本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回お話を伺うのは、物語る余白を味わうジャパンディスタイルをイメージしながら1Kをコーディネートされているumai-bさんです。雰囲気のあるシンプル、趣きのあるミニマルを楽しむ秘訣に迫ります。
今回教えてくれたユーザーさん♪
■プロフィール
umai-bさんコロナで在宅勤務になったのを機に、家の片付けを始めてミニマリストになりました。しかし殺風景すぎて気に入らず、過ごしやすい部屋を求めてインテリアにはまりました。
■お住まい

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

「駅から近く、職場へのアクセスもよかったのが決め手です。壁が分厚く音漏れの心配がなさそうなのも気に入りました。壁の一面がコンクリート打ちっぱなしのデザイナーズ物件でもあるのですが、入居した6年前はあまり意識していませんでした。」
お部屋のこだわりを教えてください

「狭さを感じさせない、広々した8畳1Kを目指してます。置く家具を厳選して、持ち物も減らし、収納棚は持たないようにしています。テイストは北欧のエッセンスに若干、和風を足したジャパンディスタイルをイメージしています。」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?

「ワークスペースです。テレワークなので、ここで仕事をする時間が長いです。ゲームする場合も大体ここです。YouTubeを見たり、食事したり、飲酒やリラックスする時はハイバックチェアに座っています。」
部屋を広く見せ、ゆったり使う工夫【ここがポイント!僕&私の工夫】
■①余白を生む家具に変える

「空間に余白をつくりたかったので、持ち物を減らして収納付きベッドから無印良品の脚つきベッドフレームに買い替えました。ベッド下の床が見えて、ほどよい間が生まれます。また、ベッドの脚は12cmと低めのものを選びました。
■②余分な家電を持たない

「テレビを持たず、パソコン用ディスプレイで兼用しています。1人掛けチェアに座る時だけワークデスクをチェアの正面に移動させ、動画配信サービスの視聴に使っています。ディスプレイの高さが高めなので、ハイバックチェアにもたれると視線が上がってバランスがいいです。」
■③コンパクトで効率のいい家具に厳選する

「家具も1人掛けチェアやサイドテーブルのように、小ぶりのものや兼用できるものを選んでいます。こうすることで、入口扉から窓とクローゼットまでの通路を、幅1m程度と広くとることができました。」
■④床より壁や天井を活用する

「床置きは最小限にして、天井から吊るすか壁にかけるインテリアを心がけています。アートや民芸品、ミラー、ビカクシダを壁にかけて、モビールをベッドの上に吊るしました。スタンドライトの代わりに、ペンダントライトを低めにぶら下げました。」
■⑤植物で動きと奥行きを出す

「部屋を片付けすぎたとき、殺風景で落ち着きませんでした。そこで、思い切って大きな観葉植物(フランスゴム)を購入したところ、一気に癒し空間になりました。エアコンの風を避けるため、デスクとチェアの間に置いています。両側から見られるのでちょうどよかったです。」
最近買ったナイスなアイテムを教えてください
ITEMアクタスの観葉植物一式PRICEトータル約4万円
フランスゴムの木はアクタスで購入し、植物と鉢カバー、台など合計で4万円と少々でした。安くないですが、購入後の管理について相談にも乗ってもらっていて、枯らしたくない植物初心者にはありがたかったです。
今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください


「飾る物を変えて季節感を出したいです。
お話をお伺いして

umai-bさんの1Kレイアウトは、手前にワークスペース、奥にベッドと非常にシンプルです。ベッドの横にはコンパクトにリラックススペースも作られていますが、可動式のワークデスクとパソコンを臨機応変に移動させることで、テーブルやテレビといった大きな存在を省いているのが特徴的。物を減らすだけでなく、省き補う工夫もしていてジャパンディスタイルに不可欠な『心地の良い間』の演出に続いていきます。
ジャパンディスタイルとは、日本の詫び寂びに通じる美意識をベースにしたインテリアの作り方。大切にしたいのは、無駄を省いたミニマルさの先で余白に美しさを感じる余裕です。一度、殺風景を味わったumai-bさんだからこそ、そのことを何よりも大切にできるのかもしれません。だから、そのお部屋づくりやレイアウトの工夫には気づきもいっぱいあります♪『シンプルがいい、でも物足りなくてワクワクしないのはなんだかな……』そんな風に感じる方はぜひ、参考にしてみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部