RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は黒のシックさを存分に味わう、さらりと美しい暮らしづくりをされているshiononoさんとそのお宅をご紹介します。
今回ご紹介するのはこの方です!
shiononoさんシンプルなモノトーンインテリアが大好きな30代シングルマザーです。おしゃれで快適なお家づくりを目指しています。
モダンな暮らしの美術館
■表情豊かに黒を楽しむ
shiononoさんとその娘さん、そして愛犬のポメラニアンが暮らすお住まいは2LDKの間取りです。その全体をあますところなく、モノトーンでシックにコーディネートされています。特に印象的なのは、『魅せる黒』。
一見、透明感のある白基調のスタイリングなのですが、実のところ主役は黒だなと感じます。微妙な濃淡や質感の違い、形……とにかく黒の表情が豊かだから。そしてそれはまるで美術館に飾られたアートさながらで、どこを向いてもワクワクと知的好奇心や想像力を刺激されます。

shiononoさん宅のインテリアを美しく際立たせるのは、無機質なアイテムの表面に現れる『揺らぎ』かもしれません。例えばダイニングでなら、ストーン調のテーブルやアクセントのウォールアートに鉱物的質感が現れています。それらはソリッドな凛々しさをたたえつつ、自然な色ムラや模様を持っているからシンプルなのに表情豊か。この豊かさが、メリハリの良いモノトーンモダンに優雅さ、穏やかさといった心地良いリズムを与えていました。
■アートを欠かさないスタイリング

また、shiononoさんはスタイリングの中にアートを欠かしません。そのアート選びがまた素敵なんです。平面に限らず、素材を活かした立体的なもの、変形サイズなど多種多様。

shiononoさん宅のアートにはもうひとつ大きな特徴がありました。それは『抜け感』です。立体的なものにしろ、平面的なものにしろほとんどの場合、フレームいっぱいに収めないなど飾る中に余白を残しています。だからしっかりディスプレイを楽しんでいても、shiononoさんはすっきりとミニマルな雰囲気。これは、飾りたいものが多い時、大胆なサイズの作品を飾りたい時にぶつかる『雑多感・圧迫感』問題を解決するテクニックとしてもきっと有効です。
■生活感すら美しく

シンプルにモノトーンと無機質で空間を組み上げるshiononoさん宅では、生活感は希薄です。けれどもキッチンを見れば家電が並んでいます。ティッシュやゴミ箱、洗剤、タオル、普通にあるんです。ただ、その全てが見事なまでにモノトーンモダン。徹底されているから、生活感すら美しいのですね。インテリアにこだわるほどに辿り着く『無理なく生活感を排する』というテーマの答えを見たような気がします。

住まいの中でも生活感がギュッと集まる洗濯室だってブレません。アートもあるし、モノトーンモダンな家具や雑貨もあります。その中に溶け込むようにピンチハンガーもありました。見せたいものはシックな黒で目立たせ、目立ってほしくないものは背景色である白に溶け込ませているのが巧み。これもまた真似したくなるテクニックではないでしょうか。
shiononoさんのつくり出す空間はシンプルであり、優雅でもありました。そんな『素敵』が自然と詰まったお住まいは、まるでモダンな暮らしの美術館。きっと眺めるほどに新しい発見やユニークなアイデアを与えてくれます。ぜひ引き続き注目してみてください。
shiononoさん邸の間取り図

shiononoさん宅は2LDKの間取りです。全体をモノトーンでシックにコーディネートされています。そして、そこにモダンな照明のアクセントをつけることで昼と夜それぞれのリラックス感を演出し、アートを楽しむ至福の時間を日々楽しんでおられるそうです♪
shiononoさんのお部屋ギャラリー
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執筆:RoomClip mag 編集部