江戸時代から商人の街として栄え、今も老舗のお店や大型商業施設が集まる日本橋。【三井ガーデンホテル日本橋プレミア】は、ビジネスにも観光にもおすすめできるホテルです。
日本橋の伝統を継ぐホテル
2018年9月に開業した三井ガーデンホテル日本橋プレミア。運河が張り巡らせた江戸市中。水運で栄えた日本橋を象徴して、水をテーマにしたアートが館内に点在しています。さらに日本橋ならではの江戸文化も感じられる和のデザインも採用。「 Stay in the Garden 」をコンセプトに、歴史と都会的センスが融合したホテルです。
▲アクセスのいいロケーション
東京メトロ銀座線・半蔵門線の「三越前駅」の地下通路 A10 出口より徒歩1分。JR 「新日本橋駅」からは地下で直結しています。東京駅から向かうには八重洲口から無料の巡回バス “メトロリンク” に乗るのが便利です。

▲1階エントランス
案内カウンターのある1階エントランスには、水路とともに栄えた日本橋をイメージする作品「水光の椅子」が置かれ、光る水に満たされた舟をかたどっています。写真右手にあるエレベーターでフロントがある9階へと上ります。

▲9階にあるフロントとロビーラウンジ
シックで上質な空間を演出しているロビー。フロントの背景は流れ落ちる水を表現。高い天井からも、ガラスに光を当て、優しく降り注ぐ雨をイメージしています。

▲ハイセンスなロビーラウンジ
ゆったりとしたソファーやテーブルが置かれたロビーラウンジ。スタイリッシュな空間の中に、日本伝統の麻の葉模様をモチーフにした、江戸切子を思わせる照明が灯されています。

▲ロビーから続く中庭
ガーデンの名前の由来にもなっている9階の中庭は、季節にあわせて植物を植え替えています。取材に伺った6月は、笹とアジサイが目を楽しませてくれました。秋は紅葉する樹々に替えるなど、都会の真ん中で四季の移ろいに触れられます。

▲中庭を囲む壁にもこだわりが
中庭を囲む壁面は、潰した和紙を広げたシワを表現。三角に折り曲げられた壁の上部は、外光を反射して庭に効率よく光を取り込む効果があるのだとか。

▲館内でしばしば目にする赤いパネル
抑えた色調で構成されたホテル内で、目に飛び込む鮮やかな紅色。近づいて見ると、テクスチャーの異なるパネルが、日本の伝統工芸品を思わせる彩りを発していました。

▲アメニティは客室階へと向かうエレベーターフロアに用意
ここで必要なアメニティをピックアップ。大浴場に向かう動線にあるのも便利です。
シックで使い勝手のいい客室
客室はダブル、ツイン、トリプルが用意され、ジュニアスイートツインを含めた7タイプ、264室です。全ての客室は黒を基調にしたシックで落ち着いた雰囲気。ライティングデスクはあえて置かず、ソファーや椅子、テーブルを並べることで、くつろいだ空間になっています。

▲「スーペリアツイン」26.4平米
スーペリアツインは大通りに面した客室です。アイランドタイプの洗面があって、信楽焼の洗面ボウルにさり気ない和を感じます。ベッドルームと水回りの間にスライドドアがあるので、バスルームや洗面の利用時にプライバシーを守ることもできます。

▲モノトーンで統一された客室
客室内はモノトーンで統一され、落ち着いた雰囲気に。ヘッドボードは立体的に造形して、日本橋川の水面(みなも)をイメージしています。

▲食器類は扉のついたキャビネットに収納
ワイングラスやコーヒーカップ、アイスペールなどを用意。モノトーンの客室にあって、唯一の色彩となるのが、麻の葉模様が描かれた江戸切子風のサイドパネル。ツインの客室が紫色、クイーンとダブルはオレンジになっています。

▲バスルーム
洗面・バス・トイレは全客室セパレートタイプで使い勝手がよかったです。バスタブはスーペリアツインルーム以上の客室に備えます。全ての客室に独グローエ社のレインシャワーと、リファのシャワーヘッド「ファインバブル S」を装備。バスアメニティは、髪のまとまりがいいミキモト コスメティックスでした。

▲セパレートのパジャマと館内履き
9階にある大浴場へはパジャマと館内履きのスリッパで行き来できます。ほかに足袋ソックスや、室内履きの使い捨てスリッパも用意してありました。

▲「スーペリアクイーン」23.5平米
ベッド幅164cmのクイーンサイズのベッドが置かれるほか、ソファーやテーブルを備え、ゆとりのあるスペースを確保しています。

▲テレビや冷蔵庫、キャビネットは壁側にすっきり配置
テレビをホテルのWiFiに接続すれば、ルームキャストも利用可能。空気清浄機は加湿もできるタイプでした。
旅館のお風呂を思わせる大浴場
9階には大浴場「Japanese Bath」があります。その名のとおり、モダンでありながら日本らしさを感じるしつらえが魅力的。利用時間は15時から25時、翌朝は6時から9時まで。客室のテレビ画面で、混み具合をチェックできます。

▲大浴場への通路に咲く錫の蓮
水のテーマが、花のアートにも現れます。水面から咲く蓮の花は錫で作られ、大浴場に向かう通路の地窓を飾ります。花の形がひとつひとつ異なっているのは、刻々と変化する花の姿を表現。光のあて方や影の出来方もこだわった作品です。

▲「Japanese Bath」男湯
大浴場は男女とも似た造りになっていて、落ち着いた色調のタイルがはめ込まれ、切妻天井を採用するなど、日本家屋の要素も採り入れます。壁を飾る木材は、関西で風呂桶などに重用される高級木材の高野槙(こうやまき)で、関東では珍しい素材です。

▲寝湯の枕と手すりには無垢の檜を使用
寝湯も用意され、リラックスして入浴を楽しめます。手桶と寝湯の枕には檜が使われ、ほんのりと木の香りも感じられます。こうした木材の使用で、さり気なく日本の伝統が感じられ、温泉旅館の浴場のような雰囲気を楽しめました。

▲洗い場

▲アロマの爽やかな香りがただよう脱衣場には、鍵付きロッカーを設置
パウダールームには基礎化粧品も用意。女湯の脱衣場の方は広いスペースがとられていて、マッサージチェアーもありました。
バーで楽しむ都会の夜景
9階にあるバー「松(MATSU)」も、ぜひ訪ねておきたい場所。

▲バー「松(MATSU)」

▲運が良ければ、素敵な夕焼けも <画像提供:バー松 酒井聖哉氏>
開放感たっぷりのテラス席を備えたバーも貴重です。都会の風景を眺めながら、とっておきの一杯を愉しめます。

▲シグネチャーカクテルの「松壱」(左)と「松No.5」
「松壱」はお米のリキュール「麹スピリッツ」やメロンのリキュールに、甘めのパイナップルジュースを使った華やかなカクテル。右の「松No.5」は赤ワインベースに、グレープフルーツジュースやシャンパン、ライチリキュールのディタ、カシスなどを使い、柑橘の風味が広がる飲みやすいカクテルでした。

▲バーのライブは、毎月最終火曜日に開催。この日はジャズシンガー冴理(saeri)さんが出演
月に1度、生演奏を聴ける貴重な機会をカクテルとともに楽しみました。宿泊者はミュージックチャージ料が無料になります。

▲日本橋の夜景を満喫しながら
上質なホテルステイを愉しめる【三井ガーデンホテル日本橋プレミア】。ゆったりとしたロビーラウンジや、地域の歴史をさり気なく伝える館内アート。シックな装いの客室や居心地のいいバータイム。そんなトーキョーステイをぜひ味わってみてくださいね。