本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回はコンクリート打ちっぱなしのワンルームで、モダン&ナチュラルなインテリアをしなやかに楽しむtsukaharuさんに、お部屋づくりのこだわりやアイデアを教えていただきました。
今回教えてくれたユーザーさん♪
■プロフィール
tsukaharuさん長崎県在住の20代女です。1日の大半を部屋で過ごしています。教会の鐘や汽笛の音が聴こえるアパートで、長崎の町を感じながら日々をゆったりと暮らしています。
■お住まい

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

「実家から独立するタイミングもあり、住居兼仕事部屋を探していました。まず魅力に感じたのは、長崎市内、駐車場・ネット込みで家賃が4万円台という点です。そのうえで、コンクリート壁やカウンター付きのキッチンといった内装に一目惚れ。それらすべてが入居の決め手となりました。」
お部屋のこだわりを教えてください

「在宅ワークでほぼ一日中家にいるため、極力生活感を出さないことと、飽きが来ないシンプルなアイテムを選ぶこと、配色に気を配っています。また、壁が無機質な素材なので、観葉植物やドライフラワー、布製品などの有機的なアイテムを用いて部屋全体のバランスを取っています。」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?

「備え付けのキッチンカウンターです。食事をしたり、コーヒーを飲んで休憩したり、仕事以外の時間はここで過ごします。その向かいの壁にはプロジェクターで映像を投影して、Youtubeや映画鑑賞を楽しめるようにしました。
生活感を出さないワンルームスタイリング【ここがポイント!僕&私の工夫】
■①収納を増やすより、厳選して物量を抑える

「かつては物が捨てられない性格でしたが、断捨離に踏み切り、軽自動車一台分で引越しをしたんです。今は収納を増やすのではなくて、物を減らすことを心がけています。どうしても生活感が出るアイテムについては、扉付きの棚に収納しています。」
■②DIY塗装でインテリア浮きを回避する

「生活感が出やすかったり、統一感を損なったりする家具やアイテムは自分で塗装してインテリアに馴染ませています。例えば、白かった冷蔵庫はマットブラックに、ダークブラウンだったデスクはベージュに塗り替えました。ハケとペンキさえあれば誰でもできるので、買い替えを検討するなら、その前にぜひ一度やってみて欲しいです!」
■③テレビをやめて、プロジェクターに投資する

「我が家にはテレビがありません。その代わりに据え置きのプロジェクター(Anker Nebula Vega Portal)に費用をかけました。毎日のニュースの確認も映画鑑賞も、朝や仕事中のBGMもこれひとつでOKです。」
■④配線ジャングルは収納ツールに飲み込ませる

「デスク周りのジャングルのようだった配線は、デスク下にさりげなく置いている配線用の収納ボックス(ニトリの配線ボックス)の中にしまっています。こちらも元は白でしたが、ペンキで黒く塗装しました。」
最近買ったナイスなアイテムを教えてください
ITEM無印良品のマグネット付きセンサーライトPRICE1,990円(税込)
明るい場所では反応せず、一定の暗さで人の動きに反応するセンサーライトです。マグネット式なので、金具(金属部分)があれば簡単に取り付けることができ、暗いクローゼットの中を明るく照らすのに活用しています。玄関や廊下にも設置したく、買い足しを検討中です。
今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください


「デスクの反対側の壁に物足りなさを感じるので、アートを飾りたいです。黒、ベージュなどの部屋の配色を取り入れた幾何学模様のポスターの購入を検討しています。
お話をお伺いして

tsukaharuさんのお部屋は、玄関を入って最初の扉を開けると全てがオープンなワンルームです。印象的なのは、まず最初がキッチンの内側であること。カウンターの外側ではなく、内側からお部屋がスタートするのです。このカタチ、コンパクトなキッチンにつきまとう動きの取りにくさを、通路を生活動線と共有することで解消しているのも面白いところ。
また、この場所にキッチンとカウンターがあることで、カフェやバーのようにくつろぎながら全体をのんびり見渡すことができます。そしてこのスタイルのキッチンならば、あえてダイニング用の家具を置く必要もありません。だからこそ仕事場を兼ねるお部屋の中心を、ワークスペースにゆったりと割くことも叶います。ぜひtsukaharuさんのレイアウトの楽しみ方や暮らしをすっきり整える『物』との向き合い方を、素敵なお部屋づくりの参考にしてみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部