RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、木のぬくもりや手仕事のあたたかな風合いを楽しむ、北欧×ナチュラルな暮らしづくりをされているnekozo328さんに、キッチンづくりのコツや工夫、こだわりをお伺いしました。
築10年のスウェーデンハウスに、夫婦と猫3匹で暮らしています。インテリアとハンドメイドが好きで、レースやカーテン、小物雑貨は自分でつくったものをよく飾っています。海外ドラマに出てくるようなインテリアをイメージして、1階と2階の壁紙と床材を変えて遊んでみました。
北欧スタイルの優しい雰囲気を大切にした空間
nekozo328さん宅のキッチンは、さまざまな表情の木目と白のニュアンスがバランスよく手を取り合う、スッキリとした空間です。広々としていて動作性も抜群。ここでなら家事も料理もはかどるし、家族とのコミュケーションも弾みそうです♪まずは素敵なキッチンに仕上げていくうえで大切にしたことや、テーマを教えていただきました。
nekozo328さん「北欧インテリアをテーマとして、木目のある家具、レースや花柄のハンドメイド雑貨を散りばめました。家電をすべて白色でまとめているのもこだわりです。また、キッチンの中で一番目立つ冷蔵庫は、リビングから見えない配置にできるように設計してもらいました。猫と暮らしているので、いたずら防止に小物はなるべく扉の中に収納しています。」
■生活・家事動線に優れた、見通しの良いI型

いたるところに、nekozo328さんのこだわりと好みが詰まっているんですね。そして間取り図からは、『暮らしの快適性』へのこだわりも見えてきます。I型のキッチンは、正面に広がるリビング・ダイニングへの見通しもアクセスも良好。さらにキッチンの奥は、洗面や玄関に直接繋がっています。だから買い物帰りの動線もストック収納もスムーズ。
■キーワード1 とにかく広くて明るい


「通路幅が110cmあるので、夫婦でキッチンに立った状態で引き出しを開けても、余裕ですれ違うことができます。吊り戸のないI型を採用したことで、抜群の明るさと見通しの良さも叶いました。ちなみに、キッチンと背面のカウンター収納は別メーカーのものなのですが、天板の色を合わせて統一感を出しています。」
■キーワード2 パントリーを兼ねた大容量の食器棚

「実は、新築時はパントリーをつくりたいと考えていたんです。でも図面の上だけでは考えがまとまらず、一旦辞めることに。そして住みはじめてから改めて、何が必要か考えをまとめました。そうこうしてから後に、カウンター付き食器棚にリフォーム。熟考の甲斐あって、3段の引き出しと開き戸、吊り戸に、食器やカトラリーをはじめ、食品在庫や調理家電といった必要なものすべてを収納することができるようになりました。私の背が低いので、吊り戸は跳ね上げ式にして、高さも身長に合わせて使い勝手よくしています。」
■キーワード3 ほどよく手元を隠してくれるカウンター

「急な来客があったときなどでも、料理中の手元のごちゃついた生活感を隠したいと思いました。そこで圧迫感の少ない、ほどよい高さのカウンターをI型キッチンと組み合わせています。キッチン側には調理家電やポット専用のコンセントを設置して、反対側にはニッチを造作してもらいました。配膳や片付けが楽にできるし、リビング側を見渡すこともできます。カウンターのおかげで、より使い勝手のよいキッチンになりました。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください




「キッチンは、一日のうちで一番長く立つ場所だから、好きなものだけを選んで気分の上がる場所にして欲しいです。片付けが苦手なら収納力に頼ってもいいし、見た目をスッキリさせたいなら色や形をそろえるだけでも統一感が出ていい具合だと思います。インテリアにこうしないといけないという決まりはないし、住みはじめてから手を加えて自分らしくしていくのもありだと思います。
まとめ: 焦らずじっくり、時には保留も悪くない

自分らしさ、それを限られた期間と選択肢から追求するのは、なかなか難しいものです。家づくりにおいて、はじめに押さえておくべきポイントはもちろんあります。でも使ってみて、感じて、気が付くことも多くあるのではないでしょうか。それを踏まえて、じっくりと家を育てていくのもやはり『家づくり』と呼べます。nekozo328さんとキッチンの物語には、『完成を焦らなくて良い』と気が付かせてくれる素敵なお話しもいっぱいでした。
例えば家電の色やデザインも、しっくりくるものとの出会いを待ちながらそろえていけば、手にしたときの満足感はきっとひとしおです。出会いがあるまでの間、『ここは違うんだよな』という部分は、好みの素材や色柄でそっと隠してみるのもちょっとした楽しみになるかもしれません。ぜひ今回お伺いしたこだわりや工夫、一旦保留にしたことも参考に、キッチンをもっと自分らしく育ててみてください。
執筆:RoomClip mag 編集部