「おだやかにさらりと洗練した、モルタル床の小さな家」 by tnoieさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、しん。

今回ご紹介するのはこの方です！

2022年の6月に引き渡しを迎えた小さな家で、夫婦と娘、猫の3人と1匹暮らしをしています。実は、洗面台や子供部屋などの工事がまだ終わっていません。完成を楽しみに待ちながら、新居での暮らしを楽しむ日々です。

聞こえてくる優しいオノマトペ

■モダンに洗練されたラスティック

tnoieさんご家族の住まいは、2LDKの平屋です。正面に中庭を臨む玄関は、木枠のガラス戸×コンクリート土間。オーガニックな肌触りや素材感を味わう『ラスティック』を存分に表現しながら、『モダン』に研ぎ澄ませ、とことんシンプルにまとめあげるtnoieさんのインテリアスタイルが凝縮しています。

靴を脱いでお邪魔しようとすると目に留まるのは、弧を描く上がり框の際でキラリと輝く『take off your shoes』のメッセージ。いらっしゃいでも、ようこそでもありません。でも、このひと言の演出からは、定番の台詞よりもあたたかく優しいおもてなしの心を感じます。

足元から視線を上げれば、本格的にラスティック×モダンに洗練された世界が待っていますよ。白とコンクリート、木、『さらり』という音が似合う質感で魅せる空間を、ほんの少しの金色で上品に彩っているのが印象的。最小限のもの、さりげないものでスタイリングされているのですが、素朴な風合いの豊かな表情を孕んでいるからか眺めていて飽きることがありません。

■暮らしを思って選ばれた家具たち

モルタル床のLDKは、tnoieさんが『一日の中で最も長い時間過ごす場所だから、ギュッと好きを詰め込みました』と語るイチオシの場所です。中でも顔となるのが、長めのダイニングテーブルではないでしょうか。

ダイニングの奥に控えているのは、中庭に面したリビングです。ゆったりとしたロースタイルと黄金色（ゴールドベージュ）のソファに自然と視線が向かいます。ちなみにこちら、猫の爪とぎにも強いモケットという素材で作られていて、猫を飼っている方は必見のアイテムなのだそう。無駄なく洗練しつつも、自分たちの暮らしに必要な機能や耐久性はしっかりおさえているのもtnoieさんの暮らしづくりの魅力です。

■全ての場所に行き渡る思いとこだわり

どこかインダストリアルな無骨さも感じられる小ぶりなシンクと、その形に呼応するような丸みを帯びたミラー。ミラーのフレームの金色にリンクするタオル掛け……コンパクトに手を洗う必要を満たす美しい眺めです。そしてなんとここは、お手洗いの中です。こんなにも癒しを感じるスタイリングのお手洗いだと、うっかり長時間過ごしてしまいそうです。このように、tnoieさんのインテリアへの丁寧なこだわりは、家中全ての空間へ行き届いていました。

無駄がないけれど個性があって、表情豊かなのは、モダンな形や素材の味を活かしていることだけではないかもしれません。

tnoieさん邸の間取り図

tnoieさん宅は2LDKの平屋です。特徴は、玄関から中庭を挟むように間取りが二手に分かれていること。でも、大開口による視覚的なつながりがあり、家族がどこにいても何となくわかる見通しのよさも備えています。

tnoieさんのお部屋ギャラリー

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