
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、レトロで温かい趣たっぷりの古民家風のインテリアづくりをされているpetitesplumesさん宅の、ホッとする台所をご紹介します。
夫婦と娘2人の4人家族です。様々な事情で、実際に自分の目で見ることなく新居が決まって早6年……。自分の好みではないこの家を、レトロな空間に変えていこうと日々奮闘中です。ものづくりが好きで『とりあえずつくってみる!お金はかけない!』をモットーにDIYを楽しんでいます♪いつも私のお相手をしてくれているRoomClipの皆様には、本当に感謝しています。ありがとうございます!
苦を忘れる、どこか懐かしい台所
petitesplumesさん宅のキッチンは、古き良き時代の日本への郷愁を覚える背面収納が印象的です。中には現代的な家電もありますが、それらもつくり出されたレトロな雰囲気にスッと馴染んでいます。それほど、古家具やこだわりの道具たちの個性がしっかりとしているのかもしれません。まずは、こうした穏やかで温かな空間にたどり着いた理由やこだわりから教えてください。
petitesplumesさん「古い水屋箪笥を主役にキッチンよりも『台所』という言葉が似合う、懐かしい雰囲気の空間を目指しています。料理は苦手で、料理の時間は苦以外のなにものでもありません(笑)なので、せめてキッチンに居ることが苦にならないように、大好きなものばかりに囲まれることにこだわっています。」
■優しく暮らしを見守れる、好きで包み込んでくれる場所

LDK全体を見渡せる対面キッチンは、そこに立つと目の前には家族の暮らしが庭まで伸びやかに広がります。ホッと心温まる眺めではないでしょうか。毎日の家事へのモチベーションも、家族の笑顔のためと実感するとますます高まりそう。『実は料理は苦手』というpetitesplumesさんにとって、この眺めとこだわりのものたちを愛でられる空間は癒しなんですね。
ここからは、そんな癒しの空間へと導くメソッドをピックアップしていただきました。暮らすことと食べることは切っても切れません。だから、料理も欠かせません。petitesplumesさんと同じようにちょっとストレスを感じてしまう方はもちろん、レトロな空間づくりを目指したい方は必見です。
■キーワード1 昭和レトロなほっこり空間


「古くて大きな水屋箪笥を中心に、大好きな古道具・アンティーク雑貨をレイアウトしています。おばあちゃんちのような、ほっこり落ち着く空間を目指しました。」
■キーワード2 足りないもの加えたい雰囲気は、DIY


「水屋箪笥だけだと上部が寂しかったので、飾り棚を設置し、収納の木箱なども手づくりしました。狭い空間なので、水屋箪笥を置くと他には何も置けません。電化製品なども全てこの中に納めないといけなかったので、炊飯器など蒸気の出るものは引っ張り出せるよう、スライドレールを取り付けました。雰囲気を合わせるために、吊棚やカウンターには板を張り付けています。」
■キーワード3 成長記録を兼ねた、数年後も楽しみなラベル


「ラベルの字は、全て子どもに書いてもらっています。書けるようになったばかりの子どもの字は、とても可愛いです。『残しておきたい!』という思いから、協力してもらうことに。数年後、これを見てほっこりしている自分が想像できます。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください


「年代や家族構成によってキッチンに求めるものは違うと思いますが、好きなものに囲まれると幸せな気分になるということは共通しているのではないでしょうか。
まとめ: ホッとする、思いが詰まった場所へ

主役になる家具を決め、雰囲気や使い勝手をつくりこんでいくpetitesplumesさんの台所づくりは、まるでオーダーメイドのようです。じっくりと自分で考え、自分で手を加えていくから、よりなじみが良く愛着も増しそう。お子さんの可愛い文字を活かす収納の工夫も素敵です。キッチンで使うラベルは、きっと数年もたてば変色や染みで趣も増します。そのとき、あどけないお子さんの姿を思い出し、笑顔がこぼれるのは間違いありません。
petitesplumesさんの台所には、たくさんの思いが詰まっています。だから毎日使っても飽きません。ぜひ、今回教えていただいた工夫やアドバイスを参考に、そんなずっと居心地の良いあたたかなキッチンを目指してみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部