歴史ある港町小樽を楽しみ尽くす街ナカホテル【OMO5小樽(おも)by 星野リゾート】。小樽市が指定する歴史的建造物をリノベーションした建物はノスタルジー満点。
小樽を満喫するホテル
小樽の街には昭和初期の古い建物が点在し、北の大地を味わいつくす飲食店や観光スポットがそろいます。街歩きはもちろん、ホテル滞在中も小樽の魅力を味わえます。
▲AIRDO(エア・ドゥ)で北海道へ
エア・ドゥで北海道に向かうとき、いつも楽しみにしているのが機内サービスのドリンク。私はスープ派で、北見産のタマネギを使ったオニオンスープが大好きです。今回のフライトでは、ほたてスープをいただきました。道産のほたてスープは旨味たっぷり。一足早く北海道の味を満喫して、気分が上がる旅の始まりです。

▲ホテルは小樽駅から徒歩9分ほど <画像提供:星野リゾート>
2022年1月にオープンしたOMO5小樽は、昭和8年(1933年)建築の “旧小樽商工会議所” をリノベーションした南館と、新築した北館からなるホテルです。歴史的建造物に泊まれる貴重な機会をぜひ楽しんでみてください。

▲OMOの後にある数字はサービスの幅を表します <画像提供:星野リゾート>
星野リゾートの街ナカホテル「0M0(おも)」は、旅の目的や過ごし方、予算などに合わせてホテル選びが可能。全てのOMOに共通するのは「ご近所ガイドOMOレンジャー」、周辺の観光スポットや飲食店を印した「ご近所マップ」、自由に使えるラウンジ「OMOベース」です。

▲落ち着いた雰囲気のフロント
フロントカウンター背後の壁はボルドーレッドに染められ、柔らかに湾曲したモダンな造り。

▲北館1階のパブリックスペース「OMOベース」
ロビーの奥には小樽観光に役立つ「ご近所マップ」のほか、旧小樽商工会議所から移設した鉄の防火壁や分電盤、消防用のホースを納めた屋内消火栓設備、商工会議所の職員が利用したカギ置き場など、古き良き時代の記憶を残します。

▲ホテルのスタッフがおすすめのお店を紹介する「ご近所マップ」
ホテルのスタッフが自ら訪ねたおすすめのお店をカードにして、旅の参考にする「ご近所マップ」。お食事処やディープなスポットなどが紹介され、QRを読み込めばグーグルマップにアクセスします。食事やお土産購入の参考に役立ちますよ。

▲ロビーの一画にある「オルゴールライブラリー」
ノスタルジックな小樽の街に似合うオルゴールの音色。「オルゴールライブラリー」には、日本最大級の品ぞろえを誇るオルゴール専門店「小樽オルゴール堂」が選んだ数々のオルゴールが置かれます。ロビーはもちろん、自室に持ち込んで聴くことも可能。特に南館の客室は天井の高さが3m以上あるので、オルゴール独特の響きを楽しめます。
スキーヤーやスノーボーダーにうれしいサービス
冬はスキーにも力を入れる星野リゾートの各施設。「乾燥室」の前にあるマップには、「キロロスノーワールド」や「小樽天狗山スキー場」など6箇所のスキー場の積雪情報を表示。冬はキロロをはじめ近郊スキー場へ直通する送迎バスも運行しています。

▲ゲレンデ情報マップ

▲WAX BARを用意する乾燥室
乾燥室には雪温プラス15度からマイナス30度まで適応可能なスノーWAXが用意され、自由に使えます。
ノスタルジックな南館ステイ
旧小樽商工会議所を改装した南館に泊まるなら、館内散策も楽しんでみましょう。廊下は高い腰板が張り巡らされた白壁のアンティークなたたずまい。石造りの階段など、昭和初期の小樽にタイムスリップしたような雰囲気です。

▲歴史が感じられる南館の廊下

▲ほぼ当時のままの階段も残ります
南館の1階と2階をつなぐ階段は重厚な御影石の手すりで、交易やニシン漁で隆盛を極めた時代をしのばせます。
小樽の歴史が伝わる客室
客室は旧小樽商工会議所をリノベーションした南館の重厚でクラシックな部屋と、ホテルオープン時に新築された北館のカジュアルな客室があり、1名から3名まで泊まれる全92部屋を用意します。ここでは一番広い45平米の「デラックスルーム」を紹介します。

▲南館のデラックスルーム
重厚なウッド調のデラックスルームには、天井の廻り縁や壁などを装飾するモールディングがほどこされ、窓枠も当時の物が使われます。高い天井や大きな窓からは90年前の建物の趣や、建築当時の小樽の豊かさが伝わります。部屋の一画には広いソファが置かれ、棚には食器も用意されるので、周辺のお店で購入したグルメやお酒を楽しむには最適の客室です。

▲南館の客室は水回りがセパレートタイプ
ダブルベイシンの洗面を備えるのはデラックスルームのみ。南館の客室には、寒い季節に重宝するタオルウォーマーも備えます。
“寿司の街”小樽を満喫
古くはニシン漁で栄え、郊外には漁港がある小樽。新鮮な海の幸に恵まれることから、市内には120件ものお店がある “寿司の街” です。この日の夕食は、ホテルのスタッフにおすすめのお店を教えていただきました。

▲小樽寿司屋通りにある「寿司和食しかま」
いただいたのは、お店の看板メニュー「しかま握り」。カンパチ、中トロ、ボタン海老、サーモン、数の子、いくら、雲丹、ズワイガニ、ホタテ、ホッキが並びます。脂がのった中トロやとっても甘いボタン海老など、北国の海の幸を堪能しました。

▲「しかま握り」
大きなお椀で提供される「あら汁」は、ジャガイモが入っているのも北海道らしさ。日によって内容が変わりますが、この日は海老の出汁がしっかり出ているお味噌汁。じゃがいものほっこりした甘味と魚介の旨味で、身体が温まる一杯でした。

▲しかま名物のあら汁
夜を愉しむ「灯る小樽ナイトラウンジ」
南館の3階には商工会議所の大会議室をリノベーションした「OMOカフェ&ダイニング」があって、レストランや朝食会場として使われます。夜になると「灯る小樽ナイトラウンジ」が開催され、フリードリンクのほか有料でお酒やおつまみを提供。20分ごとに演奏されるアンティークオルゴールの音色が、レトロな店内に似合います。

▲オイルランプがロマンチックな光を投げかける「灯る小樽ナイトラウンジ」
「灯る小樽ナイトラウンジ」は21時から23時30分まで(ラストオーダー23時)。1901年に創業した「北一硝子」のオイルランプが店内を照らします。ゆらめく炎を眺めながら普段と異なる特別なひと時を過ごせます。

▲アンティークオルゴールの演奏
店内には100年以上前に制作されたアンティークオルゴールが3台置かれ、約20分おきに演奏します。
ナイトラウンジでは「小樽麦酒」のオタルエールをチョイス。フルーティなホップの味わいとすっきりした飲み口のビールでした。

▲ご当地ビールを楽しむ
朝食はスペイン料理と小樽ローカルを満喫
朝食会場も「OMOカフェ&ダイニング」。スペインには古城や宮殿、修道院などの歴史的建造物をホテルとして利用する「パラドール」という施設があることから、古い建物を使ったOMO5小樽でもトルティージャやチュロスといったスペイン料理を用意。さらに “小樽の台所” として地元で愛される「南樽市場」のお惣菜などローカルな味も楽しめます。

▲朝食会場「OMOカフェ&ダイニング」
5mもある高い天井と華やかなシャンデリアが飾られたレストラン。テンションの上がる朝食の始まりです。

▲朝食はビュッフェスタイル
彩り豊かでフォトジェニックな料理が並ぶビュッフェは、カメラ必須の華やかさ。料理の遊園地と言える楽しさです。

▲オープンキッチンもあって、出来立てのメニューも並びます
カリカリに焼いたパンに完熟トマトやニンニクを擦り付けた「パンコントマテ」は、スペイン・カタルーニャ地方の名物料理。

▲カタルーニャ地方のご当地パン「パンコントマテ」
海の幸を美しく盛りつけた「パフェチラシ」は、海鮮や野菜、酢飯などが何層にも重なって彩り華やか。イクラもたっぷりトッピングしたゴージャスなチラシ寿司です。

▲フォトジェニックな海鮮「パフェチラシ」
小樽市民の台所として親しまれる「南樽市場」の総菜を何種類も味わえるのもポイントです。いかザンギや煮しめ、タケノコの味噌煮ほか、煮物なども種類豊富。肉厚のさばの味噌煮はとても美味しかったです。

▲小樽ローカル。「南樽市場」のお惣菜は多彩な味をよりどりみどり
可愛らしいパンもフォトジェニック。紅茶マフィンやあんバターパン、クロワッサン、いちごディッシュなど毎日10種類ほど用意。どのパンも可愛らしいミニサイズなので様々な味を試せます。

▲ずらりと並ぶ可愛らしいパンたち
タイミングが合えば、チュロスを揚げるところを見られます。出来立てのチュロスはサクサクの食感で、チョコレートソースに浸していただく本場スペイン流の食べ方です。

▲揚げたてのチュロス

▲フレーバーウォーターやソフトドリンクが並ぶドリンクコーナー
スペイン料理やご当地料理など、朝から満足感いっぱいの朝食でした。

▲見た目にも華やかな朝食の完成!
小樽の街を楽しみつくすなら【OMO5小樽 by 星野リゾート】こそおすすめのホテルです。雰囲気たっぷりの館内や飲食店の案内、美味しい朝食など、想い出作りにピッタリ。別のページで小樽を楽しむアクティビティも紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:星野リゾート https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5otaru/>