今ヨーロッパやアメリカでは、日本茶が大ブーム。【東京ベイ潮見プリンスホテル】では、創業300年を超える京都の老舗「一保堂茶舖」のお茶と、和の素材を採り入れたスイーツやセイボリーが並ぶアフタヌーンティーを用意。
|日本茶とスイーツの優しい組み合わせ
ホテルがあるJR京葉線の潮見駅は東京駅からわずか7分。駅から徒歩1分の便利さです。2020年9月に開業したモダンなホテルで、華やかなアートに目を奪われる内装が見事。東京ディスニーリゾートがある舞浜駅も電車で9分ほどと、とても便利な立地です。
▲アフタヌーンティーの会場は、ホテルの1階にあるレストラン
「 Restaurant&Bar TIDE TABLE Shiomi(レストラン&バー タイドテーブル シオミ)」は、レンガや黒いスチールを使ったブルックリンスタイルの内装で、テーブル席のほかカラフルなボックスシートも用意します。

▲「和のアフタヌーンティー」 ~天然氷のかき氷とともに~
今回紹介する「和のアフタヌーンティー」 ~天然氷のかき氷とともに~は、ウエルカムティーの煎茶「嘉木(かぼく)」の涼やかな冷茶とアミューズの組み合わせから始まります。一保堂茶舖の5種類の日本茶と共にスイーツやセイボリーのペアリングを楽しみつつ、最後は天然氷を使ったスペシャリテ「玉露練乳あずきかき氷」が登場する夏にピッタリのラインアップです。

▲一保堂茶舖のお茶を用意 <画像提供:東京ベイ潮見プリンスホテル>
ドリンクは自由に楽しめる一保堂茶舖のお茶が4種類(玉露「麟鳳」、極上ほうじ茶、国産紅茶、玄米茶ソーダ)を用意。加えてコーヒーや紅茶など、全19種類をフリーフローでいただけます。
|お茶の個性で楽しむアフタヌーンティー
まず運ばれるのがウェルカムティーの煎茶「嘉木(かぼく)」とアミューズの組み合わせ。氷でじっくり抽出されたは嘉木は、奥深い旨味が広がるさっぱりした味わい。

▲「オマール海老のビスク お米のチュイル添え」×煎茶「嘉木」
メインのお皿には、手前にセイボリー3点と、奥にスイーツ6点が並び、お茶を使ったスイーツやセイボリーのほか、お茶とのペアリングを楽しめるメニューが並びます。

▲四角いお皿に盛り付けられたスイーツとセイボリー
可愛らしいグラスに入ったヴェリーヌは、シャインマスカットの爽やかな甘味にくわえ、ブルーベリーやフルーツのゼリー、エディブルフラワーも飾られる華やかさ。煎茶「嘉木」の優しい香りがただよう涼やかな一品です。

▲シャインマスカットと煎茶「嘉木」ヴェリーヌ
お茶で作ったスイーツも今回のアフタヌーンティーの面白さ。特に番茶ならではの香ばしさをスイーツに加えた「番茶生チョコレート」は個性的。口の中でスッとなくなる柔らかさで、スモーキーな番茶の余韻が残ります。さらに「煎茶あん求肥包み」は、白あんに煎茶を練り込みチェリーの甘酸っぱさとのコントラストを楽しめました。

▲「番茶生チョコレート」と「煎茶あん求肥包み」
アフタヌーンティーと言えば、なくてはならないのがスコーン。ところが、このスコーンもお茶の存在なくしては語れません。煮だしたほうじ茶を使い、深い香ばしさが印象的。

▲和のテイスト「ほうじ茶のスコーン」
|スイーツに合わせたお茶のペアリングも新発想
今回新しい試みとして用意するのが、スイーツやセイボリーに合わせて、それぞれ異なる銘柄のお茶とのペアリング。お茶は茶葉の種類や焙煎の方法、淹れ方などで味は様々。そんなお茶の個性を、スイーツとのペアリングで楽しむのが、今回の醍醐味です。それぞれおすすめのお茶がメニューに書かれているので、ぜひ楽しんでみてください。
白ごまを練りこんだ生地につぶあんとバターをサンドしたミニどら焼きは、「冷たい極上ほうじ茶」といただきました。どら焼きの優しい甘さが、ほうじ茶の香ばしさにベストマッチ。また、桃のジュレが2層になった「紅茶と桃のムース」は、暑い季節に似合う爽やかなスイーツ。「国産紅茶」とのペアリングがおすすめです。

▲「しろごまあんバターどら焼き」と「紅茶と桃のムース」
「冷たい極上ほうじ茶」は焙煎の香ばしさを感じながらも想像以上にさっぱりしていて、甘いスイーツをサラリといただけます。いっぽう、意外性満点の「玄米茶ソーダ」は、強めのソーダ感に玄米茶の味わいも負けていない新感覚の味。どちらも夏にピッタリで、お茶の楽しみ方が広がります。

▲「冷たい極上ほうじ茶」と「玄米茶ソーダ」
煎茶「嘉木(かぼく)」で真鯛をしゃぶしゃぶした「真鯛のお茶しゃぶ 茶葉とかつお出汁のジュレ」は、ペアリングに水出し玉露「麟鳳(りんぽう)」を推奨していますが、今回は温かい玉露「麟鳳」でいただきました。かつお出汁たっぷりのジュレと、上品な旨味を感じる玉露がよく合いました。さらに「茄子ときのこ味噌のカナッペ」は柔らかい茄子の中にキノコ味噌を忍ばせます。「冷たい極上ほうじ茶」とのペアリングがおすすめです。

▲「真鯛のお茶しゃぶ 茶葉とかつお出汁のジュレ」、「茄子ときのこ味噌のカナッペ」
一保堂茶舖の玉露「麟鳳」は苦味がなく、どのスイーツでも邪魔をしないまろやかな味。優しい旨味と出汁感を楽しめました。

▲玉露「麟鳳(りんぽう)」
|スペシャリテ「玉露 練乳あずきかき氷」
いわば今回のメインがこちら。八ヶ岳南麓の天然氷「蔵元八義」を使い、特製玉露クリームをトッピング。氷の中にイチゴのソースや練乳ムースが隠れているので、食べ進めるうちに味がどんどん変化します。天然氷はとけづらく「冷たい極上ほうじ茶」とのペアリングで、芳醇な香りと共に楽しめました。

▲夏のアフタヌーンティーは「玉露の練乳あずきかき氷」つき
トッピングの特製玉露クリームはふわっと柔らか。イチゴやわらび餅にくわえ、エディブルフラワーも飾られた見た目も華やかな一品です。

▲豪華絢爛なトッピング
コロナ以降の健康志向で、世界的に愛飲する人が増えている日本茶。そんな日本茶の魅力を、日本人こそ知っておきたいですよね。【東京ベイ潮見プリンスホテル】の夏のアフタヌーンティーは、スイーツやセイボリー、ドリンクもお茶づくし。この機会に世界的ブームになっているお茶の世界をぜひ体験してみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:東京ベイ潮見プリンスホテル https://www.princehotels.co.jp/shiomi/plan/tide_table_shiomi/afternoontea_2025_wanoafternoontea/>