本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。



今回は心地よい夢の中にいるような空間を1Kに実在させているKOHさんに、お部屋づくりのアイデアや暮らしの中で大切にしていることを教えていただきました。



今回教えてくれたユーザーさん♪


■プロフィール

KOHさん

大阪市内で一人暮らしをする、22歳のデザイナーです。お酒とコーヒー、インテリア、アンティークや英国のクラシカルなものが好き。自分に無理のない優しい暮らしを心がけています。


■お住まい

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
お住まいの地域: 大阪市内お部屋の種別: 1K(キッチンと居室がドア等で仕切られている)居住面積: 25m2家賃: ヒミツこの家に住む人: ひとり暮らしご職業: デザイナー趣味: 読書とカフェ巡り、音楽鑑賞

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「築4年と新しいこと、お部屋はもちろんエントランスのデザインもきれいなことです。一番の決め手は、とても使いやすそうなクローゼットの配置でした。7.5畳のお部屋ですが、クローゼットの配置のおかげでそれ以上に広く使えている気がします。ベランダからの見晴らしが良いのも気に入っているポイントです。」



お部屋のこだわりを教えてください

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「ドアを開けた瞬間、都会の喧騒から異国へ迷い込んだかのように感じられる、静かでどこか懐かしい空間を目指しています。西洋のアンティークやヴィンテージのものが好きで、ショップで集めたお気に入りの雑貨を組み合わせてコーディネートをしています。お部屋づくりに関しては、吉田篤弘さんの小説の世界観に影響を受けている部分が多いです。」



気づいたらいつも居る場所はどこですか?

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「ソファです。座って、テレビでYouTubeの焚き火や海、水族館、イギリスのお散歩動画などを眺めていることが多いです。50インチと少し大きめのテレビの大画面から流れる景色は、まるでお部屋の続きのように楽しめます。また、ソファからは窓越しに空がよく見えるので、雲の流れをぼーっと見ていることもありますね。」



都会で疲れた心を休める、自分に優しい暮らし【ここがポイント!僕&私の工夫】


■①心に味方してくれる、手づくりカバーで揃えた本たち

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「ここは特にお気に入りの本を並べているスペースです。少し手間ですがお部屋の雰囲気に馴染むように、黒の画用紙でひとつひとつブックカバーをつくりました。

お気に入りの本がそばにあると、その物語の登場人物たちが自分の心の味方をしてくれているような気持ちになります。」


■②アンティークから感じる、あたたかな気配と物語

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「アンティークやヴィンテージのものが好きです。 一人暮らしってやっぱり少し寂しくなる時があるのですが、 昔誰かが火を灯していた燭台から放たれる明かりや、 きっと同じ物語を読んでいた人がいるはずの古本、 きれいごとかもしれませんがそういった物と共に生きてきた人のぬくもりが少しだけ自分の心もあたためてくれるような気がします。」


■③時間や明暗の自然な移ろいを楽しむ

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「夜を受け入れる暮らしを心がけています。これは日照時間が短く、夜が長い北欧の暮らしからヒントをもらいました。『陽の光の当たらない空間を打ち消そうとするのではなく、少ない灯りで夜の暗闇を受け入れて楽しむ』というのも、疲れた心を癒すアイデアのひとつだと思っています。」


■④お部屋の外を味わう時間も大切に

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「ベランダに出て、外の風を感じる時間をつくるようにしています。マンションやアパートでの暮らしにとって、ベランダやバルコニーは唯一の『自分だけの外』なので大切な空間だと考えています。テーブルセットを置いてゆっくり街の景色を眺める時間は、お部屋に篭り切って少し暗くなっていた気持ちにも風を吹かせてくれます。」


■⑤心惹かれた世界観をインテリアに取り入れる

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「ベッドサイドの壁にはお気に入りの絵を飾っています。こちらはIKEAのアートフレーム。イラストの他にも、お気に入りの曲の歌詞のフレーズや、好きなものをプリントして額縁に入れています。自分に馴染む世界観を形としてインテリアに採り入れることは、自分自身の心を守る手段でもあると感じます。」



最近買ったナイスなアイテムを教えてください

ITEMDelonghi /エスプレッソ・カプチーノメーカー スティローザPRICE19,800円(税込)
「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん

コーヒーで心と身体を目覚めさせるために、エスプレッソマシンを購入しました。ハンドドリップで淹れるより手間がかかりません。私は味わいの濃いアメリカーノが好きなので、自宅でエスプレッソを淹れることができるようになってからは、毎朝起きるのが少し楽しみになりました。見た目も可愛いので、すごく気に入っています。



今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん
KOHさん

「DIYに挑戦してみたいです。自分好みのデザインのものを見つけるのは意外と難しく、出会いもかなり少ないです。

私の実家にはアンティークのステンドグラスをDIYしたドアがあり、リビングに明るい色彩を与えていることが印象的でした。自分の手で家具や小物に手を加えられるようになったら、もっと『好きに囲まれた空間』をつくれるのだろうなと思っています。」



お話をお伺いして

「25m2。喧騒を遠ざけ、暮らしごと優しく包んでくれるお部屋」 by KOHさん

KOHさんのお部屋には、スチームパンクの力強さがあるかと思えば、クラシカルで重厚な趣きがあり、時にフェアリーな優雅さがあります。見方によってはまったく違う印象を受けるはずの様々な要素が詰まっているのが特徴でした。けれども、そこにチグハグさはありません。むしろ心地よく、夢のように優しい。きっと、静かにゆったりと好みの世界や時間に浸れるお部屋づくりを大切にされているからだと感じます。

同時に、視線が外(空)へと向く家具のレイアウトも開放感と過ごしやすさをアシストしているのではないでしょうか。テレビ画面を通して、非現実感をより自然によりリアルに演出するテクニックも素敵でしたね。他にもKOHさんのお部屋には、好きな世界観で暮らしごと包んでしまうような見事な演出が数多く散りばめられています。ぜひ参考にしてみてください。



執筆:RoomClip mag 編集部
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