにiPhoneを持たせていればすぐに連絡が取れ、「iPhoneを探す」機能を「ON」にしておけば、子どもの行方が分からなくなっても子どもの現在地を特定できるので親として安心できます。
ただ、子どもが「App Store」から親に内緒で勝手に高額のアプリを購入すると、親は支払いに苦慮します。
また、親に内緒で暴力的で不謹慎なコンテンツを含んだ動画や画像を子どもが閲覧するという危険もあります。
子どものiPhoneを親がコントロールし管理できるように、iPhoneには「コンテンツとプライバシーの制限」という機能が付いています。
この機能が原因で「App Store」内の課金ができない場合があります。
【iOS12 以降】スクリーンタイムから設定する方法
「コンテンツとプライバシーの制限」にアクセスするには「スクリーンタイム」にアクセスする必要があります。
「スクリーンタイム」はiOS12以降を搭載している必要があります。
設定方法を説明します。
ホーム画面にある「設定」アプリを開きましょう。

iPhoneの種々の設定が行える設定画面が立ち上がります。表示されている設定項目の中から「スクリーンタイム」を選びタップしましょう。

「スクリーンタイムをオンにする」と青色で表示されているのでタップします。

スクリーンタイムの設定開始画面が立ち上がります。スクリーンタイムで行える設定項目の説明がなされているので、確認したら「続ける」をタップしましょう。

iPhoneの所有者が誰かを訪ねる画面になるので「これは自分用のiPhoneです」を選びタップします。

スクリーンタイムの設定項目が表示された画面が立ち上がります。表示されている設定項目に「コンテンツとプライバシーの制限」があるのでタップしましょう。

画面が変わったら「コンテンツとプライバシーの制限」を「ON」に設定します。

設定可能な他の項目が表れるので、「iTunesおよびApp Storeでの購入」を選びタップしましょう。

画面が変わったら「App内課金」を選びタップします。

「許可」にチェックを入れましょう。これで「App Store」でアプリの購入と課金が行えます。

【iOS12 以前】機能制限の確認をする方法
ほとんどのiPhoneユーザーはiOS12以上を搭載していますが、持っている機種によってはバージョンアップができずiOS12を搭載できないユーザーもいます。
iOS12以前のiPhoneには「スクリーンタイム」はないので、代わりに「機能制限」を使い設定を変更します。
操作手順を説明します。
「設定」→「一般」と進むと「機能制限」が表示されているので選択します。
青く表示された「機能制限」をタップし、パスコードを二度入力すると機能制限が行える項目が表示されるので「App Store」を「OFF」に設定しましょう。
スマホの電話料金を滞納しているかも
携帯三大キャリアであるdocomo、au、SoftBankのいずれかと契約しているユーザーで、「App Store」でのアプリの購入と課金が行えない場合に考えられる原因には、電話料金の支払いが滞っていることが考えられます。
【App Store内の課金ができない!】支払い情報に問題がある場合
次に取り上げるのは、支払い情報に問題があるために課金が行えないことです。
キャリア決済であれば支払い情報に問題が起こることはありませんが、他の決済方法の場合にこの問題が起こる場合があります。
「お支払情報が必要です」のエラーメッセージが出た!どうして?
支払い情報に問題がある場合、「App Store」でアプリを購入しようと手続きを進めようとすると「お支払い情報が必要です」というポップアップが表示されることがあります。
このポップアップが出てしまう原因は、決済方法をクレジットカードにしておらずiTunesカードで支払うつもりが、肝心のiTunesカードにお金を追加するのを忘れたために残高が十分でないことです。
iTunesカードを使う場合
支払い情報に問題がある場合の対処法は決済方法の選択によって変わります。
初めに紹介するのは、iTunesカードを決済方法として選択する場合の対処法です。
「お支払情報が必要です」のポップアップが出ると「キャンセル」と「続ける」の2つのオプションが表示されるので「キャンセル」を選びタップします。その後ホーム画面にある「iTunes Store」を開きましょう。

iTunes Storeが開いたら、画面を下に向かってスクロールします。画面の下に「コードを使う」があるのでタップしましょう。

購入したiTunesカードのコードの入力画面が立ち上がります。カメラでコードを読み取るか、キーボード操作でコードを入力するかの2つのオプションがあるので1つを選択しコードを入力しましょう。

クレジットカードを使う場合
次に紹介するのは、クレジットカードを決済方法として選択する場合の対処法です。
先ほどの「お支払情報が必要です」のポップアップに表示されている「続ける」を選択しましょう。
iPhoneの「支払い方法」画面に切り替わるので、クレジットカードの種類を選択し、カード番号、有効期限、セキュリティコードなどの必要情報を入力し、終わったら「完了」を押せば登録完了です。

【App Store内の課金ができない!】クレジットカード・iTunesカードに問題がある場合
次に取り上げるのは、クレジットカード、またはiTunesカードに問題があるために課金ができないことです。
どんな問題が関係しているのか、またどんな対処法があるかを紹介します。
iTunesカード・クレジットカードの情報を見直す
「App Store」のアプリ購入の際の決済方法として選択したiTunesカードやクレジットカードには大切な情報が載せられています。
表示されている情報をまずチェックし、使用できる状態にあるかどうかをまず確認する必要があります。
クレジットカードの利用限度額を確認して
クレジットカードには毎月利用できる金額の限度枠が設けられています。
ほとんどのユーザーは、iPhoneで登録しているクレジットカードを使いAmazonや楽天などのネットショッピング、またスーパーでの買い物などを行っています。
iPhoneのアプリで使ったお金はそれほど多くなかったとしても、他の買い物で多額の支出をしている場合があります。
クレジットカード会社に電話で連絡し確認しましょう。
クレジットカードの料金の支払いは確実にして
クレジットカードはデイビットカードとは異なり、毎月一度指定されているに期日にまとめて料金の引き落としがなされます。
クレジットカード料金の引き落としは紐付けされている銀行口座から行われますが、口座に十分なお金がないために支払いが滞納していると、クレジットカード会社がカードを凍結する場合があります。
そのため、クレジットカードの有効期限は過ぎていなくて使用できなくなるので、クレジットカード会社に確認しましょう。
クレジットカードの有効期限を見直す
どんなクレジットカード会社のカードを使っているかに関係なく、すべてのクレジットカードには必ず有効期限が設けられています。
セキュリティ上の問題もありますが、クレジットカードの読み取り箇所が劣化していくため、定期的に新しいものに交換していかなければなりません。
有効期限が過ぎていれば当然使用できなくなるので、クレジットカードに表示されている有効期限をしっかり確認しましょう。
iTunesカードの番号の入力を失敗したのかも
iTunesカードを使って支払う場合、iTunesカードのコードを正確に入力しないと支払いは行えません。
コードは通常アルファベットと数字で構成されていますが、1文字でも入力し間違えると支払いができなくなるので、手で入力するのではなくカメラで読み取る方法を選択して確実に支払いが行えるようにしましょう。
決済していない課金があるならiTunesカードで支払おう
「App Store」でアプリなどを購入する際に、登録しているクレジットカードにお金が十分残っていないために決済ができないと課金が正常に行われず、その結果Apple IDが一時的に閉鎖され利用できない状態になる場合があります。
Apple IDの閉鎖が続けばiPhone内での買い物は一切行えなくなるので、iTunesカードを購入し支払いがなされていない未決済分の支払いを速やかに行いましょう。
【App Store内の課金ができない!】一定金額以上の課金をした場合
次に取り上げるのは、一定期間に高額の課金がなされたためApple社によって制限がかけられたために課金が行えない場合についてです。
「購入を完了できませんでした」と表示された場合
「App Store」でアプリを購入しようと手続きを進めていくと、「購入を完了できませんでした」というポップアップが表示されることがあります。
原因として、過剰な買い物をしてAppleが定める課金の限度額を超えたことが考えられます。
【短時間で高額の課金】Apple サポートに問い合わせて
この問題は自分で解決はできません。
Appleにお願いして課せられた制限を取り除いてもらう必要があります。
方法を説明します。
下記のリンクにアクセスしましょう。
Appleサポート
画面を下に向かってスクロールすると「こちらから」があるので指で押し続けます。

メニューが表示されるので「新規タブで開く」をタップしましょう。

「iTunes Store」をタップします。

「購読と購入」をタップしましょう。

「iTunes Storeから購入できない」をタップします。

選択されているオプションの中から希望するものを選び、連絡して繋がったら「購入を完了できませんでした」というポップアップの問題を説明しましょう。

【App Store内の課金ができない!】通信環境に問題がある場合
次に取り上げるのは、通信環境が問題で課金できない場合についてです。
2つの対処法を紹介します。
速度制限になっている
多くのスマホユーザーは、キャリアなどと契約を結ぶ際、提示されるプランの中から希望するものを選びます。
多くのプランは毎月のモバイルデータ通信量の上限が定められています。
その上限を超えてしまうと通信速度が一気に落ち、インターネットの利用が困難になります。
もしかしたら、それが原因で「App Store」で課金ができないのかもしれません。
対処法は翌月まで待つことだけです。
インターネットへの接続が不安定
モバイルデータ通信はどこにいてもインターネットに接続できるので便利ですが、同じ場所でたくさんの人が同じモバイルデータ通信を利用すると通信速度が落ち、アプリの利用に影響が出ます。
また、街中のフリーWi-Fiに関しても同じ理由で通信速度が落ちる場合があります。
自宅などセキュリティがしっかりしていて、限られた人しか接続できないWi-Fi回線を使って課金を行ってみましょう。
App Store内の課金ができないときはクレジットカードの状況を確認しよう!
安全性と信頼性が高いことで知られるiPhoneのアプリですが、「App Store」内の課金ができないととても困りますよね。
問題のほとんどは、紐付けされているクレジットカードの有効期限や利用限度額また未決済があることが関係しています。
クレジットカードの状況をチェックして必要であれば改善し、「App Store」での買い物を楽しみましょう。