「夜行の高速バスは快適さ重視!」そんな人におすすめなのが2023年秋に登場した【 WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)】の新型3列シート「 DOME(ドーム)」です。シートは最大限までリクライニング可能で、上半身が隠れるフードを降ろせはプライバシーが守れます。
最先端の夜行バス
大型のカノピー(フード)のおかげで、光漏れを気にすることなくスマホも使い放題。「個室気分を味わえる」と話題の高速バスです。今回は京都駅からバスタ新宿まで体験もしました。
▲JR京都駅の八条口側、G2のりば、23:40発
八条西口を出てロータリーを越え道を渡った先にウィラーエクスプレスのバス停があります。京都駅八条口は高速バスや観光バスの乗降場がとても多いので、乗り場の事前チェックは必須です。この日も、乗り場を間違えていた人を何人も見かけました。
“快適さ” の秘訣はシートにあり!
「ドーム」に採用されたシェル型シートとは、乗客のプライベート空間を生み出すたまごの形のような座席のこと。バスは3列シートで全26席。独立席と2列シートがあるので、利用スタイルや金額で選べます。

▲3列シートの「ドーム」車内

▲シェル型シートの後ろ側
シートにゆとりを設けたるめ、通路は一般のバスより狭く、横歩きになります。シェルの構造上、乗客が立ち上がるときは、目の前のシェルの左右についた取っ手を握って身を起こすとスムーズに立ち上がれます。

▲シェル型シート
乗客はシェルの中にすっぽりと収まるため、個室のような快適さ。特に独立席は一人利用の人におすすめです。
便利な機能を紹介
シェル型シートには、走行中の車内で快適に過ごすための機能を様々備えます。

▲大型のカノピー(フード)
カノピーを下げると上半身がすっぽり隠れ、2列席でも横の人が気にならないほど。シートは座席横のボタンでリクライニング。シェル型なので、後ろの人を気にせず最大130度まで倒せます。姿勢がとても楽でぐっすりと眠れました。

▲レッグレストとフットレスト
シートには跳ね上げ式のレッグレストを装備。さらに前の席の足元はフットレストになっていて、脚を伸ばして眠れます。クッションがあるので、踵や足首が痛くなることもありません。

▲スマホホルダー
光を発するスマホは、夜行バスでは使用禁止が一般的ですが、カノピーが光漏れを防ぐため、「ドーム」なら利用可能。そのため周囲に光が漏れないカノピーの内側にスマホホルダーがあって、縦横自由な角度で装着。周囲を気にせずスマホを使える優れモノです。

▲ヘッドレスト
好みに合わせて上下スライドできるヘッドレスト。厚みもあって首がグラつかず、シートも深くリクライニングできるので、夜行バスの難点でもある首への負担がほぼない状態でした。

▲腰を支えるクッション
シートのクッションは、背もたれ、腰、座面の3つの独立したパーツで構成され、座り心地と寝心地を追及して、それぞれ厚みや柔らかさを変えています。腰をサポートするクッションも、好みに合わせて上下にスライドすることが可能。シート幅は55cmと広めで、高級ソファーのような座り心地でした。

▲ドリンクホルダー
シートのすぐ横についているので、カノピーを降ろした状態でも使えます。

▲手元にあるコンセント
「ドーム」ではコンセントを用意。アームレストの先端についているので、短いコードでも使いやすい設計です。

▲荷物をかける金具 <画像提供:WILLER EXPRESS>
下にはバス旅の必須アイテム、網ポケットもついていました。
実際に乗ってみて
京都駅を23時40分に出発して8時15分にバスタ新宿に着くまで、途中3か所のサービスエリアで20分ほどの休憩がありました。乗務員は1名ですが、途中静岡市清水区で交代があります。このときトイレ休憩などはできません。
車内にトイレはありませんが、走行中急にトイレに行きたくなったり、困ったことがあれば、WILLER EXPRESS 独自のうれしいしいサービス「おたすけDM」を利用できます。直接運転手さんに言いづらい車内での困りごとを、「おたすけDM」を通じて営業所から運転手さんへと伝えてもらえます。

▲2回目の休憩は岡崎SA
最初の休憩は滋賀県の「草津PA」。順調に進めば2時25分ごろに2度目の休憩地、愛知県の「岡崎SA」に到着。2回目と3回目は寝ている人に配慮してマイクのアナウンスはありません。岡崎SAは夜中でも営業する広いお土産店があり、全国各地の商品を売っていました。イートインの飲食店も数軒営業していて、コンビニもあります。

▲3回目の休憩は海老名SA
海老名には6時20分ごろに到着。イートインやお土産物店など一部が営業しているので朝ごはんも調達できます。

▲バスタ新宿、8時15分着
約7時間30分ほどの乗車でしたが、座り心地のいいシートのおかげで、ぐっすり眠ることができました。この日はバスの最終目的地の池袋方面が渋滞のため時間がかかると車内案内があり、多くの人が新宿で降りました。
東京-京都間の基本運賃は¥9,000からで、同じシェル型のリボーンよりもリーズナブル。実際に乗ってみると、その乗り心地に驚きました。高級感のある座席、大型のカノピー、後ろを気にせずリクライニングできたりと、夜行バスの理想を追及した座席。
快適さを目指して進化し続ける【 WILLER EXPRESS(ウィラーエクスプレス)】の高速バス。夜寝ている間に目的地に着くので、時間を有効活用できます。最先端のバス旅をぜひ体験してみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:WILLER EXPRESS https://travel.willer.co.jp/>