
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は優しい透明感で癒してくれる、ホワイト基調のエレガントなインテリアづくりを楽しむmiyu39さんに、キッチンづくりのこだわりや工夫をお伺いしていきます。
一人娘が独立して、夫婦二人暮らしが始まりました。マンション暮らしでも良かったのですが、娘がやがてパートナーを連れて来たり結婚して子供が産まれたりした時、安心してゆったり泊まりに来れるよう家を建てることにしました。大人二人なので手入れの行き届く広さの家です。外壁は洋風なレンガ調、インテリアは私の好きなホワイトエレガントをテーマにしています。キッチンも好きを詰め込んだ、心地よい空間に仕上げました。
好きが詰まった、プチエレガント
miyu39さん宅のキッチンには、大人になってから思い描く『可愛い』のイメージがギュッと詰まっています。ただ愛らしいだけではなくきちんと品があって、引き算もできていて、心地良い。それがmiyu39さんのつくるキッチンに最初に抱いた印象でした。では、そんな素敵な空間には、どのようなテーマやこだわりが込められているのでしょう?まずは気になるその辺りのお話しからお伺いしていきます。
miyu39さん「わが家のキッチンは、とにかくおしゃれで可愛らしい『プチエレガント』がテーマです。キッチン本体は劣化しにくいのに惹かれ、タカラスタンダードのホーローキッチンにこだわりました。衛生的で汚れにくくお手入れもしやすいと、満足です。いつまでも新品のような美しさをキープしています。
■背面を魅せるペニンシュラ

なるほど、とにかくおしゃれに可愛く♡素敵です。そんな思いが凝縮したキッチンだから、ダイニングやリビングからの見通しも抜群。特に、アクセントクロスとディスプレイを楽しむ背面は、インテリアの雰囲気を盛り上げていますね。
ここからは、そんな素敵なキッチンの眺めを支える収納や仕様の工夫に注目しながら、さらに詳しく拝見していきます。『好みのデザインや雰囲気も手に入れたいけど、使いやすさや掃除のしやすさも捨てがたい!』ちょっと難しそうなこの両立を目指す方は、特に必見です。
■キーワード1 作業面は広く、収納は大容量で使いやすい


「ペニンシュラスタイルのワイドなワークトップは、シンク一体型の人造大理石を採用しました。調理スペースが広いので、とても使いやすいです。また、優しい雰囲気の人造大理石のホワイトシンクは、水滴も気にならずお手入れが楽々。
カップボードも広々としたものを選んだため、家電を置いても作業スペースが確保できます。上から下まで全収納にした甲斐あって、食器類をたっぷりしまえる大容量なのも気に入っているところです。」
■キーワード2 使いたいものをすぐ取り出せる快適配置

「全収納にしたカップボードです。時々しか使わないオーブン用食器類は一番右、真ん中は朝食用で、左の一番上は毎日のサプリメントや常備薬、ティッシュ類やハサミの定位置になっています。今使いたいものをすぐ手に取れる配置です。特に、サプリや常備薬を、お水と一緒にすぐ飲める動線がとても便利。
■キーワード3 ゆとり分で楽しむ、お気に入りディスプレイ

「キッチン背面のカップボードを長めにしたことで、ゆとりが生まれました。必要な家電を置いても余裕があります。そこで、IKEAの棚にはお気に入りのマグやグラスなど、その時の気分で好きなものをディスプレイして楽しむことにしました。お気に入りを飾ると、癒されるし自分だけの幸せ空間になります。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
miyu39さん「今は本当に素敵なキッチンがたくさん存在していますね。ですが、デザインもレイアウトも選べるのはひとつだけ。だからこそ、自分は何が好きでどんな風にキッチンに立ちたいのかを想像しながら考えるといいのかなと思います。対面でおしゃべりしながら料理したい人もいれば、黙々と一人で作業に打ち込むのが好きな人もいるはずです。それぞれの好みのスタイルに合ったひとつを選べると良いですよね。
そして、背面クロスやカラーなどもやっぱり自分の好みを取り入れるのが一番だと思います。自分の好きがたくさん詰まった空間なら、飽きることなくずっと大好きでいられます。あと、毎日使う水まわりは、お手入れや掃除のしやすさも重要。
まとめ: 大事な機能を、大好きでラッピング

miyu39さんのキッチンづくりには、機能美とデザイン美その両方がしっかり詰まっていましたね。どちらかを優先すれば、どちらかに妥協が出そうなものです。その秘訣は、大事にしたい掃除のしやすさや収納力を大好きなデザインや色でラッピングしているところにありました。その中で、快適な広い作業スペースも確保されているからお見事です。また、収納力や広い作業スペースを大切にしたことで『ゆとり』が生じるのは、嬉しいギフト。そこにはお気に入りを飾ったり、季節の植物やアートを取り入れたりもできます。
『欲しい』を諦めないと、意外と贅沢にあれこれ楽しめるんだな……というのは、今回お話を聞いて得た大発見。ぜひ、miyu39さんのアイデアやアドバイスを参考に『こうありたい!』を詰め込んだキッチン、目指してみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部