偉大なるレジェンドのDNAを受け継いだ子供の中には、同じくサッカー選手として活躍する選手たちがいる。
そこで今回は親子ともにフットボーラーの経歴を持つ選手たちを紹介する。

カスパー・シュマイケル
マンチェスターユナイテッドで活躍したデンマーク代表GKピーター・シュマイケルの息子カスパー・シュマイケル。
父はユナイテッド時代、年間最優秀ゴールキーパーを2度も受賞。1998-1999シーズンではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を含めた3冠達成に大きく貢献した。
また、息子のカスパーは現在レスター・シティの守護神として活躍。日本代表のFW岡崎慎司らとともに奇跡のプレミア・リーグ優勝にも貢献した。

アンガス・ガン
現在サウサンプトンに所属するGKアンガス・ガン。父親はノリッジ・シティのGKだったブライアン・ガンだ。
父はノリッジの年間MVP選手に2回選出された経験もある。
一方、息子のアンガスは父が所属していたノリッジのユースから、マンチェスター・シティのユースに移籍。
その後、シティのトップチームで出場することはできず、出場機会を求めノリッジへレンタル復帰した。すると公式戦51試合に出場。昨年夏にはサウサンプトンへと移籍した。
なお、昨シーズンはサウサンプトンで公式戦12試合に出場。今年で23歳になったアンガス。これからキャリアに注目したい。

ジャスティン・クライファート
アヤックスやバルセロナのレジェンド、パトリック・クライファートの息子ジャスティン・クライファート。
父はアヤックス時代にCLを優勝に貢献し、EURO2000では得点王にも輝き、オランダ代表歴代3位の得点数を記録した。
息子のジャスティンは、各年代のオランダ代表で活躍。父と同じくアヤックスでプロデビューを果たした。2018年夏にはローマへ移籍。CLのビクトリア・プルゼニ戦ではゴールを決め、ローマにおけるCL最年少得点者となった。

ティモシー・ウェア
今夏、パリ・サンジェルマンからリールに移籍したティモシー・ウェア。父親は“リベリアの怪人”と呼ばれミランなどで活躍したジョージ・ウェアだ。
父は、素晴らしいドリブルとスピードの持ち主で1995年バロンドール賞を受賞。
一方、息子のティモシーは現在19歳。昨シーズンは冬にセルティックへレンタル移籍するも、リーグ戦11試合で3ゴールに留まっっている。
来季はCLへの出場が決まっているリールでの活躍に注目が集まる。

ジョバンニ・シメオネ
現在、フィオレンティーナに所属しているジョバンニ・シメオネ。父親はアトレティコ・マドリードの指揮官ディエゴ・シメオネ監督だ。
父は現役時代、セビージャ、アトレティコ・マドリード、インテル、ラツィオと渡り歩き、2002年のワールドカップ・日韓大会でもアルゼンチン代表として出場した。その現役時代にはコパ・デル・レイ1回、セリエA1回、コッパ・イタリアを1回制覇している。また監督としてもアトレティコを率いて、リーガ1回、コパ・デル・レイ1回、ヨーロッパリーグ2回、UEFAスーパーカップを1回制している。
今月で24歳になったジョバンニは、2016年夏にジェノアへ移籍すると、9月25日のペスカーラ戦でセリエA初ゴールを記録。このシーズンはリーグ戦で12ゴールを記録した。

フェデリコ・キエーザ
パルマ黄金期の中心選手として活躍したエリンコ・キエーザの息子フェデリコ・キエーザ。
父は公式戦511試合に出場し193ゴールをマークするなど、セリエAの黄金期を支えるファンタジスタのひとりとして活躍。
息子のフェデリコはイタリアの期待の星。 ユースの時から高い技術と突破力で有名になり、現在ユべントスも彼の獲得を考えていると報じられている。

ヤニス・ハジ
“東欧のマラドーナ”といわれたゲオルゲ・ハジの息子ヤニス・ハジ。
父親はバルセロナとガラタサライでプレーし、中でもガラタサライ時代には司令塔として活躍。177試合に出場し、70ゴール62アシストを記録した。
息子のヤニスは父が設立したユースアカデミーで育てられ、現在ベルギーのヘンクでプレーしている。また、2015年では英紙『ガーディアン』で1998年生まれの才能のあるサッカー選手50人の中の1人として選出された。

エンツォ・ジダン&ルカ・ジダン
ユベントスやレアル・マドリードで活躍したジネティーヌ・ジダンの息子のエンツォ・ジダンとルカ・ジダン。
父親は1998年、2000年、2003年にFIFA最優秀選手賞に輝くなどクラブと代表で目覚ましい活躍を残した。また、現役最後の試合となった2006年FIFAワールドカップ決勝ではイタリア代表DFマルコ・マテラッツィへの頭突きで退場し、世界中で話題になった。
また、監督としてレアル・マドリードをUEFAチャンピオンズリーグ3連覇に導くなど、監督になってもその実力を示している。
そんなジダンの息子たちだが、エンツォは2017年にマドリードのトップチームデビューを果たしたが、その年の夏にアラべスに完全移籍。しかし出場機会に恵まれず、2018年冬にスイス1部のローザンヌに加入。さらに昨年夏にはリーガ2部昇格を決めていたラージョ・マハダオンダにレンタル移籍するなど所属先を転々している。なお、今夏ポルトガル1部のアベスに移籍することが決まっている。
一方、ルカ・ジダンは今夏スペイン2部のラシン・サンタンデールに1年間のレンタル移籍で加入することが決まった。