RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、空気感や佇まいを味わうシンプルなインテリアづくりをされているpannaさんと、そのお宅をご紹介します。
今回ご紹介するのはこの方です!
pannaさん老後の事、移動や家事のしやすさを考えて『建てるなら平屋』と夫婦の意見が一致。地元で工務店を営んでいる父に建ててもらいました。まだ発展途上ですが、これから少しずつお家を整えていきたいと思っています。
シンプルに平屋暮らしを楽しむ工夫
■スッキリと穏やかな飾らない空間

この夏に完成したばかりというpannaさんのお宅は、素材のもつ風合いのあたたかみや自然光の優しい明るさを活かした、スッキリとシンプルな空間です。平屋、3LDKの間取りの中も静かで穏やか。澄んだ空気で満ちているような気がしてなりません。
リビング横には大きな掃き出し窓があるから、採光も抜群です。飾らないスッキリとしたインテリアに、すーっと影を伸ばすバーチカルブラインド……このコラボレーションは、空間の奥行きと自然が織り成す豊かな表情を同時に楽しませてくれますね♪時間や季節によって移ろう光の長さに気が付くことができるのも、pannaさん宅ならではの醍醐味のひとつかもしれません。
ただ、良すぎる採光は人や家具にとっては『日焼け』問題に直結してしまうのが困ったところ。そこでpannaさん宅では、屋根の庇を長くしてリビング横にウッドデッキを作り、直接入ってくる日光の量を上手くコントロールされているそうです。
■メリハリは適度な段差で演出

平屋のレイアウトを考えるとき、どうゾーニングするかは大きな問題になると思います。明確に空間を区切れば見通しが悪くなるし、境目が曖昧過ぎても全体がぼんやりしてしまうから匙加減が難しいですよね。pannaさんはこの問題を『段差』で解決しています。例えばリビングソファのすぐ後ろには、30cmの差を付けた畳の小上がりを配置。こうすることで、端に腰かけることもできるし、畳で座したり横になったりしたときもソファ側と目線の高さを合わせやすいのが良いですね。

小上がりからの眺めはご覧の通り。キッチンの方まで見通せました♪
■繋がりを断ち切らず、思い思いに寛げる安心感

小上がりから臨めたキッチンからダイニングまでの空間は、下がり天井で切り替えられています。段差使いの妙が光りますね。オープンな対面スタイルであり、玄関からLDKに入る扉のすぐ横にあるキッチンは、腰壁が高めに設定されていて手元が上手に隠れるのもポイント。こうしたさりげない工夫で、無理なく生活感を視界からオフされているのもpannaさん宅の素敵なところです。

白い大きな収納を含むダイニングは、LDKの中でもひと際シンプルを極めているかもしれません。2面を壁に囲まれているから、どことなく個室感があるのも特徴です。けれども、キッチンをはじめ、リビングや小上がりへの見通しは抜群。一人で過ごしながらも、周囲にいる家族との繋がりは心地よく保たれます。その安心感……それはきっと暮らしやすさや心地よさそのもの。
pannaさんのインテリアや暮らしづくりでは、家族の間にあるあたたかな時間や空気感、家具や雑貨の佇まいや醸し出す雰囲気を豊かに味わえます。そしてそれらは、暮らしの変化や人の成長に合わせてゆっくりと変化していくものだから、飽きることはありません。
pannaさん邸の間取り図

平屋のpannaさん宅の間取りは3LDKです。今の暮らしやすさと老後の暮らしを考え、家事動線が繋がったレイアウトになっているのが特徴。玄関のシューズクローゼットからはキッチンへ繋がるパントリーに入ることができるから、買い出しの後の動作も楽々。キッチンの反対側にはすぐに水まわりに繋がるドアもあります。家事楽な間取りの参考にもしてみてください。
pannaさんのお部屋ギャラリー
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執筆:RoomClip mag 編集部