RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、穏やかな透明感にあふれたホワイトインテリアづくりをされている、thoma918さん宅のキッチンをご紹介していきます。
ステイホーム中に家族で話をする時間が増えて、家を建てることになりました。そして2021年5月に新居が完成。夫婦と高校生、中学生の息子2人の4人+猫2匹家族です。家族全員でくつろげるリビングとホワイトキッチンが理想です。
ひと目惚れキッチンをベースにしたシンプル&ホワイト
thoma918さん宅のキッチンは、ホワイトインテリアの中にノイズレスに溶け込む白い空間です。本当にとことん白く、生活感を超えて透明感があふれていますね。まずは、こだわりの根本にあるであろう理想や、美しい環境を保つ秘訣を教えていただけますか?
thoma918さん「シンプルなホワイトキッチンが理想です。TOTOさんのショールームで、ひと目惚れしたクラッソを取り入れて設計をお願いしました。お花やハンドソープなど、お気に入りのものを少し飾る以外、キッチン用品は収納の中に片づけるようにしています。キッチンの隣にパントリーをつくっていただいたので、食品やペーパー類、洗剤などを収納しやすく家事動線も快適です。」
■家事の本拠地の顔的存在

なるほど、ひと目惚れから丁寧に理想を叶えていったんですね。手に入れた理想形を、収納や物量コントロールの工夫でキープする意識も参考にしたいポイント。また、間取り図を拝見するとthoma918さん宅のキッチンの向こう側には、ランドリーやパウダールームといった家事にまつわる空間が続いていることが分かります。
ここからは、そんな風に静かに家族や住まいを見守る存在に込められた工夫の数々に詳しくフォーカスしていきましょう。ホワイトキッチンに憧れているという方はもちろん、オープンなキッチンでの収納を悩んでいるという方も必見です。
■キーワード1 全体を徹底してホワイト化


「憧れのホワイトキッチンを目指し、徹底的に色を統一しました。まずベースは、TOTOさんのショールームで見た『クラッソ クリスタルスノー』のカウンターと同じものを採用。家電量販店で気に入ったBALMUDAのホワイトカラーで調理家電も多くをそろえています。」
■キーワード2 適量・適材適所を意識した収納


「引っ越しを機に、整理収納アドバイザーの勉強をしました。勉強したことを役立て、きれいなキッチンが続けられるとといいなと思っています。心掛けているのは、必要なものを厳選し、ものを増やし過ぎないようにすることです。IHの下にお鍋を収納したり、調味料の置き場をまとめたり、使い勝手に考慮して収納することで料理のしやすさもグッと上がりました。」
■キーワード3 収納効率や家事効率をUPするパントリー


「モデルルームで素敵なパントリーをいくつか見せていただいて、我が家も『キッチンの隣にパントリーが欲しい』と設計時に希望を出しました。扉をなくして家事の動作をひとつ減らしているのが、我が家のパントリーのポイントです。見通しが良い分、こまめな整理整頓が欠かせません。でも、食品の在庫がわかりやすいので、無駄なお買い物が減りました。また、食べ盛りの息子たちがいるので、冷蔵庫とは別にパントリーにも冷凍庫を置いています。ほぼ毎日お弁当を作るので、我が家の必需品です。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
thoma918さん「私は、たまたまですが、TOTOさんのショールームでひと目惚れしたキッチンを取り入れたいという明確な理想がありました。そのためか、キッチンづくりがとても楽しく、スムーズでした。
まとめ: 理想をより具体化しておくのが鍵

キッチンへの理想や希望は、人それぞれにきっとたくさんあるのではないでしょうか。デザインや色・素材、スタイル、収納……バラバラに思えるこれらを、パズルのように組み合わせてイメージすると自分の求めるキッチン像が具体的になります。でも、それを全部叶えるのは難しいかもしれません。ただ、具体的になっているほど無駄も削ぎ落しやすく、思いがけず足りないものも見えてくるものです。thoma918さんのキッチンづくりは、そうした工程を丁寧に積み重ねた空間なんだなと、お話を伺って感じました。
最大の目標であるホワイト化への意識をベースに、それを引き立てるための収納力を考え、家族にあったレイアウトやプラスアルファを整えていく。とても合理的でした。シンプルを美しく魅力的に仕上げるには、こうした複雑かつ丁寧なプロセスが不可欠なのかもしれません。ちょっと大変そうと尻込みしたくなりますね。でも、憧れを目指している時間にはワクワクがつきものです。ぜひ、今回教えていただいたアイデアやアドバイスを参考に、まずは楽しみながら丁寧に理想へ思いを馳せてみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部