
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、柔らかくシンプルにモダンなインテリアを楽しむwnさんに、キッチンづくりのこだわりや工夫をお伺いしました。
ひとりでゆったり作業するのに丁度良い小さなキッチンです。作業中に音楽を楽しめたり、きれいを保ちやすい自動水栓を採用したりと工夫をして環境を整えました。
常に把握が行き届く、動きやすい空間
wnさん宅は、白を基調にしたシンプルかつ爽やかな空間です。インテリアのモダンなデザインや、木の風合いの良さも一層引き立っているのが印象的。素敵な住空間を部分オープンになった窓から見渡すこともできるキッチンもまた、白く清潔感たっぷりに整頓されています。まずはキッチンづくりのこだわりから教えていただきました。
wnさん「できる限り見える化しています。加えて、出し入れもスムーズにできるようにしておくことで、あるものを把握しやすくしました。」
■部分オープンだからこその巧みな収納コントロール

wnさんは、キッチンでの作業時間を充実したものにすべくコーディネートされています。そこで欠かせないのは、スムーズな使い勝手と把握のしやすさなんですね。見える化された収納にも規則性が感じられるから、雑多な印象やあからさまな生活感が出ていないのも巧みなところ。また、キッチンは部分オープンですが基本は独立型です。そのため、リビングやダイニング側から見える部分が限られているのも特徴。向こう側から見えるであろう、背面はインテリアの一部に溶け込むようコントロールされています。
ここからは、実際どのようにしていけばそんな絶妙な空間づくりができるのかの答えに繋がる、wnさん流のキッチンづくりのポイントを押さえていきましょう。
■キーワード1 収納はマグネット式中心の見せるスタイル


「シンクとコンロまわりは、床から天井までマグネットのキッチンパネルにしました。タワーのマグネット収納を使い、見せる収納にしています。キッチン天板にものを置かずにすむので、小さなキッチンでも調理しやすいうえ掃除も楽です。」
■キーワード2 細かいものは、楽しくパケット(小分け)収納

「ごちゃつきがちなキッチン小物や調味料類、ストック食材は、IKEAのリーサトルプをさまざまに組み合わせてパケット(小分け)収納にしています。見た目に楽しく可愛いし、見やすく取り出しやすく良いことしかありません。整理、把握が楽にできるので、買い過ぎ予防にも繋がっています。」
■キーワード3 カラーを絞り、明るく心地良く仕上げる


「ホワイト&ブラウンをベースに、引き締めカラーとしてブラックを使うようにしています。アイボリーやグレージュといった同系色はやわらかく馴染み、小さな分量のポイントカラーは鮮やかに映えて明るさを与えてくれるので、このカラーバランスは気分が上がります。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください


「自分にとっての『丁度良い』を暮らしの軸にして考えると、まずはものが多過ぎることに思い当たりました。そうして問題を取り除いていくことで、今のキッチンに落ち着いています。今後もまだ減らしていくだろうと考えて、大容量の引き出し収納は最小限にしています。余白があるって、大事ですね。」
まとめ: 気分を上げる、良い配置&良い眺め

キッチンで過ごす時間は、思っている以上に長いかもしれません。だからできれば心落ち着く、良い環境に整えたいもの。使いやすさも大切だし、楽しくなるようなエッセンスだって取り入れたいから、キッチンづくりはなかなか複雑です。
でもそんな複雑そうな理想のカタチをwnさんは『自分にとっての丁度良さ』を軸に考えることで、スマートに実現されていました。
執筆:RoomClip mag 編集部