RoomClipユーザーがだいじにだいじに使い続ける愛用品を紹介する連載。今回は、異国情緒やレトロの趣をセンス良くミックスさせたインテリアづくりをされているonigorosiさんのお宅で活躍中の収納棚「ハーマンミラーのイームズ ストレージユニット」をご紹介します。
■今回教えてくれたユーザーさん♪
onigorosiさん古いマンションをリノベーションして夫婦で住んでいます。大阪在住のDIY好き。ミッドセンチュリー家具や骨董品も好きです。
■ご紹介いただいた愛用品
ITEMハーマンミラーのイームズ ストレージユニットPRICE660000円(税込)SIZEW1207×D407×H1486mm工業生産のエッセンスを取り入れた美しく機能的なストレージユニットは、モダンを先取りするイームズデザインならではのアイテムのひとつです。物を見せる部分はまるでシンプルなフレームようであるのに、逆に隠す部分はアートのように魅せるディティールが特徴。こちらひとつで、あらゆる収納スタイルを臨機応変に楽しむことができます。
■デザイン美、収納力を兼ね備えた頼もしい家具


ミッドセンチュリーの様式美が際立つonigorosiさん宅は、落ち着いているけど遊びのある、心地よく胸躍る空間です。そんな中から今回ご紹介していただくのは、ダイニングに佇むアートのようなストレージユニット。ミッドセンチュリーを代表するデザイナー、イームズの作品のひとつであるこちらからは、ナチュラルでありインダストリアル、モダンでありレトロ、異国的であり日本的……様々な趣が漂ってきます。まずは、お気に入りのポイントから教えてください。
onigorosiさん「見た目よりも収納力があり、日本の古い食器棚みたいな使い心地です。なにより、ポップな形と木の温もりを感じるデザインが気に入っています。」
■お気に入り×お気に入りで、最高のディスプレイに

「真ん中の棚は、お気に入りの本やオブジェを並べる飾り棚として使っています。」
こちらのデザインには、イームズ夫妻が込めた家具に工業生産の美しさを発現させる意図や、日本文化から受けた影響が反映されているのだそうです。だからこそ、日本の古い食器棚のような懐かしさを感じるのかもしれませんね。
また、隠すと見せるを兼ね備えた様式も、日本のそれを思わせます。
■足し算ではなく引き算で突き詰めた美だからこそ……
onigorosiさん「大量生産時代につくられたものだからでしょうか、木が薄いような気がします。」
ミッドセンチュリーの家具は、無駄をそぎ落とす引き算の美学を教えてくれます。こちらは、工業生産のディティールを取り入れることで、繊細なようで頼もしい、しなやかなようで無骨という絶妙な佇まいに仕上げられているのではないでしょうか。そんな絶妙なデザインの向こう側には、『扱いやすく、見て楽しく、長く寄り添う』作り手から使い手への思いやりを感じます。それもまた、家具から漂う温もりの理由なのかもしれませんね。
■インテリアのピースになる収納

インテリアづくりをするとき、悩みの種になるのは生活感と収納ではないでしょうか?今回ご紹介いただいた愛用品は、インテリアのピースとしての優秀な佇まい、収納力、魅せる力がそろっていました。ひとつで何役こもなす優れものです。ちなみに、背面まで美しくデザインされているので、置き場所を選ばないのも特徴。
そしてこちら、引き戸と引出し、オープンラックが組み合わさったつくりのため、onigorosiさんのようにダイニングで使ったり、キッチンでカップボード代わりにしてみたり、デスク周りに組み合わせてみたりと、活躍の場も選びません。使用頻度が高いからこそ、いつも目にするものだからこそ収納家具の在り方はとても大切です。onigorosiさんのようにお気に入りと呼べるものと出会いたいですね。
執筆:RoomClip mag 編集部