縦長リビングは、コーディネートしだいで、暮らしやすくおしゃれな空間に仕上げることができます。長方形タイプの間取りを生かしたお部屋づくりには、家具のレイアウトや、インテリアの選び方にもポイントがあります。
ソファの選び方
リビングの主役とも言えるソファは、選び方しだいで、お部屋の雰囲気や過ごしやすさが変わります。大型家具に分類されるソファは、圧迫感が出やすいため、縦長リビングにふさわしいデザインを選ぶことが大切です。
■ソファの高さをおさえる
mamiさんのリビングでは、空間がより広く見えるように、高さをおさえたソファがコーディネートされていました。低いソファは視界をさえぎらないため、リビングの圧迫感を軽減してくれます。素材や色合いなど、キッチンからリビングまで統一感のある、まとまりのいいインテリアコーディネートですね。
■フロアソファを使う

床に座る様な感覚で使えるフロアソファがあれば、mamikoさんのような開放的なリビングをつくることができます。低いソファを使えば、天井までの距離が長くなるため、縦の空間が強調されてお部屋が広く見えます。高さのあるソファよりも安全に使用できるので、小さいお子さんがいるご家庭にもおすすめですよ。
■ソファを置かない

reichelさんのように、リビングにソファを置かず、クッションや座布団を使ってくつろぐ方法もあります。家具の中でもサイズの大きいソファを置かないことで、スペースの節約になり、お部屋の圧迫感も軽減できます。淡い色合いでコーディネートをまとめれば、リビングがさらに広く感じられますね。
レイアウトの工夫
縦長リビングは、家具のレイアウトも重要なポイントになります。横幅がせまく、圧迫感が出やすい長方形タイプのお部屋も、工夫しだいで開放的な空間に仕上げられます。
■スペースを空けておく

haruさんは、いつお孫さんが遊びに来てもいいように、ソファを壁際に寄せて、リビングを広く空けているそうです。床に物を置きすぎないことで、スペースに余裕が生まれ、見た目にもスッキリとした印象に仕上げられます。ラグを敷いておけば、床に座ったり寝転んだり、自由な体勢で過ごすことができますね。
■壁を上手く活用する

縦長リビングでは、壁面を上手く活用することで、開放的な空間が実現できます。puu.tuuliさんは、窓と窓の間にある壁際にソファを付けて、リビングスペースが広く取れるように工夫していました。シェルフを使った間仕切りと組み合わせれば、ほどよく仕切られた、落ち着きのある空間がつくれますね。
■シーンに合わせてレイアウトを変える

暮らしのシーンに合わせて、お部屋のレイアウトを変えているso.yuさん。来客時には、リビングが広く使えるように、ソファを窓際に移動させているそうです。テレビ台と平行に配置するよりも、リビング横の和室とのつながりが出るので、視覚的にも広々とした印象に仕上げられますね。
その他のコーディネート術
縦長リビングにふさわしいコーディネート術には、他にもさまざまな方法があります。ユーザーさんのアイデアや工夫を、お部屋づくりに生かしてみましょう。
■抜け感のある素材を取り入れる

アクリルやガラスなどの抜け感のある素材は、お部屋の圧迫感を軽減してくれます。mrrt1021さんは、リビングダイニングが少しでも広く見えるように、透明な素材をテーブルなどで取り入れていました。無機質な印象の家具が、つやのある床面のデザインにマッチしていますね。
■軽やかなデザインの家具を選ぶ

床面をできるだけ隠さないことで、部屋が広く見えるように工夫しているsunさんは、軽やかなデザインの家具を選んでいました。華奢なフォルムの家具を使えば、床の見える範囲が広くなるため、開放的な空間がつくれます。白を基調にしたリビングに、黒の差し色が映える、メリハリのあるカラーコーディネートが素敵ですね。
■テレビを壁に付ける

部屋の横幅が狭くなる縦長リビングでは、テレビとソファの距離感が重要なポイントになります。+CHIHARU+さんのリビングでは、壁にテレビを付けることで、テレビ台を置くスペースが節約されていました。デッドスペースになる壁面を有効活用すれば、レイアウトの幅も広がりますよ。
■スリット窓を取り入れる

家具を置くために必要な壁面を残しながら、採光や通風を叶えてくれるスリット窓は、縦長リビングの強い味方です。maihomeさんは、横長のスリット窓下にソファをぴったりとおさめていました。外の景色が見えることで、室内の圧迫感が軽減されるだけでなく、光も取り入れられるため、明るいリビングがつくれますよ。
縦長リビングのコーディネート術には、さまざまな工夫やアイデアがありました。ご紹介した実例を参考にしながら、おしゃれで暮らしやすいお部屋づくりに挑戦してみてくださいね!
執筆:kumasyan0619