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アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを抑え、UEFA最優秀選手賞に輝いたリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク。DF史上初となる快挙を成し遂げた。

2018年にリバプールに加入したファン・ダイクは観る者に鮮烈な印象を残し続けている。クラブのタイトル獲得にも大きく貢献している。

今回はそんなファン・ダイクのあまり知られていない4つのことをご紹介する。

UEFA最優秀選手賞のファン・ダイク。あまり知られていない4つのこと
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死にかけた過去

2011年にフローニンゲンでデビューし、評価を高めてセルティックに移籍したファン・ダイク。順調にステップアップを果たして猪高に見えたが、思わぬ出来事にファン・ダイクは襲われた。

ファン・ダイクを襲ったのは虫垂炎(盲腸)。これが悪化し、腹膜炎と腎炎も併せて発症していた。病が発覚した際には、致命的な状況にまで進行していたという。

なんとか病を乗り越えたファン・ダイクだが、チームに戻った時には別人のようにやせ細っていたようだ。

UEFA最優秀選手賞のファン・ダイク。あまり知られていない4つのこと
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レストランの洗い場担当

UEFA最優秀選手賞に輝いたファン・ダイクにも下積み時代はあった。当時16歳のプロを目指す少年だったファン・ダイクは、レストランの洗い場で働いていたようだ。

レストランのオーナー、ジャック・リップス氏はファン・ダイクに、夢を諦めレストランで働く時間を増やすようにアドバイスを送っていたようだ。

UEFA最優秀選手賞のファン・ダイク。あまり知られていない4つのこと
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父親への恨み

ファン・ダイクの背ネームに注目してほしい。ウェイン・ルーニーやセオ・ウォルコットなど、多くの選手がラストネームを背ネームに設定している。しかし、ファン・ダイクはファーストネームのフィルジルを背ネームに設定している。

これはファン・ダイクの父親への恨みが関係している。彼の叔父によれば、ファン・ダイクの父親は若い時にファン・ダイクの母親を捨て蒸発。これを恨み、父方の家系から受け継がれていくラストネームを背ネームから外しているようだ。

父親を恨む反面、母親への気持ちは人一倍大きいようだ。ファン・ダイクはクラブと代表の2チームで大きな成功を収め、母親が信じ続けた夢にたどり着いている。

UEFA最優秀選手賞のファン・ダイク。あまり知られていない4つのこと
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幼いころはバルサの大ファン

バルセロナにはヨハン・クライフやロナルド・クーマンなど、数多くの伝説的なオランダ人選手が在籍してきた。しかし、ファン・ダイクが憧れたのは彼らではなく、ロナウドやロナウジーニョなど、ブラジル人選手だったようだ。

「若いころはバルセロナの試合をよく見ていたよ。オランダ人選手に限らずね。

美しいクラブだ」とセルティック時代に語ったファン・ダイク。彼の足元の技術はロナウジーニョへの尊敬が土台になっているのかもしれない。

 

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