スペースエイジインテリアとは、1950年代~1970年代の宇宙開発時代に流行った、近未来を彷彿とさせるインテリアです。レトロフューチャーと呼ばれる懐かしさと新しさがミックスアップされたインテリアは、斬新でスタイリッシュ。

今回は、スペースエイジインテリアに用いられる雑貨や家具なども含め、ご紹介していきます。



スペースエイジインテリアの特徴

まずは、スペースエイジインテリアに欠かせないデザインについてご紹介していきます。インパクトのあるデザインはアート性も高く、お部屋を非日常的な空間にしてくれますよ。使われているカラーにも注目してみてくださいね。


■ユーモラスな球体

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どことなくユーモラスな球体の家具や電気製品が、この時代には多くデザインされました。その中でもボールチェアは、テレビや映画などでもよく使われた、人気の椅子です。椅子と言うより小さな個室のような気分で過ごせるのがいいですね。ビビッドなカラーの組み合わせもかっこいいです。


■なめらかな流線形

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:NK67さん


イサム・ノグチがデザインしたコーヒーテーブルは、ガラスの天板の流線形と、曲線を描く脚がとても美しいですね。このようなアシンメトリーな流線形も、当時流行ったデザインの1つ。ガラステーブルを使ったことで、パントンがデザインしたミッドセンチュリーなラグの柄が映えているのも◎ですね。


■華やかなスプートニクデザイン

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:tsutomu1012106さん


スプートニクとは衛星のことを言います。その名のとおり、たくさんの衛星が惑星の周りを囲んでいるように見える華やかなランプは、モダンでもありインダストリアルにもみえますね。似たような形で、星の爆発をイメージしたスターバーストも、スペースエイジに取り入れられることが多いデザインですよ。



日本で作られたスペースエイジ家電

スペースエイジと聞くと、海外デザインのものを思い浮かべる方が多いかと思いますが、実は日本でデザインされた電気製品の中にも、おしゃれなものがたくさんあります。海外でも人気のあった電気製品、見ていきましょう。


■形を自由に楽しめるパナペットクルン

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:cassady.cassadyさん


生物のようにも見えるパナペットクルンは、パナソニック社が作ったラジオです。その名のとおり、本体をくるんと真ん中から回すことができ、S字型にすることも、こちらの実例のようにねじれた形にすることも可能です。曲線のみで作られたデザインとカラーは、つい手に取りたくなる可愛さです。


■宇宙人をイメージしたウェルトロン

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:nagi-0113さん


ウェルトロンシリーズは、日本の会社が海外向けに作ったオーディオです。その中でもこちらのウェルトロン2005は宇宙人をイメージしたというデザインが秀逸。さらに、見た目がスペーシーで絵になるだけでなく、機能としても6枚のレコードをオート演奏できるなど多彩です。人気が高かったのも納得ですね。


■宇宙飛行士のヘルメット?ビデオスフィア

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:Satoruさん


デスクの上に置かれた宇宙飛行士のヘルメットのようなもの。こちらはビクターが作った、ビデオスフィアという球形の9インチサイズテレビです。テレビを台座から外して、天井からつるすこともできるのだそう。スペースエイジな家具や雑貨がディスプレイされたデスク周りは、見ていてワクワクします!



スペースエイジな世界を作ろう

最後に、スペースエイジな世界を作り上げているお部屋をご紹介していきます。カラフルだけどポップというよりモダンな印象を受けるインテリアは、大人の遊び心を感じますね。


■白の空間にカラーを合わせる

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:LudovicoTechniquesさん


無機質なイメージのある真っ白なお部屋では、カラフルな家具や雑貨が映えてよりスペースエイジな空間になりますね。こちらの実例では、余白をうまく使うことで個性がぶつかることなく、それぞれが際立って見えるのもポイントですよ。洗練された空間は、まるでモデルルームのようです。


■コンクリートの壁で男前に

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:Satoruさん


コンクリートの打ちっぱなしの壁とスペースエイジを合わせると、このとおり男前な雰囲気がアップします。こちらのお部屋は1Kとのことですが、低めの家具を選んだり、ホワイトを効果的に取り入れたりすることで、明るく広く感じさせることに成功していますね。


■ファブリックをインテリアのメインに

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:Rieさん


カーテンとラグの大胆な柄がぱっと目をひく、こちらのお部屋。ラグはオーダーして作られたとのことで、インテリアにマッチした柄とカラーのセンスの良さに脱帽です。また、コンポニビリはそのままでもスペースエイジインテリアにマッチしますが、このように什器とセットになっているとさらにスペーシーになりますよ。


■ライトアップを楽しむ

レトロなのに近未来的☆スペースエイジインテリア
撮影:agravicさん


スペーシーなお部屋をライトアップすると、さらに魅力的になりますね!スペースエイジスタイルでは、ライトの形にこだわるのと同時に、このようにカラフルな光を取り入れるのもおすすめです。昼と夜で違った顔を見せてくれるお部屋は、より自分にとって特別な空間になることでしょう。

スペースエイジは、海外のミッドセンチュリーインテリアにも、日本の昭和レトロインテリアにもマッチするスタイルです。レトロモダンなインテリアが好きな方は、ぜひ取り入れて楽しんでみてくださいね。



執筆:yellowtoys
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