韓国俳優のアン・ボヒョンと女優のトリンドル玲奈が、2022年11月14日に都内某所にて行われた庄や50周年記念ドラマ『いつでも帰ってこれる場所』の記者発表会に出席した。
girlswalkerでは、『梨泰院クラス』の悪役チャン・グンウォン役で知られるアン・ボヒョンに独占インタビューも実施。2人は、撮影時のエピソードや出演依頼を受けた感想などを語ってくれた。
キャスト大抜擢の感想は?
※girlswalker独占カット「はい!よろこんで」のフレーズで有名な居酒屋庄やが2023年3月で50周年を迎える。今回制作されたドラマ「いつでも帰ってこれる場所」は、アン・ボヒョンとトリンドル玲奈の2人が庄やの店員となり、国境の壁を超えて小さな愛を育む感動の物語だ。
ドラマのテーマは、コロナ禍の2年間で失ったものは多いけれど、世界中の飲食店に人々が帰ってきてほしい、という願いを込めたもの。
出演依頼を受けたアン・ボヒョンは、このドラマの主旨を聞いて即答で快諾したとか。「感謝の気持ちでいっぱいです。『梨泰院クラス』が日本でも人気で、現場に庄やの社長さんが来ていただき、『ファンです』と言っていただいたことがあり、嬉しかったです。私も居酒屋が好きですし、出演を決めました」
トリンドルは、ABEMAの恋愛リアリティ番組などで飾らない人柄が伝わり、天真爛漫で、芯の部分には暖かさが感じられることから、多くの人に癒しを与える天使のような存在だということが、キャスティングの決め手になったとか。
これに対してトリンドルは「とっても嬉しいです。番組を見ていただけたことが嬉しいですし、素の部分を褒めていただいて、お客さんはもちろん、働いている方々にも癒しを感じてもらえたら、これほど嬉しいことはないな、と感じます」とコメント。
言葉を交わさなくても通じるものがあった

アン・ボヒョンは日本のドラマに初出演となる。撮影は、庄やの赤坂店で早朝から深夜まで1日かけて行われたとか。
「私以外は日本の方ばかりで最初は緊張していましたが、いざ撮影に入ると、私が緊張しないように皆さんがいい雰囲気を作ってくださり、リラックスして撮影に挑むことができました。撮影の合間に料理を作っていただいたことでも気持ちがほぐれましたし、本当に楽しい撮影でした」
思い出に残っているエピソードについて聞くと、撮影当日は台風で、急遽、撮影場所が変更されたのだそう。「突然のことではありましたが、赤坂店は和風のインテリアはとても素敵でした。相手役のトリンドルさんにも優しくしていただいて、不安になることもなかったです」とアン・ボヒョン。
トリンドルも「長丁場の撮影でしたけど、お店の皆さんがすごく優しくて。お料理も美味しかったし、庄やのみなさんの暖かさに助けられた撮影でした」とのこと。
ドラマは日本語と韓国語の2言語で制作されたのだが、“言葉の壁”についてアン・ボヒョンは、「コミュニケーションが難しいかなと少し心配していましたが、通訳の方もいらっしゃいましたし、言葉の壁を感じないほど楽しかったです。トリンドルさんとは俳優同士、言葉を交わさなくても何か通じるものがありました(笑)」と話して、会場は朗らかな雰囲気に。
トリンドルも韓国語がまったく話せないそうで、「たしかに、撮影の合間に日本語で話しかけたら、分かっていただけたのか相槌を返していただいたり。日本語で話しかけて韓国語で答えてもらう…という場面の撮影も、今思えばスムーズでしたね」とアン・ボヒョンの言葉に納得した様子。
トリンドル、アン・ボヒョンの第一印象は「隣に並べるかなと(笑)」

今回の来日でアン・ボヒョンは、『梨泰院クラス』のリメイク版『六本木クラス』の舞台となった六本木を訪れており、その時の写真がInstagramに載って話題に。「Netflixで作品を観て、どう表現されているのか気になるところがあり、現地を訪れました。ファンの方もSNSを通して『六本木クラス』の場面写真を送ってくれましたし。今回行くことができて良かったです」とアン・ボヒョン。
また、トリンドルにアン・ボヒョンの第一印象について尋ねると、「『マイネーム: 偽りと復讐』という作品を観て、演技が上手なプロフェッショナルな方というイメージを持っていましたが、実際にお会いしたら、背が高くて顔は小さいし、お肌もキレイで、隣に並ぶのが大丈夫かなあって。現場でお菓子も食べていたのに、どうやってスリムさをキープされているんだろう(笑)。」と、現場でのアン・ボヒョンの振る舞いを明かす場面も。
ドラマの見どころについては、アン・ボヒョンは「日本の居酒屋の雰囲気と美味しい食べ物に注目すると、楽しんでもらえると思います」と。トリンドルは「明日も頑張ろうって思ってもらえる作品」とアピール。
庄やのレモンサワー&鶏チリがおすすめ

会場では、このドラマを記念して制作されたポスターも初お披露目。アン・ボヒョンは「本当に庄やで働く店員みたい(笑)。最近は日本に旅行で来ることも多くなったので、このポスターがお店に飾られると思うと嬉しいですし、ワクワクします。お店に行ったら写真を撮りたいです」と嬉しそうにコメント。ポスターへのサインを提案されると、2人揃って「はい、よろこんで!」とお約束の挨拶を!
また、アン・ボヒョンはトリンドルのサインを見て、「私のサインの中にはハートがあるんですが、玲奈さんのサインの中にもハートがあるんですね。こんなに大きいポスターにサインを書くのは初めてです」と笑顔に。
最後に、今後の抱負について、アン・ボヒョンは「今韓国でドラマの撮影をしてまして、来年くらいには映画とドラマが公開される予定です。日本のファンのみなさんにもいつも優しくしていただいて、近々あらためてお会いできればいいなと思ってます」とファン思いのメッセージ。
トリンドルは、「とっても貴重な経験でした。それと、私はいろんなお店でお酒を飲むんですけど、庄やのレモンサワーは非常に美味しいです(笑)。映像にも出てきたまかない飯の鶏チリも、一部店舗で商品化されているんですが、すっごく美味しいので食べてみてください!」と今すぐ食べに行きたくなるような庄やのアピールも忘れず、会場の雰囲気を最後まで温めてくれた。
ドラマ「いつでも帰ってこれる場所」は、庄やの公式YouTubeで公開中。これから裏側メイキング映像も公開される予定だ。オリジナルポスターは全国の庄やで3ヶ月間掲載され、サイン入りポスターのプレゼントは公式SNSから応募ができるそうなので、チェックしてみて!
アン・ボヒョン独占インタビュー「お寿司をちゃんと食べてみたい」

——「庄や」といえば、日本の大手飲食店チェーンですが、日本で食べたいグルメはありますか?
「お寿司が好きなんですけど、ちゃんと食べたことがなくて。今度ちゃんと食べてみたいです。日本に来ると、牛カツとかラーメンとか、いつも同じものばかり食べています」
——『いつでも帰ってこれる場所』のタイトルにちなんで。アン・ボヒョンさんは釜山出身ですが、釜山の好きなところやおすすめスポットを教えてください。
「私は釜山のヨンドという島で、海に囲まれて生まれ育ったので、今でも海が好きなんです。ソウルには海がないので、いつも海に戻りたいなって思います。実家に戻った時には、海の周りに出かけることが多いですね」
INFORMATION
庄や50周年記念ドラマ『いつでも帰ってこれる場所』
2022年11月15日(火)
《出演》アン・ボヒョン(안보현)、トリンドル玲奈(트린들 레이나)
《公式キャンペーンサイト》https://www.daisyo.co.jp/50syoya
《公式Twitter》https://twitter.com/syoya_official
文:吉田あき
写真:MISUMI