写真提供: Gettyimages

9月2日に閉幕した今夏の移籍市場で。今夏もサッカー界を賑わすビッグディールが連発し、例年のように盛り上がりをみせた。

しかし、移籍が盛んに噂されながらも実現しなかった選手も少なくない。今回はそんな5人のスター選手をご紹介する。

移籍の噂はあったけど…最終的に残留したスター選手たち
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パウロ・ディバラ

マンチェスター・ユナイテッド移籍が噂されていたディバラだが、これは実現しなかった。選手の意思よりもクラブの関係性が実現しなかった理由とされている。ディバラの代理人は「ユナイテッドとのやりとりは続いていたが、クラブ同士の関係により移籍の話はなくなった」と語っている。

その後、パリ・サンジェルマンへの移籍が噂されたディバラが、これも実現せず。こちらはマウロ・イカルディが要因とされている。イカルディはユベントス移籍を求めており、ユベントスもギリギリまでイカルディの獲得を待っていたようだ。ただ、インテルはユベントスへの放出を嫌い、イカルディは結局PSGへ移籍。ディバラを置き去りにする形で交渉にけりが付いている。

移籍の噂はあったけど…最終的に残留したスター選手たち
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ネイマール

PSG移籍後、常に噂され続けているネイマールのバルセロナ復帰。今夏もバルセロナへの移籍が盛んに噂されていた。

しかし、今回もそれが実現することはなかった。

移籍が実現しなかった理由はバルセロナの予算にあるとされている。移籍市場の序盤にアントワーヌ・グリーズマンを高額で獲得したバルセロナに、ネイマールを獲得する体力は残っていなかったようだ。ただ、PSGにネイマールを放出する意思があったかは疑問だ。PSGはバルセロナから提案のあったいくつもオファーを早い段階で却下している。

移籍の噂はあったけど…最終的に残留したスター選手たち
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ポール・ポグバ

ネイマールに近い状況にあったにがポグバだ。代理人のミノ・ライオラ氏は「クラブはずっと前からポールの気持ちを理解している」と発言。メディアはレアル・マドリードへの移籍とユベントス復帰の話題を繰り返した。

最終的にユナイテッドに残留したポグバだが、ユナイテッド退団を望んだ理由は明らかとなっていない。ただ、クラブがポグバを売却するスタンスでなかったのは明らかだった。

スールシャール監督は「我々は選手を放出するスタンスをとっていない。オファーも来ていない。

代理人は様々な話題を放つけどね。今までもそうだった」と移籍期間の序盤に語っている。また、「ポールはプロフェッショナルだ。チームから離れたいという雰囲気を見せたことはないし、クラブのために全力を尽くしている」とポグバについて語っていた。

移籍の噂はあったけど…最終的に残留したスター選手たち
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ハメス・ロドリゲス

バイエルン・ミュンヘンでのローン期間を終え、レアル・マドリードに復帰したハメス。ユベントスやアトレティコ・マドリード、ナポリなどが移籍先候補に挙がっていた。

中でも、ナポリ移籍の噂は大きな話題となり、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は「アンチェロッティはハメスを獲得してほしいようだ。私には彼が100%必要な選手かはわからない。ただ、私の仕事は監督の希望にこたえることであり、ハメスが素晴らしい才能の持ち主であることも間違いないだろう」と語っていた。

ナポリとマドリードの交渉が決裂に終わった理由は経済面だろう。資金に余裕のないナポリはローンでの獲得を望んだが、マドリードは完全移籍という方針を崩さなかった。

アトレティコとユベントスには資金に余裕があったが、アトレティコはジョアン・フェリックス、ユベントスはアドリアン・ラビオなどを獲得し、ハメスを獲得することはなかった。

移籍の噂はあったけど…最終的に残留したスター選手たち
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ガレス・ベイル

今夏の移籍市場で最も注目を集めたと言えるのがベイルだ。移籍期間が始まった際にジダン監督は、ベイルが構想外であるということを明言した。ただ、高額な年俸がネックとなり、現実的な移籍先は中国に絞られた。江蘇蘇寧との交渉は順調に思われたが、土壇場で破談。移籍の話はお釈迦になった。

現実的に残留が濃厚となったタイミングでジダン監督は「ベイルは重要な選手」と発言。約1ヵ月前とは180度違う評価を下している。結局ベイルはリーグ開幕戦から3試合連続で先発出場。チーム内屈指の働きを見せている。なんとも皮肉な事実だ。

 

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