気になるコスメの口コミや話題の新作アイテムが集まる「@cosme(アットコスメ)」から、2025上半期のベストコスメが発表されました。毎月多くの新商品が登場する中、今回の総合大賞に輝いたのは、意外にもヘアケアカテゴリ。

しかもシャンプー&トリートメントが総合1位になるのは史上初とのこと。いま注目されているアイテムと共に、ベスコスから読み解ける最新の“美容消費の動き”をチェックしていきましょう。

初の総合1位に輝いたのは“研究力×新発想”のヘアケア

総合大賞を受賞したのは、花王の新ヘアケアブランド「THE ANSWER(ジアンサー)」の「スーパーラメラシャンプー&EXモイストトリートメント FOR DAILY DAMAGE」。

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▲THE ANSWER スーパーラメラシャンプー 400mL ¥1,760、EXモイストトリートメント 220g ¥1,760 ※価格は編集部調べ

「花王100年の研究からたどり着いたヘアケアの答え」というコンセプトを掲げ、“塗り洗い”という新しい洗髪アプローチを提案。美髪5大必須成分の配合や成分訴求のわかりやすさが、効果を求めるユーザーからの支持につながりました。SNSでは使用感やビフォーアフターの投稿が話題を集め、発売から7か月で累計100万本出荷という驚異的な人気ぶりを記録しています。

ヘアケアも“高価格志向”に。支持されるのは成分と納得感

ヘアケア部門2位に選ばれたのは「メルト」のスムースシャンプー&トリートメント、そして同部門3位にはマツキヨのプライベートブランド「CONCRED(コンクレッド)」のシャンプー&トリートメントと、「THE ANSWER」と同じく“高価格志向”のアイテムたち。

総合大賞はヘアケア!@cosme2025上半期ベスコスから見えた“高価格帯シフト”の理由

▲(左)メルト スムースシャンプー&トリートメント 各480ml 各¥1,760、(右)matsukiyo CONCRED ハイモイスチャー シャンプー&トリートメント 400ml/400g 各¥1,980 ※価格は編集部調べ

@cosmeのリサーチプランナーによれば、ここ数年で「ヘアケアにも投資したい」というユーザーが増加傾向に。¥1,500以上の価格帯を支持する層が広がっており、スキンケアと同様に“成分・効能で選ぶ”流れがヘアケアにも波及しているとのこと。安さよりも「納得感」を求める意識の変化が、高価格帯シフトの背景にあるようです。

TOP10全体にも見える“信頼性重視”の傾向

総合ランキングの上位を見ると、研究開発力や技術力を打ち出すブランドが目立ちます。2位は「コスメデコルテ」のルージュ(¥5,500)、3位は「&be」のブラックスポンジ(¥770)、そして「SK-II」や「HAKU」など、長年の研究成果を謳うアイテムも多くランクイン。

総合大賞はヘアケア!@cosme2025上半期ベスコスから見えた“高価格帯シフト”の理由

物価上昇が続くなか、化粧品選びにも“失敗したくない”という心理が影響。

@cosmeの調査では、8割以上が「価格に見合う価値があるか」をより重視するようになったと回答。高価格でも“裏付けがあるから安心して買える”という信頼感が、今の購買行動を左右しているのです。

「価格」より「納得感」で選ぶ時代に

SNSを通じて、成分や技術を丁寧に解説する専門家インフルエンサーが支持を集める今、コスメ選びの基準もよりロジカルに変化。試しやすいミニサイズや高評価レビューの拡散も後押しとなり、高価格アイテムのハードルは確実に下がってきています。@cosmeのベスコスは、そんな新しいコスメ選びのヒントとなるはず。ぜひ今後の美容アイテム選びの参考にしてみてくださいね。<text&photo:Hiromi Anzai>

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