「iMovie」は他のアプリを入れなくても、簡単な操作でプロ並みの動画を作成することができますよ。
今回の記事では、そんな「iMovie」を使った音楽のフェードアウト方法について解説していきます!
【iMovie】音楽のフェードアウトとは?
今回は、まず基本知識として音楽の「フェードアウト」とはどのような機能なのかについて確認していきます。
これから動画作成をしてみようと考えている方は、どのような機能なのかしっかり確認しておいてくださいね。
徐々に音楽が小さくなっていくように編集する機能
「フェードアウト」とは、挿入した音楽を徐々に小さくなるように編集できる機能で、曲を変更したい場合や場面変更したいときなどに自然と切り替わるように利用されることが多いです。
1つの動画に複数の曲を使いたい方は、フェードアウトの方法は覚えておいた方が良いでしょう。
BGMの変更・場面転換をするときにおすすめ
先ほど少し出てきましたが、フェードアウトは曲を変更したい場合や場面を変更したいときに利用されることが多く、その理由は自然と切り替えができるからです。
曲の最後が「プツっ」と切れていたら不自然に感じてしまいますが、フェードアウト機能を利用することでそのような不自然さを無くすことができ、この一手間だけで完成した動画のクオリティーに大きく違いが出ますよ。
フェードアウトの反対はフェードイン
フェードアウトの反対は「フェードイン」で、フェードインは音楽を徐々に大きくなるように編集できる機能です。
BGMの変更や場面転換を行うときには、フェードアウトとフェードインをセットで設定することでより自然に切り替えられるので、この2つの機能はセットで覚えておきましょう。
【iMovie】音楽のフェードアウト方法《事前準備》
ここからは、実際にiMovieで音楽のフェードアウトを設定する操作方法について確認していきましょう。
まずは、フェードアウトの設定をする前に《事前準備》が必要です。
iPhoneとMacPCそれぞれの端末で事前準備の方法を確認していくので、動画作成したい端末の操作方法を確認してみてくださいね。
動画に音楽を入れよう
音楽のフェードアウト設定をする前に、動画内に音楽を挿入しておく必要があります。まずは、挿入したい音楽を本体にダウンロードしておきましょう。
音楽は、iTunseに保存されている購入したものか、CDから読み取ったものをiMovieで利用することができます。
月額制のApple Musicを利用してiTunseに保存している音楽については、残念ながらiMovieで利用することはできないので注意してくださいね。
iMovieの中には元々から使える音楽(サウンドトラック/サウンドエフェクト)も保存されているので使えるものがないか探してみても良いかもしれませんね。
音楽の入れ方(iPhone)
では、iPhoneでの音楽の入れ方を確認していきましょう。
音楽を設定したい動画の編集画面を開き、左側にある「+」ボタンを押してください。

「オーディオ」を開くと、どこに保存されている音楽を挿入するのか選択する画面が表示されます。
サウンドトラックiMovie内に入っている音楽が選択できる
マイミュージックiTunseに入っている音楽を開く
サウンドエフェクトiMovie内に入っている効果音
あらかじめ本体に保存した音楽を利用するのであれば「マイミュージック」を開きましょう。

挿入したい音楽を一度タップすると音楽が流れ出し、その横に表示される「+」マークを押してください。

曲名を2回タップすると、「+」マークが出た状態で音楽の再生を止めることができますよ。
「+」マークを押すと動画編集画面に戻り、緑のバーで音楽が追加されたことが表示されているはずです。

音楽の入れ方(Mac)
次に、MacPCで音楽を入れる方法を確認していきましょう。
MacPCの場合、本体のバージョンが「macOS Mojave以前」なのか「それ以降」なのかによって少し操作方法が異なります。
macOS Mojave以前の場合

macOS Mojave以降の場合
iMovieを開くと初めの画面がバージョンによって違うので、バージョンに合った操作方法を試してみてくださいね。
【iMovie】音楽のフェードアウト方法(iPhone版)
音楽の挿入ができたら、早速iMovieでフェードアウト設定を行なっていきましょう。
まずは、iPhoneで編集する場合の操作方法について確認していきます。
手順①編集したい動画を選択
まずは、音楽のフェードアウト設定を行いたい動画を開いてください。
iMovieでは、作成画面から1つずつ設定したい音楽を選択して機能を追加していく必要があります。
そのため、複数の音楽にフェードアウト・フェードインの設定をしたいのでれば、その都度音楽を選択して操作する必要があります。
一度の操作で一括設定することはできないことを覚えておきましょう。
手順②タイムラインを曲の最後まで横にスワイプして緑のバーを選択
編集画面を開くことができたら、画面を曲の最後尾まで横に動かして、緑(曲)のバーをタップしてください。

最後尾まで移動させる前に緑のバーを選択すると、移動させようとしたときに選択が外れてしまうため、曲を最後まで横に移動させてからタップするようにしましょう。
バーをタップすると、画面下にトリミングなどの詳細設定ができるボタンが表示され、そこからフェードアウトの設定を行なっていくようになります。
手順③スピーカーマーク・「フェード」を選択
画面下に詳細設定ができるボタンが表示されたら、真ん中にあるスピーカーマークをタップします。
音量設定が表示され、その横に「フェード」ボタンが出てくるので押してください。

このときに、緑(曲)バーの最後尾に黄色い逆三角マークが表示されていたらOKです。

手順④バー上の黄色いマークを移動して長さを調節
先ほど緑(曲)バーの最後尾に出てきた黄色の逆三角マークを左に移動させることで、曲のどの位置から音楽を徐々に小さくしていくのか調整することができます。

「逆三角マークを少し動かし、曲を再生して確認する」という手順を繰り返し、微調整を行って良い位置に設定を配置してくださいね。
【iMovie】音楽のフェードアウト方法(Mac版)
次に、MacPCで音楽のフェードアウト設定を行う場合の操作方法を確認していきましょう。
iPhoneでの操作方法と近いので、PCでの操作に不安がある方でも安心して操作を進めることができますよ。
では手順ごとにやり方を確認していきますね。
手順①波形を表示させる
音楽に関する設定を行うには、まず波形を表示させる必要があります。画面右側にある「設定」を押すと、「波形を表示」とあるのでチェックを入れることで表示させることが可能です。

チェックを入れると緑のバーが太くなり、曲名や時間の下に波形が表示されます。
iMovieのバージョンによって「設定」の表示が違いますが、同じ場所にある「マーク」もしくは「設定」の文字を押すことで「波形を表示」ボタンが出てきます。
手順②緑のバーにあるフェードハンドルを移動・完了させる
曲の最後尾へ移動し、緑のバーをタップすると小さな丸いマーク(フェードハンドル)が端っこに表示されます。
この小さな丸いマーク(フェードハンドル)をドラッグして移動させると、そのマークを止めた場所から音楽が徐々に小さくなりますよ。

逆に、フェードインしたい場合には曲の先端に表示されている小さな丸いマーク(フェードハンドル)を移動させることで、音楽が徐々に大きくなるように設定することが可能です。
【iMovie】フェードアウトをフェードインを組み合わせるには?
複数のBGMを組み合わせるためにフェードアウトを設定するのであれば、一緒にフェードインもセットで覚えるようにしようとお話ししました。
では最後に、この2つの組み合わせ方法についてご紹介します。
フェードイン設定も特に難しい操作はないので、この機会に覚えていってくださいね。
1曲目をフェードアウト編集し2曲目を配置
基本的な配置方法を説明します。
まず1曲目をタイムラインに配置し、フェードアウトの設定や曲の長さ調整などを行います。
1曲目の調整ができたら2曲目を配置していきましょう。
先に1曲目を設定しておくと基盤ができ、それを基準にすることで次の設定がやりやすくなるので、まとめて設定していくのではなく、1つずつ設定を行なっていくことをおすすめします。
2曲目冒頭をフェードイン編集する
1曲目の調整ができたら2曲目を設置していき、設置が完了したら2曲目の冒頭にフェードインを設定していきます。
MacPCでの設定方法については先ほど少し触れましたが、念のためにもう一度確認していきましょう。
MacPCの場合
iPhoneの場合
フェードアウトとほとんど設置方法は同じで、曲の冒頭を操作するのか、曲の最後尾を操作するのかの違いだけなので簡単に覚えることができそうですよね。
「移動させたら、曲を再生してみる」という操作を繰り返し、ちょうど良い場所で位置を決めましょう。
スムーズに曲をつなげるコツは?
ここまでは、フェードアウト・フェードインの設定方法についてご紹介してきましたが、操作方法は理解できましたか?
この設定をできるだけで動画の出来上がりがだいぶ変わってきますが、設定を入れる場所によってはまだ違和感が残る場合があります。
では、よりスムーズに曲をつなげるコツをチェックしてみましょう。
POINT
- 曲の伴奏部分をつなげる
- 1曲目の最後尾と2曲目の冒頭を少し重ねてフェード設定をする
曲の伴奏は違和感なくつなげやすい部分なので、動画作成をあまりしたことがない方は、伴奏部分を利用すると簡単です。
動画作成に慣れてきた方は、1曲目の最後尾と2曲目の冒頭を少し重ねてフェード設定をし、曲が途切れるつなぎ目を無くしてみてください。

つなぎ目を無くすことで、より自然に場面やBGMを変更でき、仕上がりのクオリティが上がりますよ。
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今回は、iPhoneやMacPCで利用できる動画編集サービス「iMovie」を使った音楽のフェードアウト方法について解説しました。
今回はフェードアウトについて詳しく解説しましたが、BGM変更や場面変更で利用したい場合にはフェードインも合わせて覚えておくと便利ですよ。
どちらの機能も操作方法はほとんど同じで、音楽の冒頭で操作するのか、音楽の最後尾で操作するのかの違いだけなので覚えるのは難しくないでしょう。
また、動画作成に慣れてきたら、iMovieの色々な機能を駆使してクオリティーの高い動画を作ってみてくださいね。