RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、古道具を現代の暮らしに取り入れた、レトロモダンなインテリアづくりをされているkaoさん宅のキッチンをご紹介します。
夫婦と大学生・高校生・中学生の3兄弟の5人家族で、毎日賑やかに暮らしています。建売住宅を少しずつ自分好みにカスタマイズしながら、その作業工程や変遷をRoomClipやブログで公開しています。
心が温まる、ノスタルジック
kaoさん宅は、アンティークやビンテージのような、使い込まれた風合いのあるものでコーディネートされた、レトロモダンな空間です。キッチンも、ベースはモダンなカフェカウンター風のスタイルですが、古道具や落ち着いた色味の木製家具がノスタルジーを覚えさせてくれます。まずは、キッチンづくりのコンセプトやこだわりなどから、教えていただけますか?
kaoさん「子供の頃、通っていた古い学校や祖母の家には普通にあった、今となっては少し古いものたち……。そんなものをイメージしながら色や形、素材にこだわって集めた古道具を使って、一見雑然としながらも調和の取れたコーディネートを目指しています。眺めているだけで、ノスタルジックな温かい気持ちになれる空間をつくりました。」
■家具のような佇まいの、オープンカウンター

LDKと作業スペースが、横長にゆったりと連続する間取りの中、フルオープンなカウンターキッチンはまるで家具のように、自然とインテリアに馴染んでいます。その大きな要因となっているのが、『古道具』にこだわったキッチンコーディネート。ここからはkaoさんに、古道具を使ったキッチンづくりのポイントを詳しくご紹介いただきます。レトロ系のコーディネートを目指したいという方はもちろん、雑貨屋のように心地よくものが並ぶキッチンに憧れるという方にも参考になるアイデアばかりです。さっそくチェックしていきましょう。
■キーワード1 心癒される古道具が満載


「古い木箱や缶、籠などを使って、キッチン用品や食品などを収納しています。
■キーワード2 雑然の中にある秩序


「古道具を組み合わせてつくったキッチンなので、収納グッズも、素材はもちろん大きさや形もさまざまです。それでも統一感を保てているのは、ベース色は濃茶か黒、形は四角、とルールを決めているから。差し色を決めて、少しずつ取り入れるのもポイントです。。」
■キーワード3 ピッタリすっきりの秘密は、ほんのひと手間


「古道具は似ていてもひとつひとつ違います。そのため、ちょうど良いものを探すのは容易ではありません。でも逆に、サイズさえ合えば、色を塗ったり、取手を付けたりと、ひと手間かければテイストが少しちがった異質なものでも、意外にすんなり馴染みます。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください




「まずベースにする色を決めてみてください。キッチングッズを増やす時は、できるだけベース色を選ぶようにすると、統一感が出せますよ。もし、テイストや差し色の好みが変わったとしても、概ね違和感なくシフトさせていくことができるので、おすすめです♪」
まとめ: まず一本、芯を通す

古道具には、『使い込まれた』という唯一無二の価値があります。だからこそ、同じものはありません。そんな、古道具を数多く組み合わせながらも、心地よくすっきりと魅せるkaoさんのキッチンづくりの秘密は、ブレない芯が軸にあることでした。それは、色味の統一や形の統一、そしてなにより、明確なコンセプトです。
子供の頃通っていた小学校、祖母の家……ノスタルジーの代名詞のような場所をイメージしながら、少しずつ丁寧に、現代風の空間の時間を巻き戻していくkaoさんのインテリアは、心穏やかに非日常を楽しませてくれます。どんなインテリア、どんなキッチンを理想としていても、芯を一本きっちりと通すことで、よりイメージしているものに近い仕上がりへと導くことができます。
執筆:RoomClip mag 編集部