この同期を活用することで、突然スマホが故障したりスマホを紛失したりしたときに、大切な友だちの連絡先がなくなってしまうリスクが避けられます。
ですが、たまに同期がうまくできないトラブルが起きることもあります。
今回は、AndroidスマホとGoogleの連絡先が同期できない原因と対処法について解説していきます!
ただし、Androidの機種によっては操作方法が異なる場合があります。
Googleの連絡先が同期できない原因とは?
非常に便利な同期の仕組みですが、この同期がうまく動作しないと、AndroidスマホとGoogleのクラウドサービスはまったく連携ができません。
通常はAndroidスマホで連絡先を追加したり編集したりすると、それがGoogleクラウド上の連絡先と同期し、両者の情報は同一のものになるよう維持されます。
もちろん、パソコンでGoogleの連絡先を表示して追加・編集した場合も、Androidスマホと同期して、両者の情報は同じものになります。
しかし、いくつかの原因でこの同期がうまく動作しないことがあるのです。
同期設定がオフになっているから
同期設定はAndroidスマホ側で行います。
そのため、何らかの手違いで同期設定がオフになっていると、同期できない場合があります!
Google側で問題が発生している
同期は、AndroidスマホとGoogleのクラウドサービスが連携して初めて正常動作します。
そのため、Googleクラウドサービス側で何らかの問題が発生していると、同期できない場合があります!
通信環境が不安定だから
同期を行うためには、通信が必要です。
携帯電話会社の公衆回線か、Wi-Fiのようなインターネット接続を確立するための通信手段がないと、AndroidスマホとGoogleクラウドサービスはつながりません。
端末本体に問題があるから
これはもう修理するほか対策のしようがないのですが、端末(Androidスマホ)自体が故障したり問題を抱えていたりすると同期ができない場合があります。
しかし、ひと口に端末の問題と言っても、OSのバージョンアップを行うなどして問題が解決する可能性も残されています。
同期設定・Google側の障害・通信ができているかを確認しても同期ができない場合は、端末に問題がある可能性も疑ってみましょう。
Googleの連絡先が同期できないときの対処方法
Goolgeの連絡先が同期できない理由のひとつに、アカウント情報の誤りも挙げられます。
Googleアカウントを再設定する手順
Googleアカウントは、メールアドレスとパスワードで成り立っています。
少なくともこの両者の組み合わせに誤りがあれば、端末とGoolgeのクラウドサービスは同期ができなくなってしまいます。
設定に誤りがある場合、下記の方法で再設定が可能です!
ここでは、一度設定していたものが途中で正常動作しなくなった場面を想定しています。
設定アプリでアカウント画面を開く
設定アプリから「アカウント」と書かれたメニューを選択します。

その中から、Googleアカウントの項目を探しましょう。
異常が起きているGoogleアカウントをタップ
一度設定した認証情報が使えず同期ができなくなるということは、ほとんどの場合、自分の手でその端末以外でパスワードを変更した(もしくは第三者に乗っ取られた)ことが考えられます。
ここでは、自分の手で変更した場合の対処策を説明します。
異常が起きているGoolgeアカウントをタップするとパスワードの再入力を求められるので、正しいパスワードを入力しましょう!
端末情報をオンにする
端末情報で同期がオフになっている場合があります。
これは設定アプリからオンに切り替えることで解決する可能性があります!
注意!同期データの内容が変更されているときにもエラーになる
GoolgeにはPCのブラウザからもログインでき、そこで連絡先を変更することも可能です。
このとき、PC側で大量に連絡先データを削除するような変更を加えると、端末側の同期がおかしくなってエラーを出すことがあります。
PCで連絡先の修正や削除が行えることは便利ですが、数件ずつ削除した方が良いでしょう。
Googleの連絡先が同期できないときの対処方法《設定》
Googleの連絡先が同期できない理由が設定にある場合、次のように対処してみましょう。
まず設定で同期がオフになっていることが考えられます。
設定を見直すことで改善する場合があるので、ここからは同期設定のやり方を紹介します。
設定を見直そう
まず、現在の設定状態を確認してみましょう。

ここでは、この図のように同期がオフになっている場合の解決方法を説明します。
AndroidスマホはGoogleと同期してこそ本領発揮するのですが、どの機能を同期するかは利用者が勝手に選択できるのです。
そのため、「Gmailは同期しているけれど連絡先は同期していない」といったような状態が起こりえます。
自動同期設定をオンにする手順
では、設定画面から連絡先の自動同期設定をオンにする手順を確認していきましょう。
上記で現在の動機状態を確認しましたが、この同じ画面上で同期をオンにすることが可能です。

オンにしてもダメ!強制的に同期する手順
上記の方法で同期をオンにしても、同期が始まらない場合があります。
そんなときは強制的に同期をスタートしてみましょう!
自動同期設定と同じ画面で、右上の方を見てください。
点が三つ並んだボタンが確認できるので、これをタップしましょう。
すると画面上にメニューが表示されるので、ここから「今すぐ同期」をタップします。

同期中は下図のような回る矢印が表示されているので、これが消えたら連絡先を確認してみましょう。
同じアドレスが重複している可能性アリ!確認しよう
同期が終わった後に、Gmailを使ってメールを送信する場面を考えてみましょう。
一般的にGmailでメール送信するときは、To欄に相手のメールアドレスか名前の一部を入力します。
例えば「田中」と入力すると「田中」という名字を持つ人のメールアドレスが候補として表示されるので、そこから選択することで入力時間を短縮できます。
しかし、連絡先の同期が終わっているはずなのに、この候補に目的の「田中」さんが表示されない場合があります。
ひとつの理由として考えられるのが、連絡先に同じメールアドレスが複数登録されてしまっているということです。
そのような場合は、連絡先から重複しているいずれかの情報を削除してしまうと、この問題は解決する場合があります!
Googleの連絡先が同期できないときの対処方法《通信環境・端末問題》
次に起こりやすいのが、通信環境や端末(Androidスマホ)の問題で連絡先の同期ができないという問題です。
同期が正常に動作するためには、インターネット接続を経由して、端末とGoogleのクラウドサービスがつながっていることが前提になっています。
また、端末のバージョンの問題が影響することもあるのです。
Wi-Fiに接続する
外出先ではほとんどの人が、ドコモやSoftBankのような公衆回線を使って通信を行っています。
このような状況下で同期ができない場合は、ほかにつなげられる回線がないか検討してみましょう。
手っ取り早いのは、Wi-Fiを探すことです。
連絡先を同期しようとしたときに、たまたま公衆回線に異常があった場合など、Wi-Fiに切り替えることで簡単に解決することがあります。
この場合に気を付けてほしいのは、接続するWi-Fiの種類です。
街なかにはたくさんのフリーWi-Fiの電波が飛んでいます。
しかし、中には不正なWi-Fiもあるので、せめて暗号化された信用のおける業者が提供するWi-Fiを利用しましょう!
バージョンアップ・再起動をする
同期という仕組みは、端末とクラウド側の条件が一致して初めて成立します。
分かりやすいのは、iCloudと同期できるのはiPhoneなどのApple製品だけ、Googleと同期できるのはGoogleが提供するアプリをインストール可能な端末だけ、といった条件です。
そして、この条件は他にも細かく定義されており、中にはクラウドと端末の時間が一致していること、OSやアプリが特定の バージョン以上であることなども含まれています。
スマホが当たり前になった現在では端末の時計が狂うことは考えづらいので、もし同期ができないときは、端末のバージョンアップを試してみましょう。
アプリのバージョンアップ
Google playからアプリのバージョンアップの有無を確認することができます。
今回は同期ができない問題への対策について述べていますが、アプリのバージョンアップは頻繁に行われています。
楽しく安全にスマホを使い続けられるよう、セキュリティ面のリスク回避の観点からも、なるべく早期にバージョンアップ対応を行った方が良いのです!
OSのバージョンアップ
OSのバージョンアップは設定アプリから行います。
上に書いたアプリのバージョンアップほど頻繁な更新は行われませんが、下記の方法でバージョンアップの有無を確認できます。


また、その画面上からバージョンアップを実施することが可能です。

もし上記のバージョンアップを使った方法でも同期できないときは、単純ですが端末を再起動してみることもおすすめです。
Googleの連絡先が同期できない《ドコモのXperiaの場合》
ドコモのXperia等の一部の機種では、連絡先の情報をGoogleと同期せず、端末本体に保存するものがあります。
通常はこれでも困らないのですが、キャリアを超えた機種変更をする場合の連絡先のコピーが面倒なため、ちょっとしたテクニックが必要です。
「ドコモ連絡帳」が影響している可能性がある
ドコモの端末には、あらかじめドコモ連絡帳というアプリがインストールされています。
スマートフォンを使い始めたときに自覚なくこの連絡先アプリを利用している可能性があり、Goolgeとの同期をいっさい行わないまま月日が過ぎている人もいます。
このドコモ連絡帳はドコモのクラウドサービスに保存が可能なため、キャリア変更をしない限りはデータも保持され、万が一の故障の際も復元が容易です!
しかし、キャリアをまたいだ機種変更はドコモの解約になるため、解約と同時にドコモのクラウドに保存した連絡先データが消えてしまいます。
対処手順
ここからは、現在ドコモ連絡帳に保存している連絡先のデータを、Googleに同期できるようにするまでの操作を紹介します。
現在の連絡先の状態をエクスポートする
エクスポートはバックアップと同じような意味です。
ドコモ連絡帳の右上にある3つの点をタップすると、そこからエクスポートが選べるようになります。
「エクスポート」をタップすると連絡先データを保存する先を選択する画面に移行するので、そこで端末内かGoogleドライブを選びましょう!
Googleの連絡先アプリを起動する
Goolgeの連絡先アプリはどの端末にもインストールされているので、それを起動します。
Goolg連絡先にインポートする
インポートとは、取り込みをするという意味です。
先ほどエクスポートしたデータをGoolge連絡先にインポートします。
画面上で、「vcfカード」と書かれた箇所をタップすると、上記のエクスポートしたデータを指定することが可能です。

Goolgeとの同期が行われる
エクスポートからインポートまでの操作が完了し、ほかに支障がなければGoolge連絡先の同期が行われます!
今後、新しい連絡先を登録する場合はGoogle連絡先を利用するように心がけましょう。
Googleの連絡先の同期はインターネット接続と設定が要!手動バックアップもたまには実施しよう
Goolgeの連絡先は、スマホと同期することで最大限のメリットを得ることができます。
そのためには、快適な通信環境が整っている状態で、正しい環境設定と操作を行うことが重要です。
ただ、Goolgeは世界最大のクラウド事業者ですが、時にトラブルもあるものです。
連絡先のデータはPCに保存することも可能なので、エクスポート機能を活用して、時々バックアップすることも習慣にしておくと良いでしょう。