目の前に広がる南伊豆の海!全室オーシャンフロントの【下田プリンスホテル】は、日本を代表する建築家黒川紀章が設計し、1973年にオープン。目の前には白い浜辺と太平洋が広がり、背後は森に囲まれたリゾートホテルです。
黒川紀章が設計した名建築のホテル
世界的に知られる建築家の黒川紀章(1936-2007)が設計した下田プリンスホテル。断崖の上に立つ純白の建物は、上空から見下ろすと、海に向けて羽を広げるカモメのイメージ。滞在中はぜひ時間を設けて、浜辺からその美しい建物の姿を楽しんでみてください。
▲羽根を広げるカモメがモチーフ <画像提供:下田プリンスホテル>

▲ホテルのファサードとクルマ回し
円筒形の建造物をくわえるのも黒川紀章らしい遊び心。場所は伊豆急下田駅から車で15分ほど。無料のシャトルバスのほか、路線バスも利用できます。

▲浜辺から見上げた、緑と青空にはさまれた純白のホテル

▲ホテルの特徴的な壁
段差をつけて垂直にそそり立つ客室。遠くに見える伊豆七島の島影とともに、どの角度から眺めても美しく見える建物です。

▲エントランスの横にある階段はガラス張り
全面ガラス張りになった階段(スタッフはA階段と呼んでいます)のデザインも凝っていて、階によっては踊り場と廊下を合わせたような造りです。この個性的なデザインに惹かれ、ファッション誌などのモデル撮影に使われることもあるそうです。

▲一直線に貫かれた客室への廊下
中央にあるエントランスから左右へ斜めに伸びる真っすぐな廊下。外側はアルミサッシの窓になっていますが、建築当初は窓がなく、マンションなどでよく見られる外廊下になっていて、外気を感じられる設計になっていました。
テラスから海を満喫する客室
客室は35.6平米のツインルームをはじめ、1階にある屋外テラス付き和洋室、61平米のスイートルーム、2タイプの和室、概ね10キロ未満の愛犬と泊まれるワンちゃんルームなど133室を用意。ここでは1階にある屋外テラスのついた和洋室を紹介します。

▲海に向く客室
全ての各客室は、隣の部屋から見えないように段差をつけて配置され、ベランダから海を見ているときもプライベート感がまもられる設計です。

▲屋外テラスの付いた和洋室
1階にはテラス付きの客室を用意。今回取材したのは、畳のスペースもある「和洋室 屋外テラス付き」です。朝日をイメージしてオレンジを基調にする南国リゾート風の客室は、35.6平米の広さで定員は最大4名です。

▲デッキチェアが置かれた屋外テラス
波の音に耳を澄まし、海を見ながらのんびり過ごせるプライベートな空間です。

▲部屋の一画には琉球畳が敷かれた小上がりが設けられています
眺望抜群!5階にあるオーシャンビューの客室
ホテル最上階の5階にある「ツインルームAタイプ」は、クルーズ船をイメージして上質で落ち着いたカラーを採用しています。120cm幅のセミダブルベットが2台置かれ、窓際にあるソファはソファベットとしても使えるため、4名まで泊まれます。

▲ホテル最上階にあるツインルームAタイプ、35.6平米

▲5階からの眺望。ホテルのテラスと砂浜、水平線には伊豆七島が見えています
5階のベランダから眺める景色は素晴らしく、左手に伊豆七島を構成する伊豆大島をはじめ、右手に三角形の利島(としま)、小さな三角形の無人島鵜渡根島(うどねじま)、新島、式根島が見えました。

▲2024年の夏は、打ち上げ花火を計10夜予定しています <画像提供:下田プリンスホテル>
ホテル前の浜辺から約400発の花火を打ち上げます。開催日は2024年8月2日(金)、4日(日)、6日(火)、8日(木)、10日(土)、12日(月)、14日(水)、16日(金)、18日(日)、20日(火)。

▲夜の海に映し出される月明かり “ムーンロード” も見られました
伊豆半島の東側に位置するホテルでは、海に昇る月や日の出が見られます。

▲最もおすすめしたい眺望、日の出
フロントロビーには、日の出の時刻が毎日表示されています。
備品や水回りを紹介
ここではどの部屋にもほぼ共通している客室の備品や水回りを紹介します。

▲ちょっとレトロな備品
アクリル製の透明なスティック型キーホルダーは、懐かしいレトロなスタイル。海辺のホテルに合わせて魚の形になっています。部屋着には浴衣が用意され、プリンスホテルのロゴが入った、ちょっとモダンな縦縞を採用。着用は客室内と大浴場の行き帰りのみとなっています。

▲客室の踏み込み
踏み込みにはクローゼットや水回りがまとめられ、中型サイズの冷蔵庫は連泊に便利です。また濡れた水着や大浴場で使ったタオルを干せるように、物干しスタンドも置かれています。

▲水回りは全室同じタイプです
絶景の天望温泉浴場
太平洋に面した大浴場には、窓に横 10m の1枚ガラスがはめ込まれ、柱がないので抜群の眺望を満喫。泉質は弱アルカリ性の単純温泉を引いていて、男性は1階、女性は2階にあって造りと眺望はほとんど同じです。日帰り入浴も営業していて、大人¥1,500、子供は¥1,000(11才以下)で利用できます。海水浴の帰りなど、温泉に浸かって帰るのはいかがでしょう。※ 7月1日から8月31日までの期間中、日帰り温泉は休業しています。

▲窓からは広々とした海を一望。
大浴場は日の出時刻に合わせてオープンするので、朝焼けに染まる海を見ながら早朝の絶景温泉を楽しめます。
プライベート感のある砂浜
下田プリンスホテルの魅力のひとつが、マリンリゾート。ホテルの立つ高台から、ボードウォークの通路を下りて砂浜へと向かいます。ホテルの専用ビーチではありませんが、人気の白浜大浜海水浴場にくらべて人が少なく、プライベート感を味わえる浜辺です。

▲ホテルから浜辺へとつながるボードウォーク
ホテルで水着に着替えて、専用通路で海水浴場までは徒歩約1分。

▲ホテル前のビーチ

▲ホテルから浜辺へと続く斜面の中腹にはテラスがあります
夏のテラスでは一般客も利用できるカフェをオープン。地中海のリゾート地を思わせる雰囲気で、ドリンクや食事を楽しめます。

▲ロビー階にある「MARINER STORE」
下田の有名サーフショップ「白浜マリーナ」の直営ショップで、マリングッズや水着、地元のお土産物などをそろえます。サーフィンスクールも開催します。

▲下田プリンスホテルのシンボル、カモメ
空を飛ぶカモメをイメージして設計された下田プリンスホテル。円形の形をしたレストランの広い屋根には、純白のカモメの姿が描かれています。
マリンリゾートを満喫するのもオススメですが、シーズンオフにはベランダから海を眺めたり、静かな浜辺を散策したり、時には潮騒に耳を澄ませてみる。