「走れば痩せるはず」と有酸素運動ばかりに頼った結果、体重は減ったのに体型が引き締まらない…。そんな経験はありませんか?有酸素運動は脂肪燃焼に役立ちますが、それだけに偏ると筋肉量を失い、代謝低下やリバウンドを招きやすいのです。
有酸素運動は脂肪と一緒に「筋肉」も減らす
ジョギングやウォーキングといった有酸素運動は、脂肪をエネルギーとして燃焼させる点でダイエットに効果的。ただし、長時間行うと体は脂肪だけでなく筋肉まで分解し、エネルギー源として利用してしまいます。
特に食事制限を同時に行うと、筋肉量が大きく減少するリスクが…。その結果、「体重は落ちたのに体が締まらない」「見た目がたるんでしまった」という残念な変化につながるのです。これはまさに、有酸素運動だけに頼るダイエットの典型的な落とし穴です。
筋肉量が減ると代謝もガタ落ちに
筋肉は“代謝のエンジン”と呼ばれ、基礎代謝の約20~30%を担っています。つまり、筋肉量が減ると基礎代謝そのものが下がり、同じ食事量でも太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。
加えて、筋肉量の低下は見た目だけでなく体調面にも悪影響を及ぼします。筋力不足で疲れやすくなる、冷えや肩こり、姿勢不良が悪化するといった不調を招くことも。「体重は落ちたのに健康的に見えない」「顔色が悪くやつれてしまった」など“やつれ痩せ”の原因となるのです。
正解は「有酸素運動+筋トレ+食事バランス」
脂肪を燃やしながら引き締まった体をつくるには、有酸素運動と筋トレの組み合わせが欠かせません。筋トレで筋肉量を維持または増やしながら有酸素運動を取り入れることで、脂肪は効率よく燃焼し、代謝も落ちにくくなります。
さらに、食事面では「タンパク質をしっかり摂ること」が重要。
「走れば痩せる」は一見正解のように思えますが、“有酸素運動だけ”では筋肉を犠牲にし、代謝低下やリバウンドを招くリスクがあります。大切なのは、“有酸素運動+筋トレ+食事バランス”という3本柱。今日からダイエット習慣を無理なく見直して、理想の体づくりを始めてみませんか?<取材&文:beauty news tokyo編集部>