RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。
今回は、暮らしに関わる物を厳選しながら整う工夫をし、透明感のあるニュートラルな空間づくりをされているaoipisuke1010さんに収納のコツをお伺いしました。
今回教えてくれたユーザーさん♪
aoipisuke1010さん3人家族です。2015年に家を建てて新居に引越したときには、4tトラック2台分の荷物がありました。そこから収納家具を全て手放し、造り付けの収納庫に収まる量まで物も手放したところ、今では空っぽの収納庫まであるくらい少ない物で暮らせています。
造り付けの収納庫を基に適量化を図る

aoipisuke1010さん宅を拝見させていただくと、まるで引き渡し直後のようなフラットさと生活感の希薄さに驚きを覚えます。けれども決して淡泊なわけではなく、あたたかく優しい雰囲気に満ちているから、美しいけれど安心感もきちんとあるのが素敵なところ。とはいえ、暮らしていくにはさまざまな物が必要になるはず……いったいどこにどのように収納すれば、ここまでニュートラルに暮らしを洗練できるのでしょう。まずはその背景になる物との向き合い方や収納のこだわりについてお伺いしました。
aoipisuke1010さん「収納するための家具やラックは使わずに、造り付けの収納庫に収まる量まで減らすことをまず考えました。 なるべく余白を残して、飾るように置くのもこだわりです。 部屋に出しておくのは極力必要な物かつ、気に入ったデザインに厳選しています。」
なるほど、確かに収納家具がありません。それだけで空間の余白が増しますね。『物を減らし、飾るように置く』というのも、なんだか貴重な物を大切にしまうような感じがして、日々の暮らしの丁寧さが増しそうな気がします。でもそれを『どうやって』実践していいかが分からない!という方、きっと多いと思います。ご安心ください。
物を減らし、飾るように置くための3つの『ない』
■その1 隙間なく物を置かない


「私は物を隙間なく収納すると、物が増えたときに収納するのが面倒に感じる性格です。余白があれば、使った後戻すのも簡単だし、増えた物を置くスペースをつくるのも苦になりません。なにより、余白があるからすぐ片付きます。それでも、物が増えたときは手放す物がないかを確認しています。そうすることで買うことに慎重になれるからです。お気に入りの物だけを飾るように収納した収納庫は、開けるのが楽しくなります。」
■その2 収納ケースの数で勝負しない


「以前は200個以上の収納ケースを持っていました。そのときは、収納とはケースをたくさん買ってパズルのように詰めることだと思っていたからです。しかし、物を手放していく最中で、収納ケースもたくさん不用になっていきました。今は30個ほどに減っています。細かい物はケースに入れますが、基本的に物が少ないのでそのまま並べるだけで問題ありません。ケースに入れていないから、取り出すときもワンアクションです。」
■その3 その場に無関係な物を置かない


「その場で使う物だけを、その場に収納するようにしています。例えば玄関収納は、外で使う物だけです。そうしていると、あまり使ってない物も見えてきます。それらが収納場所に入らないとつい、別の場所に逃がしてしまいがちではないでしょうか?でも、よく考えたら今後もいらない物かもしれません。
オススメの収納アイテム
ITEM無印良品のポリプロピレン収納キャリーボックス・ワイドPRICE1,090円(税込)
薬を薬箱に入れていたのですが、箱を取り出して蓋を開けて薬を取り出すというのが面倒でした。こちらに変えたところ、仕切りと持ち手があるため、すぐに手元に持ってきて必要な薬を取り出せるようになりました。メイク用品を収納するのにも向いていると思います。
最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました
aoipisuke1010さん「収納が苦手な原因は、たくさん持っている物をパズルのように収納しようとするからかもしれません。一旦は片付いても、余白がなければまたリバウンドしてしまいます。思い切って自分の管理できる最小限の量まで、物を減らしてみるのはいかがでしょうか。すると、自然に片付くし片付けやすくなると思います。」
余白のある豊かさ

aoipisuke1010さんのお話しは、どれも目から鱗でした。物を減らしていく潔さも、究極にシンプルな収納の仕方も、そしてそこから得られる豊かさも、とにかくすべてが画期的。そして『なるほど』と納得の声と簡単の溜息が同時に漏れます。
教えていただいた実践されていることや工夫、こだわりは、ひとつひとつが難しいわけではありません。ただ、思い切る勇気が必要かもしれません。『片付けが苦手だな、収納リバウンドにうんざり!生活感なくしたい……』もし、こんな悩みや思いがあるのなら、いきなり全体でなくても大丈夫です。
執筆:RoomClip mag 編集部