「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回ご紹介するのは、澄んだ空気が静かに流れていくような、洗練した空間づくりをされているspkさん宅のキッチンです。

こだわりや大切にしていることをじっくりお伺いしていきます。

spkさん

昨夏に転居し、今のマンションで暮らしています。普段の帰宅は遅く、家で過ごす時間は短いのですが、だからこそ、その短い時間を心地よく過ごせる住まいにしていくことを大切に考えています。



削ぎ落とし、洗練する空間づくり

spkさん宅は、研ぎ澄まされたモダンな空間です。それはキッチンも同様。生活感は希薄で、凛として美しい佇まいをしています。まずは、そんな風にキッチンを素敵に仕上げていくうえでのテーマや意識したことを教えてください。

spkさん

「家全体を通して、ものと色を少なくしてスッキリさせています。キッチンもそれに則ってコーディネートしました。周囲の人からは『ホテルみたい、モデルルームみたい』と言われます。それは目指す方向性であるので、もっと磨き上げていきたいと思っています。」


■インテリアとしても、生活の中でもアクセントになる場所

「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん

spkさんの暮らしには本当に『無駄』がありません。クリアに研ぎ澄まされているから、厳選したものたちの佇まいは一層映えるのですね。そしてキッチンは、スッキリとシンプルを貫くお住まいのちょうど真ん中あたり。ベーシックなカラーを基調にコーディネートされている中で、キッチンだけは『赤』が冴えわたり、全体を上手く引き締めるアクセントになっているのも特徴です。

また、LDKと寝室の境界に位置するキッチンは、生活にもアクセントをつける『スイッチを切替える場所』であるのかもしれません。

ここからはspkさんにお伺いした、『赤』との出会いや、キッチンを美しく保つための秘訣を一つずつご紹介していきます。


■キーワード1 閃きの赤×黒

「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
spkさん

「家全体は色を抑え気味にしているのですが、なぜかキッチンだけは閃きを感じ、『赤』を採用しています。他のものも、赤と黒に絞ってそろえました。結果、キッチンだけは少し独特の雰囲気に。後輩からは『攻めましたね!』と言われました。」


■キーワード2 今使うものだけを出す

「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
spkさん

「収納は比較的多い家です。基本的にはすべてのものをしまっています。今、使うもの以外は何も出さないよう心掛け、ルール化。その甲斐あって、無機質で生活感の少ない空間を保つことができています。」


■キーワード3 でも、コーヒー器具は例外

「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
spkさん

「今使わないものは出さないことを基本にしていますが、コーヒー器具は数少ない例外です。コーヒーを水筒に淹れるのが毎朝の日課なので、その器具はあえて出しっぱなし。転居前から愛用しているORIGAMIのドリッパーはたまたま赤で、今のキッチンにもよく馴染んでいます。」



キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん
spkさん

「以前はスッキリ、ものを置かないなど、『できるわけがない』と思っておりました。実際、転居前まではずっと、『できない』状態だったのです。ですが、やってみると案外できるものですね。

YouTubeでルームツアーを漠然と眺めていたら、なんとなく身につきました。」



まとめ: 見える情報を絞れば、統一もしやすい

「赤が冴える、モデルルームのように凛としたキッチンのつくり方」 by spkさん

spkさんのつくる空間は、ホテルライクです。あるものは上質に洗練されていて、生活感は希薄。だから、雑念やノイズに煩わされない快適が広がります。そしてキッチンは、モデルルームのようでした。すべてを収納するスタイル、必要を見極めたグッズ・家電類、このふたつが相まって目に見える情報が実に少ないのが印象的。

スッキリを目指して統一感を意識すると、ものが多くなりがちなキッチンではどこかで妥協が生じるものではないでしょうか。けれども、ここまで目に見えるもの、日常的に使うものを絞り込むことができたら、同じテイスト、色味、類似の佇まいにしっかりとこだわり抜くことができそうな気がしてきませんか。そして、そこを大切にしていればこそ『余計なもの』をうっかり増やしてしまうことも抑えられるのでは?という予感も……。spkさんのキッチンづくりのこだわりは、『生活感のないスッキリシンプル』どこか非現実的にも聞こえるこの理想に現実味を与えてくれます。ぜひ、参考にしてみてください。



執筆:RoomClip mag 編集部
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