「カロリーさえ抑えれば痩せられる」
そう信じて食事を制限したのに、なぜか疲れやすく、体調も優れない…。そんな経験はありませんか? 実は“やみくもなカロリー制限”こそ、ダイエット失敗を招く原因の1つ。
カロリーだけを減らすだけでは不調に陥っていく
最近は「低カロリー」を売りにした食品やメニューが増えています。それにおにぎりやサラダだけで済ませれば数字的にカロリーを抑えることができますが、タンパク質や鉄分、ビタミンは不足がちに。その結果、筋肉が落ちて基礎代謝が低下し、痩せにくい体になってしまうのです。
「食べてないのに痩せない」「体重は減ったのに疲労感が増した」といった声の多くは、カロリーだけを気にした偏った食事が原因。数字上は正解に見えても、体にとっては逆効果です。
栄養不足はダイエット効果を下げるだけ
必要な栄養をとらないままカロリー制限を続けると、体は“省エネモード”に入り、消費エネルギーを抑えてしまいます。特にタンパク質不足は深刻で、筋肉の分解を招き、基礎代謝をさらに下げる悪循環に陥ることに。
また、ビタミンやミネラル不足は肌荒れ・便秘・集中力低下などの不調を引き起こします。せっかく体重が減っても「肌が荒れる」「元気がない」となれば、美しく痩せたとは言えません。健康と見た目の両方を整えるには、栄養バランスを崩さないことが不可欠です。
ダイエット成功のカギは“栄養バランスの取れた食生活”
では、どうすればよいのでしょうか。答えはシンプルで、「低カロリー」ではなく「栄養バランス」を優先することです。例えば、
・定食なら「魚や鶏肉+副菜+味噌汁」でタンパク質・野菜・発酵食品をセットにする
・丼ものは単品で終わらず、サラダや小鉢をプラスする
・コンビニやファストフードでも、サラダチキンや野菜スープを追加して調整する
ちょっとした工夫を取り入れるだけで、栄養をしっかり確保しながらカロリーも抑えられます。
やみくもにカロリーだけを制限すると、痩せるどころか体調不良やリバウンドを招きます。早速、今日の一食から“カロリーよりバランス”を意識してみませんか?<取材・文:beauty news tokyo編集部 監修:かめやまあけみ(食生活アドバイザー)>